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1992年 SideB-3「世界中の誰よりきっと/中山美穂&WANDS」

上杉昇・中山美穂作詞 織田哲郎作曲 葉山たけし編曲

・「誰かが彼女を愛してる」(フジテレビ系 1992/10/14~12/23)主題歌

 フジテレビ系水曜9時枠10月クールドラマ主題歌。「誰かが彼女を愛してる」は、「夜のヒットスタジオDELUXE」「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」「SOUND ARENA」と音楽・バラエティー番組のヒット作が続いていた水曜9時に新設され、以降フジテレビらしい個性的なドラマを多く輩出することになる「水曜劇場」枠の第1作。中山美穂としては「逢いたい時にあなたはいない…」以来約1年ぶりの主演ドラマで、「逢いたい~」同様脚本・伴一彦との黄金コンビによる作品である。

 NHK大河ドラマ「信長 KING OF ZIPANGU」(緒形直人主演)へのねね役での出演、難産だった初のセルフプロデュースアルバム「Mellow」、そして年末のこの曲と中山美穂にとっての1992年は確かにマイルストーンとなる一年だった。このあと彼女はロサンゼルスで充電期間に入り、翌1993年は歌手活動がメインの年となる。

「世界中の誰よりきっと」は、中山美穂最大のヒットシングルであると同時に、B’z以外のビーイング作品としても、織田哲郎作曲作品としても歴代最高売り上げの記録を持つメガヒットナンバー。年末から年始にかけてナンバーワンを独走し、ビーイングがランキングを完全制覇する1993年の幕開けを告げる一曲となった。発売時はほぼ無名の存在ながら中山美穂と対等のコラボレーションを果たし、92年の「紅白歌合戦」にも(中山美穂のバックとして)出演したWANDSは、これをきっかけに大ブレイク。この曲を含めて立て続けに5曲のミリオンセラーを連発することになる。

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