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みんなで進む。

11月28日、私が学生として参加する最後のカフェゼミを開催した。今回のカフェゼミは、「働く場所」というイメージの強い大丸有地区にもっと色んな人が来てもらおうということで、3×3Lab Futureで、「フードロスって何だろう?」というテーマで開催した。私は、このカフェゼミで、おそらく17回カフェゼミに参加したことになる。初めの頃のカフェゼミの準備は手持ち無沙汰になるのを恐れて、とりあえず何かすることを探していた。少し慣れてきた頃には、役割が定まってきて、いつも同じことを担当していた。そして、4年生になり全体を引っ張っていくことが求められる立場になった。今まで言われたことを遂行することを主にやっていた人が全体で必要なことを想像すること、想定外のことを考えること、そしてチームとしてメンバーの姿勢にきちんとコメントしていくことができるようになっただろうか。

 ミーティング等をしていて、考えている抽象度や方向性が違うかもしれないと思うことは、どのプロジェクトでもたまに起きる。そんな時に私の場合は、人の反応をとても気にするのでとりあえず様子を見る。相手との関係が悪くなりそうだと違いを指摘しないで、なんとなく流して「友達」として仲良くいようとしてしまう。今回も大体そうだった。たまに言うことはあったが、分かってくれたかどうかまで向き合っていなかったかもしれない。「怒らないの優しい」と言われたこともあるが、これは本当は優しくない行為である。私自身がプロジェクト中どう快適に過ごすかを考えていたのだ。プロジェクト自体が良くなることを考えたら、慣れ合いの「友達」としての関係の維持ではなく、「仲間」として一緒にどうすればいいのかをもっと対話するべきだったのだ。プロジェクトを納得しながら進める上で「自分のことを考えるのか」「プロジェクトが成功することを考えるのか」が分かれ道だと思った。でも、自分自身で「今、自分のことを考えている」と認識するのは難しい。大抵人に言われて気づくので、周りがきちんと言うことは必要である。でも、実際難しい。どうすればいいのか。

カフェゼミについて考える中で、今年のSFCが開催しているORFで聞いた「あやしくて創造的なゆるい組織コミュニケーション」のセッションがヒットした。「多様な人をただ混ぜれば、共創的な場になるわけではない。どう混ぜるのかが重要。」という話から始まり、聞いていくと、「みんなどこかしらずれていると認識できれば、そのずれ(その人)を排除しようとは思わない。自分ができないことを認識することが大事」という話があった。気が付いたら自分を守ってしまうことがあるけれど、そこを一歩踏み出して客観的に「いいものをつくるにはどうすべきか」を考えるようにシフトすることが求められる気がする。そのためにまず本音で話し、一人ひとりの違いを「否定」し排除するのではなく、違いを「認識」することから始め、失敗しながらも修整していくことが大事なのだと思う。まだ、変化できたとは言えない。成長の途中で、できない時の方が多い。でも、諦めないよ。

#MELCブログ

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