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こんまり流の片付けを忠実に行ったらどうなったか?②

田舎に移住し、古民家付きの小さなキャンプ場を運営している主婦のnataです。「こんまり流の片付けを忠実に行ったらどうなったか?①」の続きです。
これを書いてる今もまだ片付けの途中です。日々の生活を過ごしながらできる範囲で「忠実に順番とルール」を守って行なってます。じつは片付けを始めてすぐに家族に変化があったので、これは記さねば!と思い、1日目から振り返って記録することにしたのです。前回までの記事はこちら

片付け2日目!

ポテチを食って終わった1日目。「このままでは何も変わらないではないか!!」そこで私が考えた秘策「ネトフリにあるこんまりの番組を観てやった気になる」です。その日から毎晩、家族が寝てる間にネトフリのこんまりシリーズを観ました。1週間で全部観ました。これです↓

心地よい達成感と肯定感が得られました。
遠い国の片づけのできない方々と心を通わせ(勝手に)こんまりのアドバイスに耳を傾け、時には笑い、涙し、海外の片づけに悩む方々に共感し、私は完全に彼らと一体化しました。私の脳内でのイメージトレーニングは完璧に仕上がりました。「スパーク・ジョイ!」次は私です!!
こうして完璧な6日間が過ぎました。

片付け7日目 「なりたい部屋のイメージ」

こんまり流のときめきの片付けでとても大事なルール「片付けの前になりたい部屋、なりたい自分をイメージする」
番組でもこのイメージする時間がとても大切なんです!
片付けによって自分がこの先、どんな部屋でどんなライフスタイルを送りたいのか、自分と人生を見つめ直す作業でもあります。
「私のなりたい部屋・なりたいライフスタイル」・・・
ものが散乱した部屋で私は静かに目を閉じ、考えました。そんな時に、私の頭によぎったのが、「十和子道」という本の中で君島十和子氏が洗練されたリビングでゆったりと座っているシーン。この本、近所のコインランドリーに置いてあるんです。雨の日に人間1人分くらいの重量の洗濯物を抱えてランドリーにぶち込んで乾燥が終わるまでの20分間、毎回、ちまちまと読み進めていたこの本(買えよ)その本の元になった連載↓


私はこの真っ白いソファに座る「君島十和子」になりたい!

私を知ってる人が今、目の前でズッコケてるのが想像できます。しかしギャクではありません。私は本気です。十和子氏はどんなに多忙でもシミひとつない、真っ白いクッションとピカピカのキッチン、磨き抜かれた窓を維持しているのです。キッチンに立つ美しい姿、使い込んでも真っ白なふきん。そして最愛の夫氏との仲睦まじい姿!!主婦から見て、これ以上の理想の姿はありません。
ちなみに十和子氏は「美容の為にも食事は我慢はしません。お鍋のシメのお雑炊もふた口まではいただきます」と書いてありました(無理!!)
自分が十和子氏になりたいのかは別として、私の理想の部屋はそこにあるというイメージだけを伝えられたらと思います(ちなみにこの本以外の十和子氏を私はあまり存じ上げておりません)

理想をイメージしたら、いよいよ片付け開始!

自分のモノとしっかり向き合う。ルール2「片付けの順番は、洋服から」
順番は忠実に守ってくださいと本にもしっかり書いてあります。そしてここでとても大切なルール「全てのものを一箇所に出す」

全てのもの(この場合は洋服)を収納からわざわざ一度全部、出して、
一箇所に集めて(ベットの上など)置き、その山の中から、ときめくかどうかの選別を1枚1枚、取り出しながらしていくのです。今まで、ここをすっ飛ばしていました。毎日、山のように積まれた大量の洗濯物を畳んでしまってるのにわざわざ全部出すなんて・・と、この作業の大切さが全く理解できていませんでした。
この作業、無駄で、大変なだけな気がしてしまうのですが、ネトフリを観てて、実はこれが大事なポイントなのだと気づきました。絶対にここは飛ばしてはいけません。

名称未設定のデザイン

番組では、皆、この作業で自分の持ってる服の多さに驚きます。量も質も人それぞれ!タグがついたままの忘れられていた服、思い出の服、お気に入りの服、自分の生き様が現れる大事な儀式なのです。さて、私はというと・・・

衣類ですらなかった!!

自分の服をクローゼットの収納してた分も含めて全部、全部出してみて私は唖然としました。
とんでもない光景を受けて呆然と立ち尽くしてしまったのです。
あまりにもショックを受けたのと、本当に見苦しいので、写真でなくイラストで表現いたしました。
衣類の山を想像してたのに、そこにあったのはゴミの山でした。古びたシャツや片方だけの靴下、田んぼ作業以外でも愛用してるモンペ。最終的には飼い猫が自分の寝床と勘違いしてくつろぎ出す始末。十和子道とは程遠い現実を目の当たりにして私はしばし途方に暮れました。引越しの度に荷物を半分以上は捨てて着なくなった洋服をどんどん処分していたのですが、その結果、ただあるから着てるだけの部屋着服ばかりが残っていたのでした。自分が若い頃にときめいて購入していた服達は子供ができて移住してからは、授乳に向かないとか、汚れるから、とか、山では着れないとか、そんな理由で捨ててきたのです。失ってきたものの多さに私は呆然としていたのでした。


モノを捨てる

大量に出てきたヨレヨレのカップ付きタンクトップ。子供が出来てから10年、3人の子を育ててるうちに、私はカップ付きタンクトップが手離せない生活になっていたのです。今までなら「でも、明日も着るしな〜」と思って取っておくのですが、理想に十和子氏をイメージした私は違います。
「こんなの捨ててちゃんとした下着を買おう!昔みたいに」
ちゃんと店員さんにサイズを測ってもらいながら自分に合う下着を買っていたあの頃のように。こんな惨めな自分はもう終わりにしよう。


捨てる時は必ず、物に対してお礼を言う。

こんまりルール「捨てる時は物に対してお礼をいう」さすがはときめき基準のコンサルタント。なんとも不思議なこのルール。でもこの動作が大事だという事に私は気づきました。

私は、ヨレヨレのタンクトップを握りしめ、お礼を言ったのです。すると・・さっきまでのショックと自分への否定的な感情が、穏やかな感謝の感情に変わったのです。
ヨレヨレのカップ付きタンクトップも、ボロボロの服達もこの10年間、私が田舎で子育てを頑張る中で支え続けてくれた私の仲間だったのです。いつも私を包んでくれ支えてくれたカップ付きタンクトップよ、ありがとう。本当にありがとう。10年分の幸せに対する感謝の気持ちと頑張ってきた自分への誇らしい気持ちが溢れてきて、ヨレヨレのカップ付きタンクトップを抱きかかえながらゴミの山の中でひとりで号泣してしまいました。そうやって1枚、1枚の洋服を見つめ直していくうちにわかったのです。

私が見つめていかなければならなかったのは、洋服ではなく、自分でした。

初めて、自分をちゃんと見つめなおしたのです。1枚、1枚。
「ママ!!私を見て!!今すぐ!!」子供たちにいつも言われるこのセリフ。大概、料理してたり、掃除してたり何かに追われてる時に突然言われるのですが、何の嫌がらせなの!?って思ってましたが、何かに追われていても、ちゃんと立ち止まって今の状況を見ることが何より大切な事なのかもしれない。いつも自分をちゃんと見れないから子供たちの事も見れないんだ。まずは自分を見つめよう。自分を満たさないと誰も満たせない。
私は気づいたのです。
余談ですが最近、スマホアプリで飼い猫の鳴き声を翻訳してくれる「にゃんトーク」をダウンロードしたのですが翻訳された飼い猫の鳴き声は「私を見て!」でした。


ここまできたらもう迷いは何もありません。大量のゴミと子育てだけを頑張ってきた自分ともお別れをして、残ったときめく服たちを綺麗に収納していくだけです。収納・・・


私の収納スペースがない!!


そう、私は家族全員の洋服(春夏秋冬&水着やスノボ用ダウンなどのイベントもの含む)を管理しているので、自分だけの収納というスペースは特になかったのです。田舎の大きな家なので収納スペースはたくさんあります。なのにパンパンに溢れてる家族の服、服、その他!見た瞬間にパタン、と閉じたくなるようなクローゼットが大小合わせて6箇所。
しかし、さっきまでの自分とは違います。

私のときめき最優先!!自分だけの収納スペース

私は家族のモノを取り出し、あちこちに適当に詰め込んで、私だけの収納スペースを1箇所、確保し、ときめく収納を作る事にしました。
やると決めたらとことんやる!築30年のクローゼットの中をパステルカラーのペンキで塗りたくって、自分だけのときめく収納クローゼットを作りました。
そこに残された洋服やアクセサリー、靴、カバンを、ときめきに従ってお店のようにディスプレイしていきます。開けた時にいつもときめくように!


40歳を迎えた私に相応しいクローゼット

40歳。母から貰ったパールのネックレスが違和感なく着けられる年齢。私もいつか娘にこれを渡す日がくるのだろうか。モノを見つめてくうちに家族との関係も見直されていきます。夫が初めて買ってくれたピアスは片方紛失したど記念にとっておきます(「失くすなんてひどい!」と娘に言われたので「すっごい安物なんだよ」って言い返したら「ママ最低」と言われた。)
そう、子育てに夢中だった30代の洋服とも、何だかわからないけど20代から残ってた服やカバン、アクセサリーともお別れをして、私は新しい自分と生きていく準備ができたのです。40歳の節目に。私、40代になったんだ、と誕生日よりも実感し、40歳の自分も楽しもう!と穏やかで爽やかで何とも言えない多幸感に満ち溢れた気持ちになりました。こんまりの魔法!おそるべしです。私は生まれ変わりました。
ここで洋服は終わりです。私の洋服との向き合いは終わりました。

ルールに従うなら次は最難関である本です。

しかし残された5箇所のパンパンのクローゼットが気になって気になって、次に進む気になれません。どうしたものかと思っていたら、家族に変化が・・・

次回はいよいよ本の片付け編!と合わせて娘の片付け「残った服の趣味が怖い!」夫の片付け「庭にユンボが!?ついに庭の大木が抜かれる!」末っ子片付け「4歳児が服を畳みだし、おもちゃを捨てた!」の3本です。さてどうなる我が家!お楽しみに!


番外編

名称未設定のデザイン (2)

何故かとってあった恥ずかしいもの達と高かったブランド品のバック、ここ最近買った冬服やキャンプグッズなども含めて、大量にリサイクルショップに持って行きました。段ボール4箱くらい。冬物買取強化月間、と書いてあったので、1000円くらいにはなるかな〜って思ってたら、驚愕の145円! 私のプライドの為に言っておくと、ゴミみたいな服は買取してくれないの子供服で知ってたのであらかじめ分別してキレイ目なのだけ持っていたので、1枚も戻してこなかったから商品価値はあったはずです!でも145円。笑笑。でもゴミにするよりはリサイクルしたいので夫にガソリン代と時間と労力の無駄とバカにされてもまた懲りずにリサイクルショップへ持っていきます。



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