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『Pautas』:綾凰華さん初DSのおはなし。

2023年7月8日(土) 宝塚ホテル 宝寿
2023年7月16日(日) 東京第一ホテル ラ・ローズ

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綾凰華さん初ディナーショーに東西とも参加してきました♡
宝塚在団中に出演なさった2020年開催のミュージックパフォーマンス、及びディナーショーはいずれも無観客配信だったため、ホテルで食事をいただいてショーを見るスタイルは初めて。
22年9月のランチ&トークショーは歌もあったけど、その名の通りトークがメインでしたし、23年1月の1Day Liveはお食事もあったし公演特別メニューやドリンクもあったけど、コースじゃなかったし!会場の規模が違ったし…!
1月5日のあやなちゃんのバースデーにディナーショー開催が告知され、その後も数々のお仕事に取り組まれ、舞台などお会いできる場はありましたが、東西でのディナーショー開催は格別に嬉しかったです。
退団なさった宝塚OGの方々もひとつの区切りとしてディナーショーを開催されることが多くなった印象。傘下のホテル事業にも力いれないと、なんでしょうけど、ファンとしてはありがたい限りでした♡
6月に森優貴さんの共演が発表になった時には、まさかこんなことが叶うなんて、と楽しみ・期待は膨れ上がりました。

客層は宝塚では綾さんファンが山盛りという感じで、東京はファンはもちろんだけど、お客様というかすごく華やかな客席でした。(もう何年も前ですが、紅さん主演の巴里祭をパレスホテルで観た時にもいらしてた所謂業界系のお客様も来てた)

幸運なことにというべきか、ありがたすぎることにというべきか、どちらの会場もとてもとても……夢心地の幸せな空間・時間でした。
最初~最後まで感想まじえて綴りたいと思います。


登場は宝塚は後方扉、東京は下手側中央扉から歌いながら入場。
♪「Dancin’ Fool」 『コパカバーナ』より
テーブルの間をぐるっとまわってステージへ。
宝塚では、左に寄せてシニョンを作っていたので、右の顔周りの髪の毛が直ぐに落ちてきちゃってたのですが、それもまたご本人らしいというか…可愛かったです。
選曲は、ダンダンすたタン♬という感じで登場したい!というあやなちゃんの希望を聞いた竹内先生が薦めてくれたとのこと。登場からかっこよかったし綾凰華オンステージがはじまる!!って一気にボルテージが上がりました♡

【衣装@宝塚】
身頃はスパンコールの黒にシルバーのドットのワンショルダードレス。
靴は黒パテントのレッドソール(1day liveの一足目に履いていたルブタン)
右の髪を下から這わせるように持ってきて左側でシニョンを結ってました。
【衣装@東京】
一見シンプルなノースリーブドレス。身頃が白で下はネイビーなんだけど、ウエストで白い布を結ったカーテンの様なデザインになってそこから深いスリットに沿って上の白が縦にフリルになっているようなひとひねりあるデザインですごく素敵で似合ってた。靴はプラットフォームの白いストラップサンダル。ヘッドドレスがすごく素敵で、白い石ベースに赤い石がポイントになった鳳凰の羽根のような、葉脈のような…ラインストーンのデザインがすごく綺麗で好きだった。
※綾さんの答え合わせ写真で赤い石は気のせいだったと判明しました。照明だったのかな?

東京の方が装飾品が全体的にキラキラ。ネイルもピンクベージュにシルバーのフレンチだったものにさらにストーンをのせているようにも見えたのだけど。とにかく照明なのか、なんだか宝塚より指先がすごく映えていてキラキラしてました。
歌は東京の方が高音が伸びていて低音も安定してた😌♡
しゃべりだすとヴェロニカ・クレイだった宝塚と比較するともう少し、あやなちゃんだった東京☺️

♪「たとえたとえ」 緑黄色社会 さん

歌の途中、ディナーも食べてゆっくりみてるだけと思ったら大間違いですよー!と。恒例となった振付コーナー。
宝塚では、昨日(ゲネプロで)やったら難しいってクレーム入ったんですけど、変えてないので頑張ってください!と相変わらずのスパルタ先生ぶりでした(笑)
「ね、いいフリでしょう?」っていう圧強めなヴェロニカちゃん口調が可愛かったです。
東京では、レクチャーの時にキッパリ「間違えてもいいから!」(みんなでやろう!)と。(優しい)
みんなで踊れてすごく嬉しそうなあやなちゃん。いつもの満足気なお顔が見られました☺️

♪「Stand By You」 Official髭男dism さん
♪「Just The Way You Are」 EXILE ATSUSHI さん

男性シンガーの曲を女性として力強く歌えるのが楽しいと話すあやなちゃん。力強いけど優しい2曲はぴったりの選曲でした。
♪「Just The Way You Are」では客席降り。
「and When you smile♬」と右手の人差し指で頬を指して可愛らしい笑顔で歌い、ふわっと微笑んでから「ありのままの君が 愛おしいよ♬」と語るように歌う姿・歌声は、可愛くてかっこいい、ありのままのあやなちゃんでした。
最後に、前の曲でステージ下に落とした指輪を目掛けて歩いてきて回収。その一部始終のお顔が可愛くて、周りみんなにやにやしちゃってた(笑)拾ってくれたのがよく知ってる方でよかったね😂

どちらの曲も、みなさんへ伝えたい歌詞と紹介してくださり、「ありのままでいいんだよ」「そばにいるよ」というあやなちゃんが贈ってくれる言葉としてストレートに嬉しいな、と思う歌詞でした。でもそう思いながらも、これってきっとあやなちゃんが自分のファンにそう思ってもらいたい言葉なんだろうなとも感じていて。。これまでもいつもいつもくださる言葉は私達ファンが贈るようなあたたかな愛に溢れていて、それってきっとその時々に、ご本人自身が受け取って嬉しかった言葉だったんじゃないかなって思ってきたんですよね。だから今回もありのままの自分を愛して(見守って)ほしいっていうメッセージなんじゃないかなって勝手にそんな気がしてます😌

東京ではバンドメンバー紹介の時、ニヤッとしてすごく得意気に(笑)紹介しまーす!!ってしてた。(宝塚は初開催なのとファンが沢山でHOME感覚が大きかったのかすっぽ抜けてしまい、後でステージ上で自分で気づいて慌てて紹介してました。。笑。可愛い。)
宝塚では「歌い疲れたので休憩してきます😚」って捌けてたのだけど、東京では時間気にしなくていいと言われたとのことで怒涛のトーク。「喋り疲れたので休憩してきます😆」と仰ってました。
歌よりトークなんだ😂

演奏
♪「Hear My Tragic Tale」 『ファントム』より
♪「Melodie de Paris (パリのメロディー)」 『ファントム』より

宝塚で見た時はOvertureの水面に落ちる花びらと波紋や、パリメロの可愛い3人組、公演当時あやなちゃんのお誕生日に舞台上でみんなにもらった小道具の花束や風船やカンパーニュを沢山抱えてた姿を思い出して胸がいっぱいになったのだけど、東京で見た時は当時のフィナーレでの虹色の階段と銀橋渡りのキラキラとした光景と笑顔が浮かんできた☺️

【衣装@宝塚】
ヴェネツィアンブルーのジャンプスーツ
靴は退団楽日に履いていた白パテントのショートブーツ
インナーは白だったけどあまり見せないような感じで。(スカラップレースでほんのり可愛かった)
輪が連なったブレスレット。同デザインのネックレス。
髪はおろしてるけどさっきまでお団子してたので外ハネ
【衣装@東京】
ジャンプスーツと靴、アクセサリーは同じ。
中に合わせてたインナーが宝塚と違ってヘムにシルバーのラインストーンの付いたキラキラしたベアトップを合わせてた。
耳元にはグリーンの石のついた控え目なイヤリング。

♪「世界のどこに(Where in the world)」 『ファントム』より

かつて歌ったときより推進力がグッと増していて、重ねた日々の重みと温かさを感じる本当に豊かな歌声、歌唱でした。
当時、宝塚での新公ではこの曲が一番良かったなと感じていて、また進化したあやなちゃんで聴けて本当に良かったです。(東京の新公では♪「What will I do」が個人的には至高で多分これを聴いてたら私がボロボロになってただろうから少しほっとしたりもした。)
宝塚DSの時もそうだったけど、竹内先生がわざわざ声に出して新公エリックを褒めてくださって。「あやなのエリックが居た」って。
恐縮しながらもちょっと嬉しそうな顔を浮かべるあやなちゃんが、あやなちゃんらしくて好きだなぁと思いました☺️
中後期の思い入れの強い作品の曲を、と紹介。
ステージ奥に照明の模様が沢山映し出されていたのですが、それが、東京でのそれは星のようにも雪のようにも見える星型多角形(というのかな?)の模様で照明も粋だなぁと思いました。

♪「炎の中へ(in to the fire)」『スカーレット・ピンパーネル』より
♪「Such a Night」『Music Revolution!』より
♪「阿弖流為のテーマ」『阿弖流為』より
♪「ル・ポァゾン」『ル・ポァゾン 愛の媚薬-Again-』より
♪「Sensational Wind 風神」『Sensational!』より ※綾さん作詞曲は、タイトルがないようで、ショーの場面名(左記)で公演CDにも掲載されています。

宝塚ではステージから懐かしい感じの香りがしました。。☺でもちょっぴりあの香りよりフローラルな気もしたんだけど…懐かしい、って感じたのは確かです。
それぞれの情景が浮かぶのに、それを今のあやなちゃんで見られることの幸せが勝っていて本当に楽しいパートでした。
♪「炎の中へ」は途中、「陸だー!♬」だとか「炎へー!♬」って心の中で合の手入れてました。(笑)
天寿さんも先日のDSでこの曲を歌ったそうで、この曲って何か掻き立てられるものあるよなぁと改めて感じました😊
♪「Such a Night」はアレンジも銀橋の時と少し変えて、全ツのひとさんバージョンで歌ってたかな?宝塚では当時の振りも交えながらも、女性が歌う「Such a Night」感があったんだけど、東京ではただただかっこよくて♡!!右手で左肩を払う仕草、当時は可愛かったんだけど、今やるとこんなにかっこいいんだなぁってまたキュンとしました🥰
♪「阿弖流為のテーマ」は最後のあの鮮やかな青い背景が目に見えるようでした。「平原を行くオオカミ 空を舞う鷲のごとく」母礼がそこに居るみたいだった☺️
Sensationalはそこに銀橋があって、見つめる遠くにスポットがあって、そして舞台の奥に幕があるような…少なくともあやなちゃんにはあの日々の光景が見えているのだろうなと感じました。最後に伸ばし握る左手は大千秋楽と同じように優しく大切なものを掴んでました😌

トークコーナーでは、見た目は変わったけど、自分を振り返る時間になったよみたいな話をしていて、突然竹内先生が、「あやな先生喋っていいですか!?マイクないけど。」と切り出し、どうぞ!と自分のマイクを両手で差し出すあやなちゃん。
「最後の夢介の役が印象的だったんだけど、悪七、改心したらこんなになっちゃったんですね(爆)」って😂
竹内先生、宝塚と東京で同じ黄色のネクタイしてたんだけど、音楽家なんだなぁっていう柄のネクタイ(ちょっと記憶喪失。。。たしか鍵盤だったか音譜が小紋(大きかったけど!)状に並んでた)を締めていて、それもチャーミングでキャラクターも親しみやすい先生なんだろうなと思いました。

ダンスパート
森優貴さん
私はバレエを習ってたこともなく、知識はほとんどないので曲がサンサーンスの「白鳥」だなぁ(一応ピアノは14年続けていたのでそのくらいは知ってます笑)、ということしかわからずあとは感じるままに観ていました。
宝塚でみたとき、もがいてる、この主人公は苦しいのだ、そう感じていた。振りの途中、這いつくばってから顔を上げる振りがあったのだけど、ちょうど目の前で…。バチンと目が合った瞬間の執着のような生命の強さのようなものが刺さって固まってしまった。まさに雷に打たれた瞬間でした。
後々トークコーナーで『瀕死の白鳥』という題材だったと聞いて、なるほどこんなにもと感嘆しました。目にしたものそのものだった。

少し調べて復習して…東京でもまた見られることが嬉しくて。
演舞を知ったあとに見るそれは、また、少し違って見えました。

東京でみたこの白鳥は抗いながらも死を受け入れ寄り添って最期を生きているようで、安寧を得ていく人間の様に見えた。穏やかに、穏やかに、自由になっていく…。

自分の状態によっても芸術の受け取り方は変わると思うけれど、たった一週間で、また別の感じ方が出来る美しい演舞を見られて本当に幸運だと思いました。本当にどちらも素晴らしかったんですもん。
あやなちゃんを通してですが、こうして素晴らしい方を知る事が出来、世界が広がるって幸運なことだなと心から思いました。

森さんのソロの次はマイクを持ったあやなちゃんがひとり登場。
宝塚でみた時は、あまりのヒールの傾斜に、森さんなのにタンゴ踊るの!?と私は早とちりしてしまったほど。

♪「As Time Goes By」  『カサブランカ』より
結構こういう曲得意なんだな、って1day liveの時にも思ったのですが、しっとりとしたその歌声に聴き惚れてしまうほどでした。
途中森さんが登場し踊るのですが、幻影を追い掛けるような遠い目をしたあやなちゃんに見えてるのはその姿なのかなぁ、と。

【衣装@宝塚】
太いベルトストラップにタックが胸元にたっぷりとはいったAラインの黒いワンピースに、レギンスを合わせ
4センチ幅位のゴムの控え目なゴールドのバックルベルトを絞めて、
クロスストラップの黒ヒールサンダル。

【衣装@東京】
ドレス、レギンスは同じでサンダルは同じだけどストラップの巻き方を変えてました。
宝塚では長いストラップを甲でクロスさせて足首一巻してたけど、足首が細くてストラップが大分余ってしまっていたからか、東京ではクロスせずに足首を二巻き。
ベルトは宝塚でリフト後落ちてしまっていたので、東京では最初からなし。
タックをたっぷりとったAラインが踊ると膨らんですごく綺麗だった。

一端捌けて、裸足で再登場

♪「Feeling Good」
デュエットが見られるなんて期待しかなかった本番当日。シンクロは息もつかないほどで、森さんがあやなちゃんを感じながら踊り、あやなちゃんが森さんに応え、内なる力を発散させる様が本当に素晴らしかった。
リフトの軸と肩に担がれてた伸ばした脚の高いこと高いこと…。
宝塚では下ろした瞬間に、ベルトがスルりと落ちてしまったのだけど、踊りながら森さんが拾い、手に持ったまま踊り続け、上手のカーテンの中へスルスルと音もなく投げ入れてた。すご…。

宝塚で見た時は、人間(=綾さん)が力(=森さん)に翻弄されそうになりながら、迷い葛藤し抗い自分を掴み取るような物語性を感じたのだけど、
東京ではバチバチのデュエットで。主権は必ず私(=綾さん)にあって、男(=森さん)との切れない縁でその攻防をしている感じで、最後は私が支配し、男はそれを受け入れさせられるんだっていう。
本当に堪らなく痺れた。
竹内先生がベースを弾きながら、踊ってるあやなちゃんの後ろ姿をみて口角を上げて、何度もウンウンって頷いていたのがなんだか嬉しかったです。
曲が止まってお辞儀するふたりへの拍手が熱くて熱くて、もう手がちぎれちゃうくらい拍手するしか出来なかったです。

拍手を浴びている時のご挨拶ポーズはプリンシパルの気持ちだったと話すあやなちゃん。
森さんとのトークコーナー
コロナ禍での劇団レッスンは組毎に行っていたそうですが、森さんが来宝することが分かった時には組中がその話題で持ち切りだったとか。森先生のレッスンには多くの雪組生に混じって小池先生、生田先生も見学に来ていたそう。
森さんは幼少の頃お母様と宝塚観劇をなさっていたそうで、ドイツでの息抜きやインプットの時間に宝塚歌劇の公演をご覧になっていたとのこと。レッスン後、初対面の綾さんに森さんから「山南敬助さんに旅籠屋へ会いに行った際の綾さんの沖田総司の立ち芝居が良かった」とお声掛け頂いたそうであやなさんはその日大喜びで帰ったとのこと。(あやなちゃんの言葉で言うと「わたしその日スキップで帰りました😆🎶」だそうです(笑)可愛い。)
森さんが「綾さんのダンスの凄いところは、腰がどこまでも落ちるところ」と。大共感大納得です!!!!!

とても稚拙な表現なんだけど、、、
凄い人にすごいって言ってもらえるのは、本当に凄いことだなあと思うし、恐縮しながら嬉しそうにするあやなちゃんが見られることもこの上なく幸せです。
そして凄い人なのに、他人をすごいってストレートに言葉になさる森さんって本当に心にゆとりを持つ豊かな人なのだなぁと思いました!!凄い人だから逆に当然な気さえする!
今回共演が叶ったのは、がっつりとダンスパートを設けたかったあやなちゃんが、森先生に直接オファーしたとの事。「夏にディナーショーやるんですけど、出てくれたりしませんかって言ってみたりしちゃったりなんかしちゃったりして……😆💦(えへへ)」
という感じでお話ししてくれました(笑)電話のポーズしてたので、電話で依頼したのかなと。

おふたりともマイクを竹内先生の前のマイクスタンドに置いて足音もなくするりと捌けていかれました。

演奏
♪「MAMMA MIA!」 『マンマミーア』より
懐かしいな、好きだって言ってたもんな、と思いながら楽しみました。
演奏しながらノリノリのみなさん。特にキーボードの梢さんが「MAMMA MIA♬」って口ずさんでらして視覚にも楽しかったです♡

着替えて登場したあやなちゃん。
初見の宝塚では、ライトもつかないうち、カーテンからプリンセスラインのドレスのふんわりしたスカートが見えて、その瞬間に思わず「はぁぁぁ」と小さい声が漏れてるんだか息吸い込んでるんだかわかんない現象が起こりました(私に)。。

【衣装@宝塚】
白にデニムブルーの薔薇模様のプリンセスラインのドレス。スカート部分には白いオーガンジーがかかっていてガーデンウェディングでも着れそうな少しカジュアルな雰囲気が今のあやなちゃんにも、登場後の曲にもぴったりなドレスでした。靴はシルバーとシャンパンの間のような色味のラメパンプス。

【衣装@東京】
ドレスは同じ。靴はラメパンプスで白っぽいシルバーの縁にパイピングが見えて少し違ったような。ヒールも少し低かったような気が…する。
アップスタイルの頭には大きな白とブルーの花2輪に黒いチュールのついたコサージュを付けてました。

♪「My love, My Life」 『MAMMA MIA! Here We Go Again(マンマミーア2)』より
映画上演当時、出演したラジオ「ビバ!タカラジェンヌ」でも好きな曲と紹介していたこの曲。朝のストレッチで聴いてるとおっしゃっていました。そんな懐かしい記憶もさることながら、優しいあやなちゃんの歌声に包まれると、とたんにあたたかい日差しに包まれて、柔らかな風がそよぎ頬を撫でられるような心地でした。
宝塚で聴いた時、なんだか、あやなちゃんは大切な人や場所とのお別れを受容して想い出としてそれを抱える勇気を持ったような、少し強く柔らかくなられたような、そんな気さえしたのでした。
後ろで竹内先生が演奏しながら、歌ってるあやなちゃんを優しい笑顔で見守ってくれていて、先生はずっと深いところで綾凰華を認めてくれていたんだなと感じてまた感動しました。

トークでは、このディナーショーの開催にあたって、「(構成を)考える段階からこれまでの自分自身に向き合う時間となり、卒業した後は自分にとっても挑戦だったけれど、ファンの方にとってもどうなるんだろうって色んな思いをさせてしまったと思う」とお話ししてくださいました。
現役の時も綾凰華の中に私は居たし、今も自分の中に綾凰華は居て同じなのだと気付けた期間でもあり、それによって寂しくなくなったということをあやなちゃんの言葉でお話してくれました。
自分自身のお話の中にいつもファンの存在を置いてくれるあやなちゃんに、また、この人を応援できて幸せだという思いが込み上げました。

裾から覗く脚は拳1.5個分くらいあけて爪先を真っ直ぐ前にして立っていらして、両手でマイクを持つその姿はまさにお人形のような愛らしさでした。
ゴールドラメのピンクチークやほんのりピンクの目元が柔らかくて可愛らしいのに、少し大人になられ、そしてまた、美しく生きてきたあやなちゃんがこの先もそうして先へ進んでいかれるのだなと思うとなんだかとても安心した気持ちでした。

まだ私には早いかもと思ったけれど、広い海で一隻の船が出航するイメージが湧いて今歌いたいと思ったと紹介して歌われました。

♪「My Way」  フランク・シナトラ(歌詞:平井堅さんVer.)

人生の旅の終わりに歌う曲のように捉えてたのだけど、あやなちゃんにとっては区切りのディナーショーに際してこれまでを振り返ったからこそ、この選曲になったんだろうなぁ、と。旅立たれてしまうのではと少し寂しくも感じて、涙も溢れましたが、全てのセットリストを聴いたあとに再び見た東京では、この曲があってこそ最後の曲に繋がるのだ、ショー全体があやなちゃんからのお手紙なのだ、と思えました。歌声と目の輝きが一段ときらきらしたした場面でした。

アンコール
♪「Pautas」
竹内先生作曲、あやなちゃん作詞のディナーショータイトルを冠した曲。
大好きな「ありがとう」という言葉を添えた、“これからも先へと続く航海を共に”というメッセージが純粋に嬉しかったです。
全て聴いて最後にこの曲・この歌詞があるからこそ、このショーは振り返った時に幸せが増すような構成でした。
その瞬間だけではなく、歌詞を読んで、またショーの頭から思い出して、そうして繰り返し想いを噛み締められるような素敵なディナーショーでした。
今もまだ夢心地のままです♡

歌い終わり、全てが終わった……
と思ったら退場前にまた、♪「たとえたとえ」の前奏が!
あやなちゃん、最後にパレード用意してました(笑)

あやなちゃんの歌唱に合わせて、森先生も即興でダンスしてくださり、会場中は手拍子☺️
サビ部分で“みんなで振り”のおかわり。
手拍子しながら森さんを見ていたら、あやなちゃんににっこにこの笑顔で、ここ!踊るとこ!と誘導(圧)されました。ほんと相変わらず可愛いあやな先生でした!
最後に扉から退場するとき、宝塚でも東京でも会場全体に投げキスしてくれたのだけど、男役だった頃と比較するとずいぶんと愛らしい投げキスで、見た目だけじゃなくてだいぶ仕草も可愛らしくなられたけど、それでもそこは関係なくて、みんなあやなちゃんのありのままの姿をまるごと愛して応援してるんだよーと思いました!

会場の外でいただいたPautasの歌詞カードも宝物です。
歌詞の著作権はあやなちゃんにあるのでここには書かずにおきますが、
退団公演の作詞曲と繋がった、あの頃よりひとまわりもふたまわりも強くなったあやなちゃんの優しさと愛といつもながら感謝の気持ちがいっぱい詰まった、そしてこれからもよろしくね、という前向きな歌詞でした。

進むけど、変わらずに。
そんなあやなちゃん…綾凰華さんの心根が本当に大好きだなぁと改めて思ったディナーショーでした!
いつもいつも幸せをありがとうございます!、だし、あやなちゃんの笑顔が私の元気の源です😊♡

次のお仕事、アンドレデジールも楽しみだな☺️♡

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