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登山用ポールを買い替えました

今回は、山好きの初心者さん、限定のお話。トレッキングポールについてです。

トレッキングを始めて1年3か月。本格的な登山は、2017年7月。50代にして初の富士山でした。雑誌の企画で、取材担当していたライターさんが急に行けなくなり、ピンチヒッターで行ったのです。山に興味は皆無。その後の人生で、また山に登るなんて思いもせず、とりあえず1回だけ使えればいいと買ったのが今まで使っていたポールです。

ところが、2018年5月に、夫に連れられて上高地に行った景色が美しすぎて、トレッキングを始め、1年2か月がたちました。週末限定で登った山は、低山ばかりですが、のべ50。こんなに登ったんか?!と自分で突っ込みたくなります。1年を通して山に通うと、季節ごとに必要なものが増え、また、登る山に合うグッズが欲しくなってしまうんです。

7月末に、再度富士山に登ることになり、その前に、トレッキングポールを取り換えることにしました。

結論からいうと、私が選んだのはこちらです。


今まで使っていたポール

この1年半の私の登山を支えてくれてポールはこれに似た感じのものでした。

ちなみに、トレッキングポールにはこんな種類があります。

①形状
・I型 握りやすく2本で使うにはこちらが便利。
・T型 体重が乗せやすく1本で使うにはこちらが便利。
②材質
・アルミニウム 安価。軽くて丈夫。
・カーボン 高価。アルミニウムより軽いが強度に劣る。衝撃を吸収する。
③収納方法
・伸縮式(テレスコーピング式) 簡単に伸縮できるが収納しても長い。
・折りたたみ式 軽くて小さく収納できるが、組み立てが面倒。
④長さ調節のロックの仕方
・レバーロック ワンタッチで長さが変えられる
・スクリューロック スクリューをねじって止めるので、時間と力が必要。
・ピンロックタイプ 引っ張って止める


初めて富士山に行ったときの、買う基準は、価格が安く2本セットのI型軽く、強度があること、伸縮式で、レバーロックであること。理由は、折りたたみは組み立てが難しそうだし、レバーロックはワンタッチで長さが変えられるので便利だと思ったからです。

初登山にはこれは正解でした。富士登山では、ポールは一度セットしたら、下山までしまうことなく使い続けました。途中の岩場では、たたんでザックに収納する人もいましたが、何度も頻繁に出し入れする必要はありません。あちこちにぶつけたり、変に体重をかけたりもしましたが、曲がることもへこむこともなく、軽くて、丈夫。先端のキャップをなくしてしまいましたが、ネットで購入して付け替えでき、今まで使い続けてきました。

最初に買うならこういうタイプで十分だと思います。

買い替えようと思った理由

最近は、岩場をよじ登るなんてチャレンジもするようになりました。そんなときは、ポールを手首にぶら下げたまま、岩につかまっていましたが、ぼこっと飛び出した2か所のレバーロックが、木の根っこや岩の隙間に引っかかって私の足を引っ張るのです。

そもそも、ポールを手首にぶら下げておくのは危険なので、たたんでザックにしまうのが一番です。でも、ただでさえ、初心者で、登るのに時間がかかります。後ろに何人も人が待っていたりすると、余裕がありません。

そのうえ、今使っているポールはたたんでも長いので、サクッとポケットには入れられず、リュックの外に取り付けるのにも時間がかかります。私は背が低いので、リュックに付けると頭より高く飛び出してしまい、他の人にぶつかるので、これも危険です。登りにも下りにも絶対に必要なポールですが、そんなときは、こいつ邪魔、と思ってしまいます(ごめんね、ポールさん)。

そこで、ひっかりにくいスクリュー式で、さっと収納ができ短くなるものが欲しくなってきました。

店舗で実際に見て検討

実は、私にはお目当てのものがありました。それは、

こちらです。折りたたみ式とピンロックタイプを組み合わせていて、収納は簡単、軽くて丈夫といいことづくめ。実は、以前仕事で登山グッズの取材をしたときから目をつけていたもので、価格も予算内でしたし、買おうと決めていました。

ところが、別のお店で「シナノ」のポールを手にとると、じわじわと心変わりしていきました。
・ストラップの長さがベルト式で調整できること。
・小さなボタンを押し込んで行うピンロックの解除が、シャフトをちょっと回転させるだけでできるので、とっても簡単。↓

しかし、値段が高い。5000円くらい違います。靴や服なら迷わないのに、こっちでも間に合うかな~とちょっとケチになってしまう私。でも、
① 下りのときに、急に緩く感じてしまうストラップがすぐに調整できる。
② 雨天や寒い時期に、グローブを外さなくても折りたためるだろう。
というのは5000円以上のメリットがあると考え、結局こちらを購入。

実は、富士山では、ポールを出し入れする必要がなかったので、新しいポールの良さはよくわかりませんでした。
ところが、その後、操作に慣れると、1秒で組み立てられて、1秒でしまえるこのポールは本当に便利で、「買ってよかったー」と思わせてくれる、山行の大事な相棒になりました。

年齢を重ね、体力も気力も落ちる時期に始めた山歩き。少しでも快適になる「道具」を手に入れれば、やる気は倍増しますし、体力の消耗もケガも防ぐことができます。こうして、少しずつ、自分に合ったお気に入りの「道具」をそろえていきたいなと感じています。

ちなみに、HERS6月号で『山登りのススメ』を担当しました。バックナンバーはこちらでお求めいただけます。ご興味ある方はぜひ。

わたしはこんな雑誌でお仕事をいただいています。よろしければこちらもぜひごらんください。


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