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兎にも角にも、アイデアを昇華させたければ「人に話すこと」これにつきる。

アイデアは「人に話して」発展する

人に話すのは必ずしもその人に答えを教えてもらうとか、アイデアを聞くということが目的ではない。たとえ、相手がその道の大家であってもである。そうでなくて、話すことで自分のアイデアを磨く、不備に気づく、触発されて所しいことに気づく、そして、それを人に納得させる筋書きを作る練習をするわけである。英語では「サウンディング・ボード(sounding board / 音の反射板)になってくれるかい?」という言い方をする。

「独創はひらめかない―「素人発想、玄人実行」の法則」より

私の周りにも非常に多いのですが、アイデアを議論している場なのに、アイデアを話してくれない人がいる。まだ未完成だから話してくれない人がいる。

恥ずかしいのか、それが美徳なのか、不言実行とでも言いたいのか理解できないけど、そういう人が多い。

GWの最初のお供は、カーネギーメロン大学ロボット研究所の金出武雄さんの著書。

金出武雄著「独創はひらめかない―「素人発想、玄人実行」の法則」

アイデアを昇華させる唯一の方法

アイデアは人に伝え、わかってもらえなければアイデアではない。

アイデアを練る方法は、アイデアを人に語り、そのやりとりの反応を見て、良いアイデアか確認し、上手く行けばその人から関連した知識を得ることもできるし、不足している面も修正することができる。

兎にも角にも、アイデアを昇華させたければ「人に話すこと」これにつきる。

アイデアを人に話す

アイデアを自分の脳から外にだす。
つまり人に話す。
外に出す前は、素晴らしいアイデアと思い込んでいても、人に話すと色々突っ込まれる。
貴方が「〇〇はすごいアイデアなんですよ!」と言えば、相手は「理由は?」と聞かれる。貴方はその理由にちゃんと答えなければならない。
そのやり取りのなかでアイデアは昇華されていく。気が付かない点に気が付かせてくれる。

盗まれるアイデア

「アイデアを人に話すと盗まれないか?」という「問い」に金出武雄さんは以下の3つのパターンで分けて考えてみようか?と答えるようだ。

①相手はそのアイデアを既に思いついていた。

もともとアイデアを思いついていた。ゆえに損害も何もない。せいぜい、相手から、「君も同じアイデアを後から思いついたんだね。」と思われる程度である。

②相手はそのアイデアを思いつかなかった。でも何も行動しなかった。または行動したけど失敗した。

これもなんの損害もない。相手が先に何かをやろうとして、失敗していたのなら、貴方が上手くできれば相手は尊敬するだろう。

相手はそのアイデアを思いつかなかった。でも先に行動し、成功してしまった。

一番まずい?

でも相手はそのアイデアを思いつかなかった。だから貴方より後から考えたということだよね?

つまり後から行動したということだ。そして成功した。

何を意味するか?

これは相手の方が頭もよく行動力あったということだ。結論は言っても言わなくても、いずれ相手が勝つ。貴方に勝ち目はほぼないから、諦めなさい。

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Photo by Linus Nylund on Unsplash

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