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お客さんが読んでいた本

週に数時間手伝いをしているレストランは、まあまあ一人客がいる。スマホを眺めながら食べている人がほとんどだが、本を携えてくる人もいなくはない。日本でのようにカバーなどかけないし、ペーパーバックでもだいたいが大判なので、知っている表紙なら半分でも見えれば「あの本だ」とわかる。

今日もひとりいて、Donna TarttのThe Secret Historyを手にしていた。借りた本なのか、読み込んだ古本なのか、小口に年季が入っていた。

「私もその本好きですよ」とウソついたら喜ばれた。
正確には「たぶん好きな作品だと思う」...。もともと『ゴールドフィンチ』で知った作家だが、Emily Giffinのラノベに、主人公カップルがふたりともThe Secret Historyが一番好きで何度も読んでいる、ということで意気投合、というシーンがあり、興味をひかれて電書版を積読してあるのだ...。

細かい話をふられたら困るので、その後はできるだけそのお客さんのテーブルに近寄らないようにした。チップを妙にはずんでくれてちょっと申し訳ない気持ちになった。

ここは、お客さんが読んでいた本をメモしていくページ。

  • The Secret History by Donna Tartt

  • Doppelganger by Naomi Klein

  • Stay True: A Memoir by Hua Hsu

おまけ(キッズ客が見ている動画)

本やプレイブックを持ってくる子もいるが、たいていはひとり1台タブレットをあてがわれてじーっと動画を見ている。店内で見かける2大人気コンテンツは『ブルーイ』と『ペッパピッグ』。どちらも米国の作品ではない。コロナの頃には「子どもたちがペッパピッグに夢中になるあまりイギリス英語を話し始めた、などという報道も出たほど。


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