日記220129

体重は前日+0.2kg。1週間の増減はプラス0.3kg。目標よりは少し軽めだけれど健診直前に夫の誕生日とバレンタインのイベントがあるので大幅増加すると見込み、今週来週は軽めに増やすことにする。

藍は起き抜け直ぐにニコニコ顔で朝ご飯を要求し、私が眠くて動けずにいると怒って顔を何度も叩かれた。

藍も自分の言う事をきく私が好きなだけで、私そのものは好きじゃないんだなと思った。これは藍が産まれて直ぐの時から今までに、何回も悟った。結局この子も私の親と同じだ。

私は親にどんな事を言われても完全に嫌いになれないけれど、親は私が言いなりになって自分を心地よくしてくれる間は好き、そうでない時は基本的に私の事が嫌いで、側に居たくもないし会話をしたくもなく、関わりたくないようだ。私という人間には何も魅力が備わっていないのだろう。代わりに弟がそういった愛嬌を発揮している。弟は産まれた時から可愛がられる為だけに存在して、私は言うことをきいたときだけの条件付きで愛された。しょうがない。母曰く、私は母と昔から考え方が違うから基本的には関わりたくない、挨拶すら不快なのだそうだ。こんな事を言われたら、もうしょうがないとしか言いようがない。最近は孫可愛さなのか電話すると私にも愛想はいいけれど、あれが本音なんだろうなと思い直した。

そういえば私は職場でたくさんの人の結婚祝いの寄せ書きに参加し、出産祝い、退職の壮行メッセージなど贈り続けたけれど、私自身はそういうものを一切貰わなかった。透明人間。過去の恋人も、友人達も、職場でも、その他大勢の人にとって私は人に利益を与える瞬間しか存在を認められないようだし、私を利用する目的でのみ他人は私に好意を示す。そして、息子であり家族である藍もそうだった。私には祖母の狂気が、藍には彼の祖母である私の母の排他的気質が、それぞれ隔世遺伝してしまったのではないだろうかとさえ思える。

何回諦めても、こういうものなのだと自分に言い聞かせても、ありのままの自分の存在だけでは周りからの除け者だと悟るのは慣れず寂しいものだ。夫だけはなんだか信用できるのが救い。弟も、多分信用できる。こういう、分からないけど彼なら多分信用できると思える所が弟の魅力なんだろうな。私には永遠に手に入らないので羨ましい。弟には浮き輪があるのに私には無くて、努力しないと沈んで見えなくなっていく。

朝の一件からショックでしばらく藍に対して表情が作れなかった。藍も私の方を見ないし、話しかけても無視された。頑張って、母としての菩薩みたいな作り笑いの顔を向け続けると、お腹が膨れたあたりでにっこりとして、何度もこちらに行ってきますと手を振りながら夫といそいそと身支度をして出掛けていった。今日も新しい公園を開拓するらしい。

公園に着くと夫がビデオ通話を繋いでくれた。私の顔が画面に映ると藍の顔が緩んで明るくなった。藍は何もしていない私のことが嫌いなのに、何故この子は今家で何もしていない私に向かって笑うんだと思った。単純に、初めての場所で知った顔が急に映ったから反射的に顔が緩んだのだろうという結論に至った。

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