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あたらしい働き方を模索する日々とわかってきたこと

いまだに何の会社かわからないまま会社を立ち上げて2年。
最初はコミュニティをつくろうという意気込みだったけれど、
私は根っからの内気な子(といっても39歳。立派な大人です。)
だから、人をまとめるようなことは好きじゃないと気づいた。
3人ぐらいと集まって話をしただけで、もうだめだと思った。

すきなことは、チラシやWEBサイトを作るのは楽しかったから、それはそれでやってて楽しいし、お仕事いただけるならやるけれど、
私がメインで作り手としてやり続けるのも、やはりどうかな、と思う。

じゃあこれからはどうしようか。
世の中を見渡してみれば、本当に世の中が変わった、というか、狂ったというか、狂気が通常になっているので、もしかしたら、なにやってもいいのかもしれない、という空気は漂い始めているし、だれにもゴールが見えていないんだろうな、という感じがしている。

いままでのやり方でずっとやりたいという人たちは、ほんとそのままだし、
自分のやり方でやっていきたいという人たちもぼちぼち始めた出しているし。
だけど、これまでのように、ただ大きくなりさえすればあいい、稼げさえすればいいという、どちらかというと「悪どい」商売の仕方をしようとしている人は、わりと少なくなってきている気がする。

そこで私の会社Mendoのお話をしようと思う。
最初は、めんどくさいことを得意な人で分け合ってお仕事をすれば、みんなWin-Winになるよね、という考えから、コミュニティを作ろうと思った。
だけど、コミュニティを作る前にも、「さぶいぼ」がたってしまった。
ちょっと違ったみたい。

Mendoは、これからは「働き方」と「こころ」にまつわるいろんな活動をしていければいいな、と感じている。

私は、毎日目覚ましで同じ時間に起きて通勤する、ということをなくしたかった。
みんな思い思い好きなところで仕事をしていいと思っている。
パソコン一台で、いろんなところにいければいい。
そのためには、仕事がしやすい環境ももっと必要だと思うが、
コーヒー一杯の値段で、環境を提供するカフェに、無理を強いることになるし、ワーキングスペースを借りても、「通勤」になってしまって、
やっぱりそれも違う。
いつでもどこでも自分のやり方で仕事ができる「雰囲気」づくりをMendoのメイン業務としていこうか、といま画策をはじめている。

一人でいろんな場所で仕事をする、という活動を始めてみて、
初めは、どこにいても、居心地の悪さや、集中ができなかったり、
契約したコワーキングスペースにも全然行かないでお金だけ払ったり、と散々だったが、最近、ちょっとずつ、うまくいっている気がしている。

まず、朝思いついた好きなところに行くこと。
私はコーヒーの香りと空間が好きなので、やっぱりカフェに行くのだが、
そこでは仕事はしない。

そこでするのは、空間を味わうこと。
読みかけの本を少し読むこと。
思っていることを書き出すこと。
そのくらい。

朝、好きなところにいくと、家や仕事場での思考とは、ちがう考えが出てくる。
アイデアを思いついて、仕事をしたくなるときもあるし、
違うことをしたくなったりもする。

仕事をしたくなった時は、仕事場に戻って思いっきり仕事をすると、
めちゃくちゃノるし、はかどるし、もっとやりたくなる。

違うことがしたくなったら、そっちをやってみる。

私の場合、まだ平日に仕事じゃないことをやる罪悪感が大きくて、
なかなか思い切り楽しむということが難しいが、それでも、
心から楽しめるようには少しずつなってきていると思う。

あと、リモートワークに関しては、
「自分だけで仕事をしている」という気持ちになりやすいので、
抱え込みすぎていたり、やりすぎたりしてしまうところがある。

リモートワークだからこそ、人と会って、たくさん話すべき。
本当は、1日1回くらい話せればいいのだけど、
そんなに必要ない現場なら、少なくとも週2回くらい、今やっている仕事の話ができるグループや、上司、チームメンバーなどがいるといい。

ひとりで進めていって、もうこれ以上行けないってほど進んだ後に、話がまとまらず結局あと戻りになることは多々ある。
人と話すことで、方向性の見え方はだいぶ変わってくる。

・朝イチで好きな場所に行くこと
・仕事の話を誰かとすること

これができれば、仕事へのモチベーションが確実に違う。

そして大事なのは、自己肯定感。

ひとりで仕事をしていると、「自分はすごい」と感じることもあれば、
「自分はなにもできない」と極端に落ち込んでしまうことがある。
このブレは、なかなかつらい。

「自分はすごい」という感覚は、仕事がうまくいっている感覚があるときに起きやすいし、「自分は何もできない」という感覚は、仕事で空きが出たり、やることがないときに起きやすい。

会社に行っていればとりあえず「働いている」と思えていた時とは違って、
会社でない場所にいるときは「さぼっている」「仕事をしていない」と、
自分で自分を責めるという事態が起きやすい。

会社ではない場所で仕事をしているのだから、もっと自由な発想を働かせて、リラックスして、どんどんアイディアを出していいのに、
なぜか、「わたしはきちんと仕事をしていない」→「クビになる」→「クビになったらお金どうしよう」→「生きていけない」という短絡的な思考につながる。

私が最近やっているのは、自分を「糸井重里」だと思うこと。
自由な感覚で今を読み、語り、カタチにする。
それが私の仕事なのだ、と開き直る。
そうすると、だいぶ目の前が明るくなって、いろいろ見えてきたり、
面白いことや、やってみたいことを思いついたりする。

それでも、ネガティブな思考の嵐がやってきて、「あれもしていない」、「これもしていない」、「私は何もできない」と思うことはまだまだある。

私は、Mendoはたらきかたゆるめ部として、
みんなの心をすこしずつ、はたらき方を緩める方向に動かそうと思う。

世の中のはたらきがもっとゆるくなれば、わたしたちのこころはもっとラクになる。