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ひとり旅の醍醐味を話して盛り上がったひととき

やんばるバスツアーに参加したとき。
大石林山をまわった後、休憩所でシークワーサージュースを貰った。
どこに座って飲もうかな、と思っていたら、
その時、既に座って休憩している2人の女性がいた。

そのうちの1人の女性が、「よかったらどうぞ」と声をかけてくれたので、遠慮なく同席させてもらう。

私と同年代だとは思うけど、私よりは若いだろう。
聞けば2人の女性は、どちらも一人旅だと言う。
私は心の中で、オォ(*˙꒫˙* )!( *° ―°)人(*´ω`*)ナカーマとつぶやく。

沖縄には、あとどれ位滞在するかとか、
美味しいお店とか、
明日はどこどこ行く予定とか、
お互いの自由な一人旅のプランを話した。

そして1人が
「一人旅っていいですよね、とても楽だわ。好きな時に好きな所行って。連れがいると何をするにも話して決めなきゃいけないのが
……めんどうですよねぇ。」
と言って笑う。

私ともう1人もその言葉に対し

そーですよねー!


満場一致で盛り上がる(笑)


人に沖縄に行くと言うと、誰と?何人で?と必ず誰かと行くという前提で聞いてくる。
何故だ、一人で行くというのは想定外なのか?
一人旅だと言うと、
「ええ?ひとり?」
友達いないのかよこいつ的な、一瞬怪訝な顔をされるのを私は見逃さない。(実際私、友達はいない)
その後決まって、
「凄いね、1人でなんて、旅行できなーい!それに寂しいしー!」
という、褒めてんのか貶してんのかよく分からぬ感想を言ってくる。
もちろん微笑みながらスルーする、毎度のことなので。

私の周りには、一人旅を楽しむ人間はほぼいない。
だから、旅は誰かと行くものという概念があるのだろう。

たしかに、それもいいよね。
一緒に旅をしたいと思える相手がいるってのは、羨ましい気持ちもある。

けれど、私はひとりが好きなんだ。


この私の気持ちが、名前も知らないたまたま今日のこのツアーのバスに乗り合わせた、目の前の2人女性と同じだったそのことが、とても嬉しい事実に思えた。

こういう旅の途中の出会いこそ、旅の醍醐味であり、癒しに繋がる。


一人の人はようやく有給休暇が取れて、何度目かの沖縄だと言ってた。
私と同じような理由で、勝手に親近感湧いてた。

もう一人の人は、ずっと在宅勤務で人と喋らない毎日が続いて、これじゃダメだっ!ってことで急遽沖縄に飛んできたらしい。
すげー!アグレッシブだな。



バスを降りる時、
「また那覇空港で会うかもしれませんね(笑)」(帰りの日が同じ)
「お気を付けて(*´︶`*)ノ」
と、言い合いながらお別れした。


こういう出会い、好きだな。



あの2人は今頃、どうしてるかな。
仕事してるかな、人と喋っているかな、などと想像するとき、少しだけ私は優しい気持ちになっている。


もう仕事が限界だ!もう誰とも喋りたくない!家族とも離れたい!うわーーー!!!キーーーー!!と、4年コロナでどこにも行けず悶々としていて、変化のないマンネリ化した人間関係に対する鬱積を晴らす為に、半ば逃げるように出かけた沖縄。

ようやく私は外に出て、人とコミニュケーションをとり、自然に触れることで、自分を取り戻せた気がする。



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