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揉み返しとは?(対処法、好転反応との違い)《第4回》お客様の為の解剖学

「揉み返しって何?」

あなたはお客様にこう質問された時に、お客様向けに簡潔に分かりやすく説明できますか?

解剖学は、お客様に伝える為に分かりやすく噛み砕く必要があります。

その理由はこちらの記事をご覧下さい↓

「揉み返しって何?」

あなたはお客様にこう質問された時に、お客様向けに簡潔に分かりやすく説明できますか?

🙎‍♂️「揉み返しって何?」

💁‍♀️「揉んだ後に痛くなる事です」

🙎‍♂️「なんで痛くなるんですか?」

💁‍♀️「えー、なんでだろう…」

今回は揉み返しについて深く勉強していきます。
似た症状に『好転反応』というものもあるので一緒にまとめていきたいと思います。

揉み返しとは?

揉み返しとは施術の翌日頃に身体が痛くなったり身体に不調が出る事です。
酷い場合、内出血(アザ)を起こしたり、頭痛や吐き気を催したりするケースもあるようです。
揉み返しは筋肉痛のように、筋肉(筋繊維)が傷つくことにより痛みが生じます。
強すぎる圧や、グリグリと乱雑な圧、筋肉を骨に押し付ける圧などが原因であると言われています。

対処法

揉み返しにならない為には、適切な圧が大切です。強さ、方向、ポイントなどです。
筋繊維をグリグリと多方向へ圧をかける施術は特に揉み返しを起こしやすく、垂直圧(一方向圧)は揉み返しが起こりにくいと言われています。
強さは弱めで、スピードはゆっくり広い面で圧をかけると筋肉の負担は少なく揉み返しは起こりにくくなります。
肘をなどの硬い部位で、グリグリと施術するのは揉み返しになりやすく注意が必要です。

揉み返しが起きてしまったら

注意していてもお客様の体調の変化で、同じ施術をしていても揉み返しが起こる可能性もあります。
揉み返しが起きたら、痛みがある部分をアイシング(冷やす)しましょう。そして痛みが治るまでは安静にしてもらいます。2日から長くて1週間痛みが続く場合があります。

好転反応

揉み返しと似た症状で『好転反応』というものがあります。
好転反応とは、文字の通り良くなる反応で、良いものとされています。
主な症状は、痛みや全身のだるさ、ほてり、眠気などです。
これは老廃物が外に排出される際に、身体が頑張る為にだるくなると言われています。
この好転反応は基本的に半日から1日程度で治ります。好転反応が終わると身体が楽になる場合が多いです。
好転反応の場合は冷やす必要はなく、安静にするのがオススメです。また、水分を多めに取ることで血流が良くなり回復力が早まります。

揉み返しと好転反応の見分け方

この2つの明確な線引きは難しいようですが、見分け方の1つに痛い箇所があります。
局所的に痛い場合は揉み返し、全体的に痛い場合は好転反応だと考えられます。

局所的→揉み返し
全体的→好転反応


あとは、施術する力が強かったり乱暴に感じたなら、揉み返しの可能性が高いです。

メンズエステ

メンズエステなどのオイルを使ったトリートメントでは、手の平など広い面で施術する事が多く、揉み返しにはなりにくい施術だと言えます。
また、力の弱い女性が頑丈な男性の施術をするので、さらに揉み返しは起こりにくいと考えられます。

しかし、男性の身体でも腕やふくらはぎ、首などのように比較的強さに弱い部位もあります。肘の先を使った施術は力加減が難しく、オイルにより滑るリスクもあります。

揉み返しを起こさない為に、骨や筋肉などの解剖学をある程度覚え、技術の練習も怠ってはいけません。

お客様とのトラブルを避けて、満足度を高める為、リピート率を高める為にも、今一度自分の施術を見直してみましょう

揉み返しが起こりにくい施術方法

対処法でも書きましたが、筋繊維を傷付けない事や筋肉に負担を掛けない事が大切です。

・力→強すぎない
・方向→グリグリしない(乱方向でなく、1方向)
・肘→前腕の内側の柔らかい場所を使う
・ポイント→同じ箇所を続けない、弱い箇所は適切な圧で

※もう少し詳しい内容は、有料版のメンエスマニュアルに記載


メンエス講習

メンエス大学院のメンエス講習では、揉み返しになりにくいオススメの施術もご紹介致します。
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