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世界のダブスタ(ワールドカップ観戦記)その⑤

前回の続きみたいな内容になるのですが、カタールの出稼ぎ労働者の方々と直接話した事と、ヨーロッパの先進国から移民政策へと批判が出ているニュース等を読んで思った事が有ります。

今回イスラム教圏への滞在は初めてでした。やはりイメージとしてイスラム過激派への恐怖心、人権に対する価値観の違う国への漠然とした偏見が自分の中に在った様な気がします。

しかしカタールで感じたのは礼節を重んじる人々、価値観や文化、生活習慣の違う私達への理解と尊重でした。

欧米から、移民の労働者への差別的な待遇への批判などがありドイツのチームは試合時に抗議のアクションが有ったりもしました。

ただ一番の問題は、劣悪な環境と分かっていても故郷を捨ててカタールに出稼ぎに来なきゃ生きていけない事なんです。内戦続きのアフリカや南アジアの貧困地域よりまだカタールの方がずっとマシだって事なんですよね。

その世界を作り上げて来た先進国に批判する権利が有るのか?ましてや日本は貧困地域からの移民を基本受け入れて無いし、農業実習に名を借りた虐待など社会問題になっています。自分には一方的な非難なんてとても出来ないな。

初めて中東のイスラム教圏で開催されたワールドカップ、実際に現地に訪れた人がそれぞれ感じた事を伝える事、そして未知の文化をお互い理解し合う事が出来たらよりこの大会が意義の有る物になって行くのだろうと思います。そして世界がより良くなる一つのキッカケになる大会になる様に思いました。

スークワキーフ

またいつか、中東に、もうちょっと計画性を持って行ってみようと思います。

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