紙の漫画世代だった少年時代の私たちは少年誌に夢中になってました。今でも人気のジャンプやマガジンは風呂屋や床屋で読めたので、僕はチャンピオンを買ってました。水島新司さんの「ドカベン」が看板です。野球小僧だった僕はもちろん食い入るように見てました。

その水島新司さんが亡くなったとのこと。「ドカベン」を卒業した僕は、大学生の頃に「あぶさん」と出会います。「酒と野球」がテーマとなったこの漫画に魅了されました。

その中でも印象に残ったのが第８章「指定席」。当時、南海ホークスの投手だった佐藤道郎さんを取り上げたエピソードだったと思います。架空の酔いどれ代打者「あぶさん」こと景浦安武は、ミチさんに普段は歌わないカラオケで即興の替え歌を贈ります。

それが「マイ・ウェイ」です。以来、いつかは歌ってみたい歌になりました。30年以上経っても「かっこいい」と思わせてくれる作品を書いてくれてありがとう。