草柳和之

大東文化大学非常勤講師.メンタルサービスセンター代表・カウンセラー.長年,DV被害者支…

草柳和之

大東文化大学非常勤講師.メンタルサービスセンター代表・カウンセラー.長年,DV被害者支援に携わると同時に,日本で初めて加害者更生プログラムを実践、新聞・TV・雑誌等を通じて広く紹介される.著書多数.社会貢献支援財団より,平成27年度社会貢献者表彰を受賞.

最近の記事

パープルリボン・コンサート ~作曲コンクール《第2回パープルリボン作曲賞》公募記念~

◇◆ 音楽で 非暴力の輪 広げよう! ◆◇ ―――――――――――――――――――――――――――――――――― パープルリボンは,女性に対する暴力撤廃運動の国際的シンボルマークです. ――――――――――――――――――――――――――――――――――♪ ♪  【演奏曲目予定】 *第1回パープルリボン作曲賞準グランプリ受賞曲/**ひまわり賞受賞曲 ●天岡寛晋「INTERMEZZO」* ●池田文麿「パープルリボンの為のエチュード」* ●松岡佳歩「⾔葉の棘」* ●持

    • 3/31《箱庭療法ワークショップ》開催!!

       「箱庭療法」という言葉は、多くの方にとって耳にしたり、目にしたりしたことがあるかと思います。箱庭療法は、1950年代にスイスの心理療法家D.カルフが創始し、1965年に河合隼雄氏により日本に紹介されたアートセラピーです。ユング心理学を基にした技法ですが、日本では、ユング派ではない方にも、広範囲に使われてきました。  10月に、毎回好評の箱庭療法One Dayワークショップを開催します。従来の箱庭療法ワークショップでは、作品を作って後には、ひかえめに感想を語る程度にとどめる

      • 面接上達の秘訣~《リフレイミング技法・研修会》のご案内

        ・研修会概要 ◇◆ 当面、zoomによる開催です.◆◇ 研修会で習得した技法を使っても、「どうもイマイチうまく展開しない、なぜだろう?」とお困りのカウンセラー・相談員・心理臨床家の方はおられませんか? あるいは、もっと自在で洗練されたセッション運営を目指したい方も、多いことでしょう。このような方のために、援助の質を上げる格好の秘訣があります。それは「リフレイミング技法」です。 リフレイミングとは、「事実を変えずに、物の見方を肯定的に変える」面接スキルです。クライエントは

        • 作曲コンクール《第2回パープルリボン作曲賞》の公募を開始しました。

          ━━音楽で 非暴力の輪 広げよう! ━━ ■作曲賞サイト→→ https://www5e.biglobe.ne.jp/~m-s-c/2nd%20purple%20ribbon%20composition%20award%20page.htm 【パープルリボン作曲賞創設の趣旨】 パープルリボンは、セクハラ・DV・性暴力{注1}など、女性に対する暴力防止{注2}のシンボルマークです。誰もが女性・男性の良好な関係を築きたいもの、また、本来、暴力が好きな人はいないはずです。そこ

        パープルリボン・コンサート ~作曲コンクール《第2回パープルリボン作曲賞》公募記念~

          今回の震災に際し、トラウマ領域の問題を専門にしてきた心理臨床家・草柳和之より、多くの方に少しでも役立つ情報を提供します.

          【提供】トラウマケアを専門とする心理相談機関《メンタルサービスセンター》 代表・カウンセラー 草柳 和之 http://www5e.biglobe.ne.jp/~m-s-c/ ♪ ♪ 元日に発生した令和6年能登半島地震は、連日、数々の惨状と被災者の思い、関係者の懸命な営為が報道されています。1月12日現在、200名を超える方が亡くなっているとされており、未だ予断を許さない状況が続いています。 被害に遭われた方々、ならびにそのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。 今回

          今回の震災に際し、トラウマ領域の問題を専門にしてきた心理臨床家・草柳和之より、多くの方に少しでも役立つ情報を提供します.

          3/31《箱庭療法ワークショップ》開催!!

           「箱庭療法」という言葉は、多くの方にとって耳にしたり、目にしたりしたことがあるかと思います。箱庭療法は、1950年代にスイスの心理療法家D.カルフが創始し、1965年に河合隼雄氏により日本に紹介されたアートセラピーです。ユング心理学を基にした技法ですが、日本では、ユング派ではない方にも、広範囲に使われてきました。  3月に、毎回好評の箱庭療法One Dayワークショップを開催します。従来の箱庭療法ワークショップでは、作品を作って後には、ひかえめに感想を語る程度にとどめるの

          3/31《箱庭療法ワークショップ》開催!!

          DV加害者自助グループ(妻・恋人への暴力を止めたい男性のための自助グループ)~25年以上にわたって継続開催しています.

          ★来所カウンセリングを実施しております(zoomも対応)。必要な方は、自助グループ主催のメンタルサービスセンター [Tel.03-5926-5302] までご連絡下さい。   この自助グループは、1998年11月に発足して以来、長く、着実に活動を積み重ねてきました。 暴力を止めたいと願う男性が集って体験談を語り合い、耳を傾け合いながら、自分の生き方を内省していくグループです。 メンバー同士の貴重な出会いにより、DV克服の気持ちを高め合っていくことができます。 暴力の克服を望

          DV加害者自助グループ(妻・恋人への暴力を止めたい男性のための自助グループ)~25年以上にわたって継続開催しています.

          出版原稿「DV家庭を生きた子ども世代の体験談」募集中!(締切りを延長しました.)

          ■原稿募集『あなたの体験が本になる!=出版企画「(仮題)私はDV家庭を生きた~被害者としての子ども世代の声を聴く」』 ♪ ♪ 心理相談機関《メンタルサービスセンター》では,現在注目されているDV問題に力を尽くしてきましたが、その代表・カウンセラーをつとめ、大東文化大学講師でもある草柳和之が出版企画を発案しました。 誰もが平穏な家庭,暴力・虐待のない家庭を願っているでありましょう。しかし,昨今のコロナ禍の影響により,DV相談の件数が増加していることが報道され,実に心痛みます。

          出版原稿「DV家庭を生きた子ども世代の体験談」募集中!(締切りを延長しました.)

          10/21《箱庭療法ワークショップ》開催!!

           「箱庭療法」という言葉は、多くの方にとって耳にしたり、目にしたりしたことがあるかと思います。箱庭療法は、1950年代にスイスの心理療法家D.カルフが創始し、1965年に河合隼雄氏により日本に紹介されたアートセラピーです。ユング心理学を基にした技法ですが、日本では、ユング派ではない方にも、広範囲に使われてきました。  10月に、毎回好評の箱庭療法One Dayワークショップを開催します。従来の箱庭療法ワークショップでは、作品を作って後には、ひかえめに感想を語る程度にとどめる

          10/21《箱庭療法ワークショップ》開催!!

          音楽で 非暴力の輪 広げよう! →→野村誠作曲「DVがなくなる日のためのインテルメッツォ」を弾きましょう.

          →→繊細な響きのする、魅力的な曲です。ぜひ多くの方の手により、演奏していきましょう.(CD、楽譜申し込み先は、最下方に記載) ♪ ♪ ●曲の紹介  この曲は,DV・性暴力問題に携わっている心理臨床家の草柳和之氏による委嘱で,2001年に野村誠により作曲されました。曲名は,「DVがなくなる日までの間に演奏する曲」という意味で、「同曲が少しでも早く演奏されないことを願う」という逆説的な意図が込められています。草柳は、日本各地でのDV問題のシンポジウム等の際に演奏するだけでなく

          音楽で 非暴力の輪 広げよう! →→野村誠作曲「DVがなくなる日のためのインテルメッツォ」を弾きましょう.

          子どもへの虐待――これは、専門家からの支援を通じて止められます.

          《虐待を止めるために》 【「私たちは親となった時、誰でも虐待をする可能性がある」と認めることは大切です.】  子育ての実際は、喜びを覚えることもあると同時に、非常な忍耐を要する作業でもあります。家庭の内外の様々な悪条件が重なると、私たちは誰でも“虐待的関係”に陥る存在なのです。  一方で、親として子どもが健康に成長してほしいという願いや、子どもが自分を慕ってくれていることが喜びに感じる体験は、ほとんどの親に起こるものです。そのため、子どもに対して一時的に我慢できないほど

          子どもへの虐待――これは、専門家からの支援を通じて止められます.

          《「音楽家(音楽教員)とstop DV・性暴力」 非暴力の文化=カフェ》―次回例会は、2/20開催です.

          2023年は、ジャニーズ事務所に関わる性暴力加害問題が社会に衝撃を与え、その動向や今後の防止・対策が注目されています。また、2023年5月、DV防止法が改正されました。そして、DVや性暴力の問題は、音楽家にとっても無縁ではありません。 このカフェは、音楽家がオンラインで定期的に集まり、「stop DV・性暴力」の機運を高める情報交換・体験シェアを行う場です。参加者がお互いの思いや立場を理解し尊重しあうことをベースに、重いテーマではありますが、精神的フットワークは軽快に、ク

          《「音楽家(音楽教員)とstop DV・性暴力」 非暴力の文化=カフェ》―次回例会は、2/20開催です.

          2024.3.17《DV被害者対応スキルアップ研修会》のご案内~~参加者募集中!!

          ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★カウンセリングは、常時受けつけています。→→Tel.03-5926-5302  Zoomでも対応可能です。初回電話相談は無料。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ →→被害者ファーストの支援を探求する.DV被害者への支援、面接相談に携わる方、なかなかスムーズに被害者の変化につなげられずにお困りの方へ、朗報です。百戦錬磨の心理臨床家の講師が、徹底して被害者の立場に沿った支

          2024.3.17《DV被害者対応スキルアップ研修会》のご案内~~参加者募集中!!

          虐待被害の後遺症からの回復を目指すカウンセリングは、可能です.

          【自分が虐待を受けてきた事実は、気づきにくい.】 私たちは、虐待問題に対して、残念ながら感性が鈍っています。子ども時代に虐待を受けてきた人は、私たちが予想しているより遥かに多いのです。 虐待とは、 ①殴る・蹴るなどの身体的虐待 ②傷つける言動、人格否定的な態度、本人の自由を奪うようなコントロールなどの心理的虐待 ③性的な側面を損なう言動や行為の全てを指す性的虐待 ④養育放棄のネグレクト これら全てが含まれます。  「親から一貫して自分が尊重されずに養育されてきた」という虐

          虐待被害の後遺症からの回復を目指すカウンセリングは、可能です.

          性暴力(痴漢行為を含む)の克服の専門相談ーー性暴力加害男性のパートナーの相談を含む

          【はじめに】  当心理相談機関では、痴漢行為・公然わいせつ・セクシャルハラスメントなど、性暴力の加害行為の問題に取り組んできました。刑事裁判の途中又は判決後に、弁護士から紹介されての来所や、被害者により加害者の再犯防止の努力を要求されての来所という場合があります。 あるゆる種類の性暴力は「このような行為は、してはいけない」と本人が強く決意したとしても、自分の努力のみで加害行為を克服していくことが極めて困難であることが、分かっています。 【解決のためには、発想の転換が必要です

          性暴力(痴漢行為を含む)の克服の専門相談ーー性暴力加害男性のパートナーの相談を含む

          DVの男性被害者のための相談窓口を開設!!

          【DVの男性被害者は、女性被害者より少ないが、確実に存在しています。】 平成27年度の内閣府によるDV被害調査では、配偶者間の暴力被害のうち、「93%が女性、7%が男性」という結果が出ています。後に述べるように、男性のDV被害は潜在化しやすいので、実際はもっと数が多い可能性があります。しかし、女性側の被害も非常に潜在化しやすいので、その両者の傾向を考慮して、本当の数はどうなのかが問題ですが、現在のところ不明です。 DVによる被害は、男性と女性で暴言の中身や暴力行為に若干の

          DVの男性被害者のための相談窓口を開設!!