たまにnoteの「全体ビュー」とPVを勘違いしている人がいるが、noteの全体ビューはPVではない。

正確に言えば、全体ビューは「noteのタイムラインで記事が表示された数＋PV」を表しているのであって、PVをよりタイムラインで表示される回数のほうが圧倒的に多いことを考えれば、ほんとうのPV数は、せいぜい全体ビューの1％〜5％程度だろう。

じゃあ、noteのPV数を正確に測るためにGoogle Analyticsなどの外部計測ツールを導入しようと思った方はちょっと待ってください。

残念ながら、現状noteでは月額8万のnote PROに加入しない限り、Google Analyticsなどの外部計測ツールを接続することは出来ない仕様になっている。（2024年1月時点）

おそらくほとんどのnoteクリエイターは、自分が書いた記事が具体的にどれくらい読まれているのかを知りたい人がほとんどだと思うが、外部接続ツールを利用できないnoteの無料アカウントにおいて、PV数を計測することはできるのだろうか？

結論から言うと、noteの無料アカウントでは正確なPV数を知ることは出来ない。

仮に出来たとしても、せいぜい先程記載した全体ビューから概算するか、スキ数、コメント数からざっくりの値を割り出すことくらいになるのではないだろうか。

余談はこれぐらいにして、今回の記事に「残念ながら、あなたの記事はほとんど読まれていない」というタイトルをつけた背景について説明したいと思う。

まず、「記事が読まれる」ということは、単にページがスクロールされたり、読者が文章の内容を目で追うことだけを意味するものではないということを皆さんにご理解いただきたい。

私は、本当の意味での「記事が読まれる」というのは、あなたの書いた文章が、どこかの誰かの課題解決に貢献し、結果として読者の情緒や行動に変化が起きることだと思っている。

そもそも、なぜnoteのユーザーが他人が書いた文章をわざわざ読んでいるかといえば、何かしらの課題を解決したいという欲求があって、そのために情報を得ようとしているからだろう。

「暇つぶしで読む人もいるでしょ」と思う方もいるかもしれないが、たとえ暇つぶしで他人の記事を読んでいるときでさえ、「暇な状態を脱したい（楽しい時間を過ごしたい）」という欲求が裏にあるからであり、広くいえば課題解決のために情報を消費している状態と言える。

そういう意味では、あなたの書いた記事が「本当に読まれたか」どうかは、読者の課題解決に役立ってこそはじめて判断できるものだ。

あえて極端に表現すると、読者の課題解決に役立たない（感情や行動に紐づかない）記事は本当の意味で読まれていない。

唯一noteで参考に出来る指標があるとしたら、コメント数くらいだと思っている。

人は感動したとき、その感動を誰かに共有したくてシェアをする生き物だ。

ましてやnoteの場合、他のブログサービスと比べてコメントへのハードルが非常に低いため、誰でも気になった記事に気軽にコメントをつけることができる。

比較的コメントをつけやすい環境下の中で、あなたの記事にコメントがつかない原因は、あなたの記事が大して人の役に立ってないからだ。

もっと言うと、

• そもそも配架（全体ビュー）が取れてない（課題①）

• 読者のニーズとマッチしてない（課題②）

• コンテンツの質が低い（課題③）

のいずれかに課題があると考えられる。

①〜③のいずれに課題感があるとしても、結局のところは「読者が求める質の高いコンテンツを提供し続けること」が一番重要なのはいまさら言及する必要は無いと思う。

もしあなたがnoteを通して見込み顧客を獲得し、何かしらの利益につなげたいのであれば、いまいちど「読者が本当に知りたいことはなにか？」「その裏にある理想や欲求は何なのか？」といったことを解像度高く仮説立てできるまで情報収集しながら考え抜くしか無い。

そういう意味では、本当の意味で読者目線で考え抜ける人でなければ、noteで成功することも無いだろう。

私がなんでこんなに偉そうに言説垂れているのかといえば、かくいう私自身が上記の悩みを抱えている当事者だからだ。

オウンドメディアの編集者として、ブロガーとして、noteのクリエイターとして。

どの立場でも、「本当に良い記事とはなにか？」ということを考え続けなければ生きていけない世界にいるので、こういう文章を書きたくなってしまうのである。

そういう意味では、今回の記事は私がただ書きたいことを書いただけなので、文章としては落第点だ。

あなたの書く記事は、誰かの課題解決に役立ってこそ意味がある。

たいして役に立たない記事ばかりを量産しているのであれば、あなたはライターとしての能力は高くない。