3月のとある土曜日、陶器市へ行ってきた。

今回行った陶器市は多分5年くらい前？にも母と姉と行ったことがある。
だが今回は2人を誘っても都合が合わなかったので、一人だ。

朝起きて、カーテンを開ける。晴れてはいるが風は結構強かった。
「明日にするか‥」と一瞬思ったけれど、もう心は陶器市に行っちゃっているので心を置き去りにしないためにも昼食を食べていそいそと電車に乗って出かけた。夕方までやっているらしいので、１人だしゆっくりと家を出た。

自分一人だけで遠くまで出かけるのは本当にすごく久しぶりで、ちょっとワクワクした。

今回の目的のお皿

なぜ5年振りに陶器市に向かうかというと、まず引越したてで皿が欲しいから！
恋人が持ってきてくれたお皿もあるのだけれど、買ったり変えたりしてもいいか聞いたところ快諾してもらった。ありがとう。

引っ越したて、皿難民‥これ以上に陶器市に向いている条件はないと思う。行くならやっぱり今だ。
雑貨屋さんでちまちま集めたものもあるので、今回陶器市でGETしたいものはこれ。

1. 副菜に丁度いいお皿

2. カレー・パスタ・うどんetcを入れる大き目のお皿

3. 鍋の取り皿にも使える小さめのどんぶり皿

上から欲しい順である。

電車の中ではkindleでハリーポッターを読みつつ、時々お皿のことをボーッと考えながら陶器市に向かった。7割くらいはお皿のことを考えていた。
こんなに意気込んでいるのに「もし何も見つからなかったら？」とも思ったが、その時は近くの大きな駅で何か奮発して買い物しちゃおうと思っていたのでそれはそれでまあいいかと思える。
こういう時はいろんな道を用意しておくに限るのだ。

いざ陶器市へ

駅からは15分くらい歩いた。風が強かったので少々寒かったけれど、数年前に奮発して買ったマフラーのおかげで暖かかった。
マフラー苦手なのでいつも何となくめんどうだな～と思って巻くのだけれど、いざ巻くともう手放せないよね。

大きな公園が会場で、入り口近くにはキッチンカーも出ていた。
買い物を終えたのか、大きめの袋を持っておいしそうなものを食べている人をよく見かけた。まだ始まってもいないが歩き疲れたので、私も早速何か口にしたかったが、まずは皿だ。
そんなことを考えながらまた少し歩くと、たくさんのお皿たちが！！ワーッ皿だ皿だ！

お皿がズラーッと並ぶ。テントもズラーッと並んでいる。
2～3時間あればじっくりと回れる会場で広すぎず狭すぎず、今の私にとても丁度よかった。

とりあえずサクッと全部のお皿を見るべし！決めるのはそれからだ！と思って、まずはふらりふらりと回ることに。

見つけた、いいお皿！！！

「まずは全体を見よう」と思っていても、自分の好みのお店にずっと留まってしまう‥。そういうものである。
間隔を空けながら綺麗に並ぶお皿たちを見ていると自然光でキラキラ輝く、葉っぱのような可愛いお皿を見つけた。

まじまじと見つめながらよく考える。
かぼちゃの煮物にも合うし、きんぴらも合うし、おひたしにもきっと合うだろう。我が家の夜ご飯はなんとなく一汁二菜が定番になっているので副菜は多めに盛っていきたい。
よし、やっぱり何度考えてもこれは副菜にぴったりだ、これしかない！これに決めた！！

目標1を達成したところで、目に留まるワゴン。
「1つ100円」と書いてあって、カワイイ箸置きがドサッと籠に入っている。

カブやニンジン、ネコやクマなど可愛いモチーフが並ぶ中、私が目を奪われたのは“餃子”だった。
なんか最近餃子好きなんだよね～見た目も味も包む時間も、スーパーに餃子の皮が並んでいる姿もなんだか全部愛おしい‥。
そんなことを考えながら、気が付いたら2つ購入していたのである。

会場も1周して、2周目に入りわりと疲れてきたところで見つけたのが目標2のカレー用皿だ。これは陶器市でぜひともGETしたいと思っていたのだ。

淡いブルーがとてもかわいい、深めで大きめのオーバル皿だった。

このお皿は昼食によく登場している。うどんだったり、パスタだったり、いろんなものをよそっている。ブルーなので黄色がよく映える。
たまごの黄身ととっても相性がいい。

目標3のどんぶり皿、見つからず

こんなにもビビッときたお皿を2セットも無事にGETしちゃって、しかもかわいい餃子の箸置きまでGETしちゃって、私は結構ホクホクしていた。

まだ会場をふらふらと回ってはいたが、だんだん風も強くなってきて日も落ちてきてなんだか集中力も切れてきた。

かわいいどんぶり皿はいくつか見つかったけれど、なんとなくビビッと来なくてこの日はどんぶり皿は諦めて帰ることにした。
残念ではあるが、今のところ我が家には変わりのお皿はあるのでそんなに困らないだろう。

余談だが、土日だったので家族や恋人と来ているお客さんも多かった。
お皿好きな男性ももちろんいるとは思うが、熱心に選んだり語ったりしているのは女性が多かった。
「パパのセンスで選ばないで」と言われてワハハと笑う元気そうなお父さんや、「これどっちがいいかな？」「こっちの方が使っている食器に合うかな？」と悩む彼女に対して「う～ん‥俺こういうの本当分からなくて‥」と困った顔で返事をしている優しそうな男性も何人か見かけた。
大人になって自由にお皿を選べるようになったとき、熱中するのは女性が多いのかもしれない。初めておしゃれに目覚めた中学生時代をふと思い出した陶器市だった。

行きよりも重たくなったリュックを背負って、家に帰ってきた。
途中スーパーに寄ったけれど、いつもより食材を選ぶのが楽しかった。新しい食器のパワーはすごい。

家に連れて帰ってきた日から、毎日食卓を彩ってくれている。何度見てもカワイイ。気に入ったものを毎日使えるっていうのはとても幸せなことだと思う。これからも大切に扱おう。

どんぶり皿もまた探したいし、木で出来たフォークも迷ったけど買えばよかったと帰ってきてから後悔した。そういえばキッチンカーのご飯も食べるのも忘れていたし‥。
よし、来年もまた行くぞ～！