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大手からベンチャーへの転職が不安な方へ、転職後1年でMVPを獲得した僕からのアドバイス


大手からベンチャーへの転職に対する不安

僕は新卒で大手ゼネコンに入社して3年後に、100人規模のAIベンチャーに転職しました。当時ベンチャーに対しては、少数精鋭で仕事がバリバリ出来る人で優秀な人が集まっている印象を持っていました。僕は仕事に対して飛び抜けた実績や自信を持っておらず、ましてや建設業界からIT業界への転職で未経験枠での採用でしたので、不安と焦りがありました。



ベンチャーのチャレンジングな環境

ベンチャーに転職して特に違いを感じたのは、仕事のスピード感と任される責務と裁量の大きさでした。プロジェクトマネージャーという役割で入ったので、工数や工程や品質の管理といった側面です。入社1週目にオリエンテーション等を終えたのちに、2週目からは顧客のデータを扱って提案資料を作成し、初月内には顧客へプレゼンを行っていました。また、業務ヒアリングを兼ねて一人で顧客のオフィスへ訪問して半日滞在し、先方部長と営業トークを行うといった感じでした。

最初の営業案件は受注に至らなかったですが、同ポジションの方々でそれを責める人はいなくて、むしろ提案までを自走したことを褒めてくれる方々ばかりで、新しい営業案件も任せて頂きました。僕がいたベンチャーには失敗を許容して挑戦しながら成長を応援する土俵が整っていたように思います。周りの皆んなも失敗しながら成長を経ているので、失敗に対して寛容な体質と前向きな姿勢であればチャレンジする機会を何度も提供する環境が人を変えるんだなぁと思いました。



会社のフェーズ別に求められる人材

スタートアップやベンチャーの場合は、フェーズに応じて求められるスキルや人材が異なります。僕が入った当時のベンチャーは、新しくAIを活用した開発実績を作る事業の初期フェーズでした。取引実績がほとんどない中で0→1の開発をオーダーメイドで実行する感じでした。当時のフェーズで求められたスキルは、実績を作って利益に貢献するという分かりやすいスキルでした。

会社が成長していくと、初期の実績を元に新しい顧客を開拓して多くの案件を実行することになります。そのフェーズでは、チームのマネジメントを担って同じくらいのスキルを持った人材を育成することが求められます。さらに、会社が成長するとバックオフィスやコーポレートなどの組織としての機能が重要になってくると思います。


入社1年でMVPを獲得するまで

僕が入った当初は、いかに実績と利益を築くか?というフェーズでした。実績が少ない中での提案と受注は難しく、実績あれば狭い業界なので「あそこの企業とやっているなら安心だね」と言って頂けるものですが、実績がなければ「大丈夫なの?」とお客さんも不安に思われます。僕が注力したのはプリセールスで顧客の信頼を獲得するということでした。事前の検証という位置付けで開発で扱うデータの提供や要件定義を先手先手で実行し、先方社内での上申に必要な資料の作成や投資対効果の算出を行いました。

実績が少ない中で実行案件よりも営業案件が多いフェーズであれば、先行着手のリソースを勿体ぶらずに受注の確度を1%でも高めなければ元も子もないので、案件のステータスや確度に関わらず全力投球で仕事に取り組み続けました。。数打ちこなすことで、最初のうちは同時並行で進められる営業案件2件程度でしたが、段々と営業案件は僕に任せとけば大丈夫といった目で見てくれる方が増えたおかげで、入社半年後には5,6件程度を並行して抱えていました。場数を踏むことで並行して持てる仕事量が増えるのと品質も高まることで受注の確度も高まってきました。新規の受託開発の法人営業の場合は提案から受注までのリードタイムが半年くらいは要するので、実際に受注を頂けたのは入社1年を終えることでした。

自ら提案した案件の開発を抱えるようになってからは、開発を優先して案件数のバランスを修正しました。それでも、開発案件を2,3件と営業案件を3,4件を同時に抱えながら過ごしていたように思います。同ポジションで平均的なPMが一人で抱える2倍くらいの仕事量でした。会社の実績にも売上にも貢献して、原価管理も徹底していたので利益率を他のPMの誰よりも意識しようと心掛けていました。

そんな感じで1年間バッターボックスに立ち続けることで、段々と打率が上がっていき、PMというポジションで入ったにも関わらず営業や開発の業務も担うことで売上だけでなく原価と品質をコントロールして利益に繋げられました。そうして入社1年で100人程度の中で社内MVPと同時に事業開発部長賞を受賞させて頂きました。評価頂いた点は、スピードとクオリティに加えて顧客満足度の高さと、当時20代という年齢に対する仕事量でした。



更なる成長に向けて

ベンチャーには3年在籍をしていましたが、2年目、3年目と同じように実績を残せたかというと、そうではなかったです。会社の成長に伴って段々と求められる能力や人材は変わってくるので、当時はマネジメント職に対する経験や意欲が薄かったので、プレイヤーとして活躍する選択を行いました。そうすると扱える仕事の量や規模が限定されて、会社に対する貢献の程度は変わらなくても母集団が広がる中で相対的に小さくなっていったように今では思います。また独立してメンバーの人数が増える今でこそ管理や人事のバックオフィス業務の重要性が感じられるようになりました。バックオフィスが整っていることで営業や開発が全力で駆け抜けられるので、それに対する感謝や意識がない状態で売上や利益に対する貢献を主張するのは自己満足な考えのように思えるようになりました。

3年間のベンチャーでの在籍で、AIを活用した新しい事業領域での実績作りから、上場に向けた準備までを経験できて、会社のフェーズに応じて必要となる能力や人材の違いがなんとなく肌感で分かったような気がします。それを20代後半にかけて経験が出来たおかげで、30代で実行している自身のチャレンジや中長期的な目線で組織の成長をイメージすることが出来ないなりに少しは活かされているように思いました。



仕事の可能性を広げるヒント

noteでは引き続き、「仕事の可能性を広げよう」を目標に、僕が1人起業で得た経験や思考を書いていきます。現在の特に自分も含めて仕事の悩みを抱える20,30代の方へ、仕事のヒントが得られる「きっかけ」を生み出せるよう引き続き頑張ります。

最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さまからのお悩みをコメント欄に記載頂けると嬉しいです🙏

ともき⛰️


[自己紹介&noteで発信したいこと]

[2023年4月に1人起業したMENTERU]

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