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【バチェロレッテ🌹】3股からの成婚レポート

今回は、婚活成功例を1例紹介する。

彼女の名は「3股ちゃん」。
メオの幼なじみでもあり、婚活では戦友であった。最近めでたくゴールインして1つ上のステップへと進んだが、謙虚な姿勢を忘れず婚活女を応援してくれる大切な存在である。

最初に言っておくと、彼女はハイスペック女子だ。
吉岡里帆を彷彿とさせる、色白で清楚な見た目。
エリート家系の一人娘として育ち、勉学や音楽の才能にも溢れている。血尿を流しながら国家資格を取得したのち、現在はバリキャリとして活躍中。
一方プライベートで口を開けばゲスい恋愛トークと下ネタのオンパレードで、そこがまた魅力なのだ。
おもしろさと知能は比例するのだろうか、メオの友人の中でもトップクラスのユーモアのセンスとコミュニケーション能力を誇っている。
才色兼備という言葉がぴったりな、素敵な女性だ。

上記の通り、3股ちゃんは決してモテなくて婚活していたわけではない。学生時代には何人もの男子からお声がかかり、一緒に街コンに行ったときはしっかりカップル成立し、既婚者となった今も年下男子からのアプローチを受けている。
それでも(ライトとはいえ)婚活をしなければいけなかったのは、3股ちゃんに釣り合う男性に出会うのに、少しばかりの時間を要したからだ。

まず立ちはだかるのが容姿の壁。
3股ちゃんは極度の面食いである。おそらくメオが今まで付き合ってきた男性たちは全員即足切りされるだろう。そして、自身は車の運転が苦手なくせに(むしろ、だからなのか?)男性には運転技術を求めた。
逆に、そこさえクリアすれば、高卒でも、バイトでも、自分より低収入でも付き合った。
このあたりの感覚がメオとは違ったので、お互いのターゲットが被らず平和に婚活トークができたのだと思う。
ちなみに、このときは2人ともマッチングアプリでのみ活動していた。

3股ちゃんはその名の通り、3股をしていた。
そして3股目の彼と結婚した。
3股どころか2股も浮気もしたことがなかったのに、どういう風の吹き回しだったのだろうか。


【1股目】金なし性欲おばけ
1股目の彼は、バイトくん。当時はコロナの影響でサービス業全体が大打撃を受けたときであり、バイトはその打撃をもろにくらっていたころだった。
精神面、経済面ともにリードしたいタイプの男性であったが、実際にはハイスペ彼女に何も与えてあげられないどころか、なんならご飯代を多く払わせる情けない有り様であった。
デートはもちろんおうちが基本。そのおうちさえも家賃を滞納していた。見かねた3股ちゃんが有名店のケーキを買っていってあげたこともあったが、あろうことかこの男はケーキを半分残して捨てた。
そんな中、ふと彼女が漏らした「グランピング行きたい」の言葉に彼は腕まくり。彼女の希望を叶えるべく、なけなしのお金を握りしめてグランピングへ行くことに。
グランピングに行くと、周りのカップルは当然BBQを楽しんでいるというのに、彼はそのお金が払えずコンビニご飯。しかも3股ちゃんの奢り。
このとき、初めてのお泊まりであった。となれば、全男子が夜にはちきれんばかりの期待をするのはわかる。こちらの彼も例にもれず、3股ちゃんを誘った。金がなくとも、欲はある。20代の男性ならば仕方ないだろう。それだけでは飽き足らず、なんとソレ用のグッズを持ってきたのだ。どこから突っ込めばいいの…?正解がわかる方、ぜひ教えてください。
当然のごとく3股ちゃんは拒否したが、以降も夜関係の派手めな依頼は続いた。「一度嫌がったことは二度と要求しないこと」誓約書でも書かせるべきだったのか?
ろくに金も出せないくせに、欲求だけはいっちょまえ。買ってきてもらったケーキを捨てる人間性も含め、明らかに3股ちゃんにふさわしくない男であった。

【2股目】正社員
1股目と付き合いつつも、バイトだしな〜と引っ掛かっていたためそれならばと正社員男子と2股目。
現状の問題点をすぐ次に活かすところ、さすがインテリ3股ちゃん。
大手勤務でこれといってマイナス要素はなし。やや女性慣れしていない様子ではあったものの、慣れすぎているよりはいいかなと思うことに。リアルタイムで話を聞いていたメオは、こういう人を大事にしたらいいんじゃないかと思っていた。
しかし、ここで3股ちゃんの面食いが発動。「口元が無理」「地図読めない人イヤ」「手をつなぐタイミングが変」などと言い出し、結局付き合ってからはたった1回のデートのみで終了となった。
メオが聞く限り、1股目に比べたらはるかにマシなコンテンツに思えた。NG項目の3つも私なら許容範囲だ。
でも選ぶのは3股ちゃん。ここは本人の気持ちを尊重するよりほかなく、ふーん、と聞いていた。

【3股目】メンヘラ男子
面食い3股ちゃんも認めるイケメンプロフ写真。高身長でいいねは少なく狙い目。きっと、期待に心躍っただろう。
いざ会ってみると「(容姿が)たいしたことなかった」という3股ちゃんに笑うメオ。そのうえ「なんかノリが噛み合わん。無いわ。」とコメントしており、初回で終了するかと思われた。
が、なんと2回目の遠出デートを決行したのである。メオびっくり。あなたの気持ちがわからないよ。
本人がいいならいいけど…と様子を見ているうちに、あれよあれよと交際に発展した。
彼はアクセサリーをつけるタイプでややチャラい見た目。物静かなクール男子かと思いきや、おしゃべりチャラ太郎だったらしい。3股ちゃんのネーミングセンス草。最初から気が合い友達感覚で話せたこと、そしてなにより彼からの熱烈アプローチがあったことで3股ちゃんの心が動いた。
交際初期は愛ゆえに相手が若干メンヘラ気質を見せることもあったが、さすがは3股ちゃん、彼の扱いをあっという間にマスターし、順調に愛を育んでいった。
ほどなくして1股目、2股目の彼らとは無事清算し、メンヘラの相手をする日々となった。3股といっても相談所でいうところの仮交際程度だろう。
こうして数ヶ月間の3股は卒業、ファイナルローズはメンヘラ男子の手に渡った。


ハイスペ女子を複数の男性で奪い合うのはバチェロレッテそのもの。しかしこうしてみると、バチェロレッテという言葉を使うのも憚られるようなメンズたちである。
こんな男たちさえも人間として扱い、ほんの一瞬でも夢を見させてあげた3股ちゃんに敬意を表したい。


※本記事は、3股ちゃん本人に許可を得て公開しています。

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