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リアリティ・トランサーフィンの考察②『トランサーフィンと悟り』

リアリティ・トランサーフィンについての考察その②です。

前回の記事ではヴァジム・ゼランドの提唱するヴァリアント・モデルという無限の可能性を包含する現実(リアリティ)の説明モデルとともに、トランサーフィンの中心的概念といえる「振り子」について紹介しました。

振り子はエネルギー情報体であり、同じ方向に思考する人々(=信奉者 ※一人の場合もあります)のエネルギーから生まれ、彼らの思考エネルギーを自分の周波数に固定します。また、競合する振り子どうしは信奉者獲得のために激しく闘います。

振り子は信奉者からエネルギーを奪うという意味で、本質的にはすべて破壊的であるといえますが、例えば国家という振り子は信奉者(国民)に自らのルール(法律)に従うことを強制(周波数の固定)しますし、徴税することで直接エネルギーを奪います。けれども多くの国々は民主的であり、これだけであればとくに破壊的とはいえません。

しかし、少数の独裁国家のことを思い浮かべてみれば、おなじ国家という振り子にも、ほとんど危険のないものから、致命的なものまで様々であることが分かるはずです。

人が生きていくうえで、どんな振り子とも無関係でいることは不可能です。むしろ、人生のほとんどはなんらかの振り子との関わりであると言い換えてもいいほどでしょう。そして、その中には危険な振り子、厄介な振り子が少なからず存在しています。ヴァジム・ゼランドは、いま生きている人生ラインをどうこうしようとするのではなく、ただ単に別の人生ラインを選択するべきである(それがトランサーフィンということ)と言っていますが、

選択するということが何を意味するのかを理解する前に、縁を切るということを学ばなくてはならない

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著

とも言っています。「縁を切る」とありますが、これはつまり危険な振り子と縁を切るということになります。

振り子が思考エネルギーを糧にして活動する情報エネルギー体であるということを思い出してください。仏陀は一切のことはすべて苦しみであると説いています。これは、思い(思考、観念)があり、その思いどおりにいかないとき、それが苦であるという教えですが、なぜ思いどおりにいかないのかというと、一つには「ものごとのすべては変化するから」ということが理由です。喜びは永続しませんし、人はみないずれ老いて死にます。

もう一つには、あなたのその思考のエネルギーが振り子に奪われているからです。振り子はあなたから思考エネルギーを受け取りながら、あなたのその思考を振り子自身の周波数に固定し、振り子自身の目的へとあなたの行動を誘導します。それゆえ、物事はあなたが思っているのとは違う方向に進んでいくというわけです。

ノンデュアリティや悟りといった観点からいえば、振り子にエネルギーを与えるということは「思考と一体化している」ことを指しています。ですから、思考との一体化を解体できれば振り子の影響からも解放されると言うことが可能です。ですから、トランサーフィンはある面ではこの、思考との一体化を解体するためのテクニックとも言えます。これが、わたしがトランサーフィンをみなさんに紹介している理由でもあります。

もっとも、トランサーフィンはあなたの頭の中の思考そのものにアプローチするのではなく、頭の中の思考が外側の世界へと投影されたあなたの現実、これをストーリーと呼んだりもしますが、このストーリーそのものをよりシンプルでエネルギーのロスが少ないものへと書き換えていくことによって、あなたの心と体を解放することを目指す方法論です。

瞑想したり、覚者と呼ばれる人物たちの対話集を読んだりして、思考(=エゴ)との一体化を知り、実際にそれに気づき、そしてそれを解体するというプロセスに取り組む一方で、そうはいっても日々の現実のなかでは思考によって悩んだり苦しんだりということが起きることは当然のことですから、そちらがわでの対応策としてトランサーフィンを覚えておくことはとても実践的で有意義なことだと思います。

また、振り子の概念によって、思考がエネルギーであること、そしてエネルギーには周波数があること(エネルギーは波であること)を学んでおくことも、人生のさまざまな局面において役立ったり、理解を促したりする知見となりうるでしょう。この世界の本質はこのエネルギーの波の共振、共鳴や干渉にあります。

次回は引き続き、振り子のもつ性質についてもう少し紹介する予定です。


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