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存在に関する統合的な図表(次元密度+意識レベル+グルジエフの人間論+チャクラ)の見方

先日、ホーキンズ博士の意識のスケールのマップについて解説しましたが、このマップを中心に据えて、その他の様々な概念を一つの図表へと統合したものをだいぶ前に作っています。それがこちらの「存在に関する統合的な図表」です。

著作権フリーにしています。ご自由に利用、引用してください。

スピリチュアルなことに関するさまざまな文献に目を通してきましたが、ホーキンズ博士の意識のスケールの概念を学びはじめて理解が一定の段階にまで高まったある時、突然に閃いたのです。その閃きを可視化したのがこの図表というわけなのですが、大筋でいうとそれは「ホーキンズ博士の意識のスケールとグルジエフのオクターブの法則とこの法則に従った人間の成長論はそれぞれお互いを説明しあっている」というものでした。

またそう考えていくと、リサ・ロイヤルの著作や「ラー文書」といったチャネリング情報にみられる「次元密度」という概念もまた、この二つの概念(意識レベル、オクターブ理論)によってその具体的な詳細を知ることができることにも気づきました。

この表を頭に入れ、あるいは手もとに置いておくことで、およそ霊的な情報のすべてについて、それが真理に基づいているかあるいは虚偽か、またはその情報がどんなレベルの領域に関するものであるか、そしてその情報が他のさまざまな情報とどのように関連しているのかを知る助けになるでしょう。

この表についての詳しい解説は以前にも書いております。それらの記事はこの記事の最後に紹介しますが、ここでは改めて初めてご覧になる方にも分かるよう、この表の大雑把な見方を解説したいとおもいます。それでははじめていきましょう。

(表の画像をダウンロードして別で開いておき、その都度参照しながら読まれることをおすすめします。タブレットをお持ちでしたら、画像をタブレットで開いたままにしておいて、本文をスマホで読まれるとよいでしょう。パソコンでの閲覧もよいと思いますが、画像を印刷されるのが一番のおすすめです)

意識レベル

まずは表の真ん中の部分をご覧ください。これはそのままホーキンズ博士の意識のマップです。この表ではその右側の上部に「 I <わたし> 真実と主観性」に書かれていた高い意識レベル領域における状態をあらわす語句を追加しています。

意識レベル540は喜びのレベルですが、同時に無条件の愛のレベルになります。無条件ということは「愛したり愛さなかったり」ということがないということです。または「◯◯だから、わたしはこの人を愛する」という条件も存在しません。◯◯には例えば「イケメン」が入ったりします。無条件の愛のレベルに達した人は基本的にもう意識レベルが下がることがありません。このため、このレベルの人を「本物のヒーラー」とみなします。低い意識レベルの人物と関わっても自らの意識レベルを下げないからこそ、ヒーラーとなれるわけです。逆に言うと、それ以下の人物がヒーリングを行うことには危険が伴います。

意識レベル575は聖人のレベルです。意識レベル700は聖者となっていることから、聖人と聖者は別の概念であることが分かります。聖人はその人生を聖なるもの(神、すべて)へと捧げ、霊的な分野の探求とそこで得られた成果を人々にシェアすることに専心する人のことです。

意識レベル600は覚醒の領域です。この領域に達した人を「覚者かくしゃ」と呼びます。このレベルでは二元性が超越され、知覚はつねにコンテクストの方へと向くようになります。

「自己」680のレベルでは、いわゆる真我(アートマン)が肉体精神機構に宿る幻想の自己(エゴ)に完全に置き換わります。

悟りをあらわす意識レベル700に到達すると、その人は聖者と呼ばれるに値します。ラマナ・マハルシやニサルガダッタ・マハラジ、ラメッシ・バルセカールといった人々はこのレベルの聖者でした。

人間の肉体が耐えうる上限の意識レベル(意識エネルギー)は1000で測定されますが、この最高度の意識を仏性やキリスト意識と呼びます。ですから創造の精髄(1200)や大天使(50000)とは、人間を超えた存在のレベルです。それぞれがどういった存在であるかは、人間のわたしには分かりません😆


対応するチャクラ

意識レベルの右横は、意識レベルに対応したチャクラの位置を表しています。これについては先日の記事でも触れましたが、肉体においてチャクラが対応している場所と、各チャクラの意識レベルは必ずしも一致していないというところがポイントです。

具体的には、肉体の位置で下から数えると4番目に位置しているハートチャクラがそれぞれ5番目と6番目になるスロート(喉)チャクラと第三の目(アジナチャクラ)よりも意識レベルでは高いところに位置しているというところです。

喉のチャクラはその肉体の位置が示すとおり、「うまく話すこと」に関係しています。これはただ話すというだけでなく、卓越したコミュニケーション能力やさまざまなアイディアを言語化する能力といってよいでしょう。したがってこのチャクラを活性化させている人物は一般的に非常に優秀あるいは有能な人物なのですが、このチャクラの特性は霊的というよりも現世的なものです。したがってこのチャクラが350という一般社会でリーダーシップを発揮できる意識レベルで計測されるのは妥当といえます。

第三の目(アジナチャクラ)は霊的な目とされており、このチャクラが活性化するといわゆる霊能力が発現したり、直感やインスピレーションが豊かになると言われています。つまり霊的な領域にある物事を知覚するためには、このチャクラの力が必要なのだと考えられます。このチャクラの意識レベルは525ですが、霊的な領域とは500以上のことですから、このチャクラの活性が人を500以上に引き上げるのだろうという推測は、これも妥当でしょう。

実際にはハートチャクラはこれら二つのチャクラよりも高い領域にあります。喉のチャクラについてはおそらく誰も疑問には思わないでしょうが、アジナチャクラについては「え、そうなの??」と感じる人もいるかもしれません。ですが、真理とは「すべてはひとつであること」であり、愛とはひとつであることの代名詞であることを考えてみれば、霊的な能力よりも愛そのものの方が高い次元にあることは道理です。むしろ、アジナチャクラによって霊的な知覚を開かなければ、より高いところにある愛(ハート)を体現することはできないと言えるでしょう。


死後の行き先

チャクラのさらに右側には「死後の行き先」という箇所があります。これも「 I <わたし> 真実と主観性」からの引用です。左の縦軸には輪廻転生とありますが、要するに人間存在のすべてのレベル(-1000)が輪廻転生の領域であることを示しています。ただ、そうは言ってもそれぞれの意識レベルの人物がその死後にどのような世界へと行くかは異なっているのです。

死後に行く世界のことを「あの世」と言いますが、あの世にも色々あるということですね。ここでのポイントは、ほとんどの人(-499)はアストラル界(幽界)で転生を繰り返しているということです。アストラル界は人間の心が作り出した、ある意味では人工的な世界です。つまり、幻想の世界でもあるのですが、そこにいる人々にとっては現実です。

アストラル界にも3つの層があって、意識レベル200未満の人は死後に低次アストラル界と呼ばれるところへ行くことになります。この低次アストラル界とはまたの名を地獄といいます。地獄といってもそこに鬼や閻魔大王がいるわけではもちろんありませんし、地獄の業火に焼かれるような厳しい罰が待ち受けているのでもありません。地獄とはこころの状態です。いま生きている人も見かけ上は同じ一つの物質的な世界にいますが、本質的には意識レベルに応じたこれらのあの世と同じ世界に生きているのです。

すなわち、低次アストラルの領域に生きている人々は生きながら地獄を経験しています。つまり、地獄とはその人の心の中の世界そのもののことです。死後に肉体を離れて行くアストラル界では時間も物質的な密度もこの世とは異なっていて、その人の心の中にあるものがそこでは直ちに実現され、なおかつそれは本人が気づくまで延々と続きます。

内的なアストラル界については詳しい記述がないため、わたしにもよく分からないのですが意識レベル200を超えたところにあることから、すくなくともここが地獄ではないことが分かります。200以上はポジティブな領域ですから、一般的なキリスト教の観点でいうところの「天国」とは、この領域より上にある世界のことと言ってよいでしょう。ですから、これもキリスト教的な意味での「救済」は意識レベル200を超えることです。イエス・キリストが生きていたとされる時代の人類全体の意識レベルは200を大きく下回っていたことを考えると、なるほどとなります。

高次アストラル界は意識レベル499までのあの世です。死後の人間だけなく、非人間の霊体(エンティティ)も含めて、この領域にいるのは善良な存在です。内的なアストラル界と同じく、ここも天国の領域であり、この領域と現世を行き来している人々は着実に霊的な進化の途を歩んでいると言えますが、次の「次元密度のオクターブ」の項目で説明するとおり、ここまでは物質性が濃い第三密度の世界です。

天界(有形領域)はアストラル界とは次元を異にするあの世です。ここからは第四密度の世界となっており、物質的な周波数から霊的な波動へとシフトしていきます。意識レベル500-599 の人は死後にこの世界へと旅立つのですが、他の領域とおなじく、実際には生きながらにその世界に存在しています。なお、ここは天界ですがそれでもまだ形のある世界です。したがってこの世界に旅立った人々は再び肉体をまとってこの世へと転生します。

高次の天界(無形領域)は形のない領域です。言ってみれば意識だけの存在の世界です。ここを神界と呼んでもよいでしょう。この領域にいる人々はもはやふたたび受肉する必要はない(解脱)のですが、なんらかの使命や目的を帯びて転生してくることもあります。それゆえ、この領域も輪廻転生の一部ではありますが、一般的には輪廻転生の外側と見てよいでしょう。


次元密度のオクターブ

さて、今度は表の一番左側をご覧ください。ここは「次元密度のオクターブ」となっています。次元密度とは、その世界がどのようなレベルの世界かを表している概念とされています。これはチャネリング情報が主なソースですが、いわゆる「3次元」とか「4次元」とか「11次元宇宙」といった言葉が表している次元とは異なるものであるというところに注意が必要です。

次元密度の「密度」とは、その世界の周波数、振動数、波動といったものの高低や、その世界そのもののエネルギーの密度というように捉えていただければよいと思います。

リサ・ロイヤルの著作や「ラー文書」といったチャネリング情報によれば、地球という惑星環境は現在、第三密度(自己認識)の領域から、第四密度(愛や調和の世界)へと移行中であると伝えられています。この表ではこうした情報をもとに、プレアデスやエササニ、シリウスやアークトゥルスといった太陽系近隣宇宙の地球外種族がどのような次元密度の領域に存在しているかを参考として記載しています。

また、これは次の項目で詳述しますが、この次元密度はオクターブ構造になっています。オクターブとは「7つ」のことですが、つまり次元密度はドからシまでの7段階を一つのセット(オクターブ)としており、わたしたちが存在しているオクターブの上にはさらなるオクターブが存在していると推定されます。


グルジエフの人間論

さて、話題がオクターブに及んだところで、いったん表の右端に目を向けてください。ここは「グルジエフの人間論」という項目になっています。

グルジエフの説いた主要な法則として「オクターブ(7)の法則」と「3の法則」というものがあるのですが、この表で扱っているのが「オクターブ(7)の法則」です。この7の法則を簡単に説明すると、「この世界のあらゆる事象はそれぞれ独自性をもった7つの様相に分類でき、なおかつこの7つの様相は決まった順序によってプロセスとして進行する」というものになります。

つまり簡単にいえば、どんな物事も7つのステップで進展していくということです。可視光を分解すると7色のスペクトルが現れることや、ドレミファソラシドの音階は、この法則の顕れによるものだとグルジエフは説いています。また、ちょうどここでオクターブの音階を用いて述べると、ドレミファソラシ(ド)の7つの音階のうち、ミとファの間と、シと次のオクターブのドの間には半音が存在しません。これはピアノの鍵盤を思い出していただければよいでしょう。

グルジエフはこのミとファ、およびシとドの間にはギャップが存在していると指摘しました。そしてまた、ギャップの存在しない箇所ではこのプロセスは自動的に進展するが、そのままではギャップを超えることができないと言いました。

プロセスがギャップを超えて進展するためには、そこに「外部の力」が加わる必要があるのだそうです。この外部の力は、そのプロセスそのものからは生じないといういみで外部からのものであり、ギャップを超えさせるという意味で高次の力と言ってもよいでしょう。このギャップとそれを超えるためには外部の力の関与が必要であるというところが、グルジエフのオクターブ理論の重要なポイントです。

そしてグルジエフは、人間という存在の進化についても、このオクターブの法則があてはまると言っています。それがこの表の「グルジエフの人間論」の部分になるのですが、グルジエフは人間が人間たる要素として「本能」「感情」「知性」をとりあげ、それぞれを司る「センター」というものが存在していると説きました。このセンターはチャクラのようなものとイメージしてよいのですが、チャクラとは必ずしも一致していません。

グルジエフはさらに、人間の要素としてもっとも低次なものを「本能」とし、この「本能センター」だけが発達している人のことを人間第一番と呼びました。同様に、感情センターだけが突出している人は人間第二番、知性のセンターが他より優勢な人を人間第三番と呼んでいます。人間第一番から第三番まではとくに優劣はないとグルジエフは言っていますが、いずれにしてもオクターブでいえばこの3つはドレミのいずれかに相当しますので、表では第一番をド、第二番をレ、第三番をミとしています。

表における第三番と人間第四番の間には空白がありますが、この空白こそがギャップを表しています。人間第四番はファに相当しますから、ここに進化するためには、なんらかの外部の力、もしくは高次の力が関与する必要があるというわけです。

ここでの外部の力とはいったいどういうものになるでしょうか? 一番分かりやすいものとしては「霊的な教師」による関与ないしは援助です。あるいは、抽象的になりますが「神の恩寵」でしょうか。教師による援助は物質的な現象ではありますが、これも本質的には神の恩寵といえますね。つまり、人間第四番に進化するためには、神あるいは高次の自己(ハイヤーセルフ)の働きが関与することが不可欠ということになります。

ここでいったん、意識レベルのマップの部分を見てください。このマップにもギャップが表現されていることにお気づきでしょうか。意識レベルにおいては499と500の間にギャップがあります。つまり、意識レベル400台(理性)はオクターブでいえばミとなり、500(愛)はファとなるのですが、500に到達するためには神の恩寵という外部の力が加わる必要があると考えることができます。

また、先ほどの説明からは意識レベル499まではグルジエフのいう人間第三番までのいずれかとなりますが、400台が理性(知性)の領域であることから、やはり人間第三番(知性センター優位)はミに相当することも分かります。

ちなみにホーキンズ博士も意識レベルが400台を超えて500台に進化することは非常に難しいと述べていますが、それもここにギャップが存在しているからだと考えるととても腑に落ちます。

次に、次元密度のオクターブのところに戻ってください。ここでは最初からオクターブで表現されていますが、ギャップについては説明していませんでした。しかしやはりここでも、ミにあたる第三密度からファとなる第四密度へと移行するには外部の力が必要になります。ここで表現されているのは地球世界の進化ですから、そのために必要な外部の力とは、もしかしたら地球外種族からの援助かもしれませんし、あるいは太陽系が銀河系の中を進行するサイクルにおいて、2012年ごろからよりエネルギーの高い領域へと入ったという情報がありますが、そのことを指しているかもしれません。

こうした地球自体の進化に伴って地球人類も第四密度に対応した存在へと進化していくことが必要であり、実際そのような流れになってはいるのですが、この表全体を俯瞰すれば、それが意識レベル500以上(人間第四番)に進化することを意味していることが分かるでしょう。

さて、それではもう一度グルジエフの人間論の部分に戻りましょう。

人間第四番はファの位置にあり、ここに進化するためには外部の力が必要ということでしたが、人間第四番とはなにを意味しているのでしょうか? それは3つのセンターの働きに均衡が取れているということです。ここから、意識レベルを500台に上昇させるためには、本能と感情と知性のバランスを取ることが重要である(※)ことが見えてきますね。この表の価値はこのような推測を可能にするところにもあります。

ちなみに、それぞれのセンターをチャクラに対応させるなら、このようになるでしょう。

本能センター → ルートチャクラ
感情センター → 丹田チャクラ、太陽神経叢チャクラ
知性センター → 喉チャクラ

各チャクラをアトラクターとして考えるなら、喉チャクラ(知性)だけが優勢でも意識レベル400台には到達できそうです。しかし、500台に飛躍するためには喉チャクラだけでなく、ルートチャクラ(本能)や丹田、太陽神経叢チャクラ(感情)も十分に活性していることが条件となると考えることができるでしょう。もちろん、チャクラだけでなくその他のアトラクターの影響もありますから、これはあくまでチャクラの観点に絞ったシンプルな説明となります。

(※)注釈

400台の人が500台への飛躍が難しいのは知性センターが優位になりすぎている一方、感情センターや本能センターの働きがそれに比べて弱い(均衡していない)からです。ですので、この人に必要な外部の力は、感情と本能に訴えかけるような性質のものだと言えるかもしれません。

続いて人間第五番を見てみましょう。ここには「結晶化がはじまり、第四番以下に戻ることはない」と書かれています。結晶化という概念もグルジエフ独特のものなのですが、彼は人間が死後に存在するためには自己の内部に高次の体(アストラル体とメンタル体およびコーザル体)を結晶化させなくてはならないと述べています。これらの高次の体は人間という存在にはそもそも備わっているはずなので、彼のいう結晶化とはこれらの高次の体にまで意識が及ぶようになって、より活性化することなのではないかと思っています。

そうとするなら、人間第五番とは高次の体の活性化がはじまった段階のことを指していることになります。この人間第五番はオクターブのソに相当しますが、意識レベルの概念におけるソは540-となります。すでに上で述べましたが、意識レベル540に到達すると、意識レベルはもう下がらなくなります。人間第五番も第四番以下に戻ることはないとされていますから、ここでも意識レベルとグルジエフの人間論が正確に対応していることが明らかになります。不思議といえば不思議ですが、いずれの教えも真理を反映しているとみるならば、こうなるのは当然かもしれません。

ちなみにグルジエフが言うところの「死後に存在し続ける」とは具体的にどういうことを意味しているのでしょうか? 人間という存在の本質は魂(コーザル体以上の高次の体)ですが、魂はほぼ永久不滅です。ほぼ、というのは最後の最後にはすべてであるところの神へと還るからですが、それまで魂はおそらく何十億年(それ以上かも)と存在し続けます。輪廻転生のサイクルにおいては、肉体の死後にもアストラル体は存続し、このサイクルが終わるまでは肉体(この世)とアストラル体(あの世:アストラル界や天界)を行ったり来たりするわけです。

そのように考えるのであれば、グルジエフの言うように人間第六番以上へと進化しなければ死後に存在し続けることはできない、ということはなさそうに思えます。しかし、普通の人間はこの世に転生してくるたびに過去生のことを忘れていますね。その点では個人という存在は死後に存続しないということは言えるでしょう。そこで人間第六番に相当する意識レベル600の人の死後の行き先を見てみると、それは無形領域である高次の天界となっています。この領域ではふたたび地上へと転生することがなくなる(つまり解脱)と考えられるのですが、このことを踏まえるとグルジエフの言う「死後に存在し続ける」とは、「輪廻転生を終えて次の存在形態へと移行する」という意味なのではないかと考えることができるかもしれません。

人間第六番は意識レベルでいうと600(覚醒)になります。覚醒は悟りの一歩手前であり、不完全な悟りとも言われます。人間第七番は意識レベルでは700(悟り)に対応しています。人間第六番も第七番の資質をすべて備えているものの不完全であるとなっていますから、ここでも意識レベルと人間論は一致しますね。

こうしたことから、グルジエフについて学ぶときには意識レベルを指標にすることが可能であり、また意識レベルについて学ぶ上でグルジエフを参考にすればより深い洞察が得ることが可能であることがご理解いただけるかと思います。それぞれ単独に学ぶだけでも十分に意義がありますが、両方を対応させながら学べば、飛躍的に理解が向上するはずです。また、それぞれが互いの根拠ともなっていますから、単独で学ぶよりも、それぞれの教えに信頼を寄せることができるかもしれません。

以上、簡単に解説しようと思ったのですが、やってみると簡単に説明できるものではなく、たいへん長大な記事になってしまいました。

自分で言うのもなんですが、この表はわたしが生み出したもののなかで、おそらく最も価値のあるものの一つだと思います。ぜひ、一人でも多くの人に活用してもらえたらと心より願っています。

残念ながら先日使っていたパソコンが壊れて、元のデータがなくなってしまったので表そのものをアップデートすることが難しくなりました(一から作り直すしかないので)が、解説であればこのようにしていつでもできるので、新たな気づきがあればまた記事にしたいと思います。

最後に、この表に関してこれまで書いたものをリンクしておきます。あわせてお読みくださいませ。


おまけ:過去の記事

以下の記事はこの表の作成過程で In SPIRE に書いたものです。いずれにも詳しい解説が書かれていますが、途中でチャクラの意識レベルが間違っていたことが判明して訂正したり、グルジエフの人間論の部分の表の位置を変えたりしているため、両方の記事を読んでいただかないと情報の整合性に欠けます。今回のこの記事を読まれたうえで、この表についてもっと情報が欲しいと思われた方はぜひお読みください。

ちなみに、これらの記事で展開しているものは5年以上前のわたしの理解ですので、現在とは表現の仕方がすこし違うかもしれません。もっとも、本質的なところではなにも変わってはいませんので、そのままお読みいただいて問題はありません。

↑この記事の段階ではまだグルジエフの人間論(人間第◯番というやつ)を意識のスケールの表と統合してあったのですが、分けておいたほうが見やすいと思って↓の記事のタイミングで作り直しています。また、↑の記事の時点ではチャクラの意識レベルはわたしの想像で当てはめていましたが、その後に「パワーか、フォースか」の改訂版が出て、そこでは各チャクラの意識レベルが明らかにされていました。ここでは驚くべきことに、ハートチャクラ(550)はスロートチャクラ(350)や第三の目(525)よりも高い領域に位置していることが判明しましたが、これに伴って表中のチャクラについての部分も↓の記事では改定しました。


お読みいただいてありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。

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