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リアリティ・トランサーフィンの考察③『振り子の戦略に対処する方法』

トランサーフィン考察 第3回目です。今回は振り子が用いる戦略と、それにどう対処したらよいか? という話になります。

振り子は本質的に破壊的で、同調する人からエネルギーを奪って生きながらえるエネルギー情報体です。なぜ振り子と呼ぶのかをあらためて説明すると、このエネルギー情報体は一定の方向をもった周波数で動いているからです。振り子が揺れるとき、それは必ず一定の方向を行ったり来たりしますね。そして、エネルギーを与える信奉者が増えれば増えるほど、その振れ幅は大きくなります。逆に、信奉者が減ると振幅は小さくなり、信奉者がゼロになるとその振り子は消滅します。

振り子が欲しがるのは人びとの思考エネルギーですが、振り子にとってはそれが自らへの賛同であれ、批判や否定であれ、どっちでも構いません。押すのでも引くのでも、周波数さえ合致していれば、どちらも振り子の運動エネルギーになるからです。つぎの引用文では「批判や否定」のパターンについて例を用いて説明されています。

べンチに腰掛けている老婆たちのグループをイメージしてみよう。彼女たちは口を極めてその国の政府を罵倒している。彼女たちは政府の振り子の信奉者ではない。そして様々な理由で政府を憎んでいる。ここでいったい何が起こっているのだろう? 老婆たちは政府に対して怒っている。凡庸で、腐れ切っていて、恥知らずで、愚かな政府にである。しかしその結果、老婆たちは、政府の振り子の周波数で集中的に思考エネルギーを放出してしまっているのだ。実際、振り子にとってはどの方向から揺さぶってもらおうがかまわない。重要なのは、放射される周波数が共鳴可能なものであればよい。

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著

振り子がエネルギーを奪うための戦略には次のようなものがあると、ゼランドは言っています。

・平静を失わせる
・恐怖、不安、心配させる
・罪悪感を引き起こさせるよう誘導する
・ありとあらゆるコンプレックス(弱点)をつく
・正義感、自尊心、虚栄心、名誉心、愛情、反感、貪欲さ、気前よさ、
 好奇心、興味、飢餓感、その他の感情や欲求を刺激する

振り子にとっての一番の関心事は、人の痛いところを突いたり傷つけたりすることにある。その者の思考を占領することができれば、どんな手段を使おうがかまわない。マスコミの登場により、振り子の用いる手法もますます洗練されてきており、人は強い依存状態に陥っている。お気づきとは思うが、情報番組は、通常、悪いニュースが大半を占めている。それらは、強い感情――不安、恐怖、憤懣、怨恨、憎悪を引き起こす。記者たちの課題は耳目を集めることにある。マスコミはそれ自体が振り子であり、より強力な振り子に仕えている。マスコミが声高に叫んでいるのは、あらゆる情報への自由なアクセスである。だが、本当のことはただ一つ――可能な限りの手段を用いて、必要な周波数に合わせてもらうことなのだ。

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著

マスコミは一例ですが、こういうやり方で振り子は人びとの思考の流れを一定の方向(=振り子の持つ周波数)に固定しようとしてきます。

振り子の発するネガティブな情報をスルーできないで、苛立ったり怯えたりすると、その情報が心に深く刻みこまれて思考エネルギーが乗っ取られ、振り子の周波数に共鳴するように調整されてしまいます。

その人自身が破壊的な振り子の周波数で活発に思考エネルギーを放射するようになると、このエネルギーは振り子にだけではなく、ヴァリアントの空間にも届いてしまいます。その結果、その人はこのエネルギーと共鳴する人生ラインへと誘導されていくことになりますが、そこには、その人が回避したいと思うようなことがたっぷりと待ち構えているというわけです。

このような振り子の戦略から逃れるにはどうすればいいでしょうか? ゼランドはこう述べています。

破壊的振り子の影響下から脱出するには、二つの方法がある。振り子から身をかわすか、または振り子をてなずけるか、である。

「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン―幸運の波/不運の波の選択
ヴァジム・ゼランド著

例えばあなたに上司がいるとして、この上司がちょっとパワハラ気味で厄介な人物だとしましょう。この場合、あなたの勤めている会社も振り子であり、あなたの上司は会社というより強力な振り子に仕えている「役職」という名の別の振り子の信奉者とみなせます。

振り子から身をかわすということは、振り子と縁を切るということです。つまり、このケースだと会社を辞めてしまえばいずれの振り子とも縁を切ることができます。状況がほんとうに深刻であれば、そうすることが最善ですが、そこまでではないとします。

そこで次に振り子を手懐けてみましょう。上司のパワハラ体質がどこからきているのかを観察してみると、どうやら彼はコミュニケーションが苦手なようです。部下とどうすればうまく接することができるか分からなくて、ついつい一方的で理不尽な態度をとってしまっているのかもしれません。もちろんこれは一例ですが、ここであなたが歩み寄ることでよい距離感が生まれれば彼の態度は軟化して、無害な振り子に変わるかもしれません。

これは振り子に逆らわず、振り子にとって不足しているものを満たしてあげるやり方といえるでしょう。気が進まないかもしれませんが、もし抵抗したり避けたりすれば、その否定のエネルギーが振り子を活性化させますから、結果として多くを奪われることになるでしょう。強盗に遭ったら大人しく所持金を差し出すほうが賢明であるのと同じ理屈です。

もう一つ別の手懐け方として「振り子と共振しない周波数を放射することによって、振り子と不調和になる」というやり方もあります。

振り子と共振しない周波数とはつまり、振り子の望んでいるものとはまったく異なる周波数ということです。言いかえるなら、相手が予想もしていないような行動や態度を示すことです。

例えば宗教団体のしつこい勧誘に遭ったとします。こういうケースでは上述のような方法は使えません。そこで、例えばですが「逆にネットワークビジネスの勧誘をしてみる」とどうでしょうか? もちろん多少の演技力は必要ですが適当なことを言って「こちらの勧誘に乗ってくれるなら、そちらの宗教にも入ってやらなくもない」くらいの駆け引きをしてみましょう。

宗教の振り子にとっては勧誘に応じてもらうことも拒否されることも同じ周波数の裏表のエネルギーなので、どっちにしても簡単には引き下がってくれません。ところがネットワークビジネス(架空のものですが)の勧誘というのは言わば競合する別の振り子の周波数のエネルギーですから、宗教の振り子とは調和しません。その結果、宗教の勧誘者は狐につままれたような顔をしながら退散することでしょう。

以上、振り子の戦略と、それへの対処法について簡単にですがまとめてみました。振り子は人びとからエネルギーを得るために、ありとあらゆる手段をとりますが、とくに人びとのネガティブな感情を利用します。その点で、振り子の策略に嵌らないためには日頃からネガティブな感情を誘発するようなことがらには気をつける必要があるでしょう。正義感や好奇心といった感情も、いとも簡単にネガティブにころんでしまいます。

すでに影響下に置かれてしまっている振り子にたいしては、それが一定のエネルギーを無理なく差し出しているかぎり無害といえるなら、さして問題視する必要はないでしょう。しかし、振り子は本質的にはすべて破壊的であることは忘れないでください。なかでも危険な振り子、厄介な振り子と関わってしまった場合は、可能であれば縁を切り、それが無理なら真正面からぶつからずに、なんとか手なずけたり、異なる周波数でいなしたりして対処しましょう。

ところで、そもそもヴァリアントモデルや振り子というけれども、それって本当にあるの? とお思いの人もいるでしょう。これについてヴァジム・ゼランドは、本当にそうなっているか、つまりこれ(トランサーフィン)が真実かどうかなんて証明しようがない。これが真実であるかどうかを突き詰めることよりも、この考えを実際に使ってみて、それでうまくいくかどうかが大事である、ということを言っています。

わたしもこの考えに賛成です。どんな概念であれ、それがあなたにとって有用であるなら、それを採用すべきです。ホーキンズ博士の意識レベルの概念にしても、それを借りれば人間の意識とその成長について、およそどんなことでも説明できると思うので、あらゆるところでわたしは使っています。もちろん博士の述べていることは真実だと思ってもいますが、もしそうでないとしても、わたしにとってこの概念は有用であり有意義なので採用しています。

次回は振り子とはべつの概念である「幸運の波」について書く予定です。

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