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私、霊能者なの

さきほど夕方のカフェにいたところ、左隣りの婆さんの視線というかなんらかの念を感じて抗えずみやったところ眉毛が入れ墨系の目力の強い婆さんであった。

この婆さんが、なんだかこちらをみて何か話しかけたそうな気配をしているので、こちらとしては、努めていそがしいフリを演出しておく。

すると、ニコニコちゃんなスタッフの女の子があらわれ、

この婆さんに「きょうの服も素敵ですね。」と、話しかける。


「そう?ありがとう。仕事だと白い服しかきれないからね」

ん?この婆さんは看護師かなにかなのだろうか?

それにしてはちょっとアクが強そうだ。

そこにニコニコちゃんが、

「あれ、お仕事って、占いでしたっけ?」と聞くと、

婆さんが応えて言うには、

「ううん、私、霊能者なの」と。

霊能者。

なんと身近な驚愕であった。

それに対してニコニコちゃんは、

「へーすごいですね!じゃあアレコレみえちゃうんですか?」というような話題をフリ、

婆さんが、

「まーね。ふつーにしていても色々見えちゃうのよ。霊能者もレベルが上がってくるとね。服装の色とかも制限があってね。だから白」

みたいなことを言っている。

・・・

・・・

・・・

この婆さんは俺に一体何をみていたのか。

それにしても、こういう接客ができるニコニコちゃん(おそらく大学生)はどこにいっても成功するだろう。そうおもった。

読んでくれてありがとうございます。サポートくださるお気持ちで、たのしい経験をしてたのしい文章を書きますよ。