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note2周年を振り返りつつ、VTuber界隈のnoteの発展を振り返る

2021年4月6日が、私がnoteを始めて2周年でした。この2年間で54本の記事を書き、47万回以上読まれました。始めた時にはこんなに読まれるとは思ってもいませんでしたが、noteでVTuber記事を書くことが流行る直前くらいにたまたま始めたので、偶然流行りに乗れたという要因もあったと思えます。そこで、この2年間をVTuberのnote界隈も含めて簡単に振り返ってみます。

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キッカケ

私がnoteというものを知ったのは月ノ美兎さんからでした。彼女が配信で、でびでび・でびるちゃんのnoteが面白い、自分も書きたいという話をしていたのです。でびでび・でびるちゃんは2019年3月にnoteを始めていて、内容はVTuberとはあまり関係ない映画評です。

ちょうど、ブログでもやろうかなと考えていたたところでした。普段考えていることをTwitterにちまちま書いていましたが、Twitterはまとまった文章が書けないし、自分が過去に書いたものを見返すのが難しいので。でもnoteというものがあることを知って、興味もあって使ってみることにしました。それが2019年の4月でした。

黎明

その頃、noteでvtuberの記事を書いている人はまだ少なく、私が把握していた有名な人としては由宇霧さんくらいでした。というのも、noteは記事のタグごとのランキングがあるのですが、Vtuberタグのランキングは由宇霧さんと私で上位を占めていたからです。他にあまり書く人がいなかったのですね。

そして少し後の4月15日に鷹宮リオンさんが始め、翌16日に月ノ美兎さんが始めました。どちらも大いに話題になり、この時にVTuber界隈でのnoteの知名度が一気に上がりました。

これは4月17日の私のツイートですが、VTuberタグでの記事の件数が1270件だったことがわかります。VTuberが誕生して2年目くらいの時点でこの数ですね。

そして現在(2021年4月7日)、VTuberタグの記事は17,453件なので、その後の2年間で13倍以上になったわけです。

noteもVTuberに注目していたようで、その頃は「noteのおおすすめ(今日の注目記事)」にVTuberの記事がよく載りました。これはnote編集部の人がちゃんと内容を読んでキュレーションしているそうです。私も最初の頃に何回か掲載されて、でもその後は無いし、VTuberの記事が全体的に載らなくなった気がしています。「当時は」VTuberがnote読者が好みそうな最先端のテーマと見做されていたのかもしれないし、あるいはVTuber界隈を引き込みたいという戦略的な動きだったのかもしれません。

ちなみにおすすめへの掲載の傾向はよくわからなくて、キズナアイは4人どころか1億人に増殖するレポート:東京ゲームショウ2019でのVR/VTuberはVTuber界隈についてのタイムリーな話題なので選ばれたのは分かるのですが、VTuberとファンとの奇妙な関係・因幡はねるの場合VTuber因幡はねるのサンリオピューロランドイベントは、彼女の『原風景への旅だったは単なるファン記事なので、何が琴線に触れたのかなと思います。因幡はねるちゃん自身がRTしてくれて、因幡組がいいねやRTをたくさんしてくれたので目立ったというのはあるかもしれません。

発展

その後、「VTuberについて長文で書きたければnoteに書く」という雰囲気が形成されていきました。もちろん、はてなや他のブログを使っている方も根強くいますが、新しくやるならnoteでいいかなという感じで。noteの良さは、デザインがすっきりしていて使いやすいことと、別の記事を読んだ人に関連記事をおすすめしてくれることと、SEOに強いことだと思えます。

関連記事はYouTubeのおすすめと同じ理屈で、YouTubeで伸びるにはおすすめからの流入が重要なことは統計で分かっていますが、noteもそうなのではと思えます。おすすめは他のサービスにもありますが、同じ傾向の記事が多くて興味がある読者も多いところで書くほうが効率的ですからね。

SEOですが、Google検索の上位に出やすいのと、Chromeのおすすめ(ディスカバー)にも載りやすいので強い印象です。Chromeのおすすめに載る期間は短いですが、載るとアクセスがドカンと増えるのでGoogle砲と呼ばれます。私の経験ではけっこう載りますね。

そうして執筆者がnoteに集まってきました。VTuberでnoteに書く方も増えたし、考察系の 思惟かねさん、佐藤ホームズさん、なでしこ大和さんなど他でも書いている方がnoteに書くようになってきました。有能な執筆者が増えたことで、私としてはランキング上位には載りにくくなりましたが、アクセス数はむしろ伸びやすくなりました。note読者が増えて、他から関連記事で来てくれる人が増えたというのが一つの要因でしょう。

ダークサイド

こうしてnoteはVTuberについての記事を書く場として発展しましたが、ダークサイドも生まれました。VTuberについてのネガティブ記事や対立を煽るような記事も増え、そういう記事は得てして伸びやすくて目立つということです。noteの強力な伝播力がマイナスに働いてしまう。

スターウォーズで、「フォースのダークサイドは強いのか?」とルークに聞かれたヨーダが「強いのではない、たやすいのだ(Quicker, easier)」と答えますが、実際ダークサイド記事を書くのはたやすいのです。何かの悪い所を探して並べ立てることは簡単だし、感情を動かすこともたやすい。だから栄えるのでしょう。

これはそうしてバズった記事のカウンターとして書いたものですが、これもちょっとバズってしまい、炎上を利用した感じになったので申し訳なくなりました。でも言いたくなるんですよね。論争にはしたくないので言い方にはかなり気を遣っています。

私はVTuber界隈が好きなのでポジティブな論調の記事を書くようにしていますが、ポジティブな記事で面白くするのって意外と難しいと思っています。特にあるVTuberが良いという記事は、単に好きだという話になりがちで、既に好きな人には良いけれどそうではない人には引っかかりにくい。感情を動かすことが結構難しい。私はなるべく、「なるほどね」とか「そういう見方もあるのね」という部分を入れて、読んだ人に引っかかりを作ろうとはしています。こちらの方のツイートが、それを言い当てて頂いていて嬉しかったです。まぁ私の単なるこだわりですが。

明るい面と言えば、noteでVTuberを題材にした小説を書いた 塗田一帆 さんが、その小説でジャンプ小説新人賞を受賞し、「少年ジャンプ+」でマンガ化されるそうです。夢のある話ですよね!

愛がある記事を書くから、先に繋がることもあると思えます。この快挙には到底及びませんが、私もnoteのおかげで同人誌の執筆に誘われたり、「因幡はねる大好き芸人2」なるShowroom番組に出させてもらったりと面白い経験ができました。VTuberさん本人から読んだ、面白かったと言われることがあるのもファン冥利に尽きますしね。愛がある記事を書くべきです。

今後

最近は音声SNSが流行りかけていたり、VTuberになって発信することも簡単になったり等、発表の場は増えていますが、文章で意見を発表する場は今後も変わらず必要とされるでしょう。いち素人の意見が、あわよくば数万人にリーチするという場はなかなか無いですし。

私は飽きっぽくて物事がなかなか続かず、ブログも何回も作っては放置しています。でもnoteは感想やイイネなど反応がもらいやすいし(Twitterでの反応も含めて)、私の記事を待っているという奇特な方もおられるようなので、今後もゆっくりとでも続けられる気がします。以前に因幡はねるちゃんのお母さん(ママねる)が配信に出たとき、私のスパチャを読みつつ「noteを携帯のホーム画面に置いていつも見てます」と言って下さってました。ママねるでなくても嬉しいです。読んで下さっている方、いつもありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

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