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トマ・ピケティ 20世紀の資本


かの有名な

【r> g】

とは、

⭐︎   ⭐︎   ⭐︎

資本収益率(r)



経済成長率(g)

より大きい

⭐︎   ⭐︎   ⭐︎


すなわち、
資本によって生み出される資本は、
労働によって生み出される資本よりも
大きい

ということ。

これはすなわち、資本家と労働者の「格差」が拡大し続けることを意味し、「持つものと持たざるもの」を明確に分ける。

ピケティが見出した1番目新しい点は、

「高所得層が富を増やすと、低所得層にも富が流れ落ち、社会全体が潤う」

という経済理論(トリクルダウン)

を『否定』したことにある。

格差は、経済成長によって埋まるものではなく、拡大していくものだ、ということを膨大なデータをもとに見出したのである。

格差縮小の為には、世界的な「累進資本課税」などの案はあるが、国際レベルでの実現は理想に留まっているのが現状である。


ピケティが見出した知見は議論のゴールではなくスタート地点であり、社会全体として考えていく必要がある。


また、これらの経済の仕組みを理解したとしても、それによって性急に「いざ独立だ!」というのはあまりに危険性が高い(監修者あとがきより)。


【雑感】

社会全体を俯瞰して、マクロに見ることのできる経済学の考え方を学ぶのはとても興味深いし、視野の広がりを得られたという意味では意義を感じますね。

特に、スポーツ心理学やバレーボールといった、ミクロな世界を探求してきた自分にとっては尚更、そうした目線の切り替えが必要かなと。

本書は漫画でありながら、章ごとのまとめも分かりやすくてとてもシンプルに本質を掴める構成となっており、読むに値する本だと思いました。

監修者のあとがきも、パッと視野が広がる分かりやすさ。

もし興味があれば読んでみて下さいね^_^

ではまた!

(出典不明:ガンジーの名言ではないそうですがとても好きな言葉なので載せておきます)

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