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周りの空間を自分の状況や感情と結びつける_オンラインFLWS

インプロ歴1年半。インプロ勉強中の夢路が受けたワークショップの記録をシェアしていきます!

本日は、「Full Length Impro」という長編の作品を作ることを目的としたワークショップに参加してきました。

ワークショップ概要

講師:忍翔
場所:オンライン(Zoom)
時間:2時間(実際は2時間半でした)
実施回:4/4回
参加者:8名(内助っ人3名)

ワーク1  Immersive guide

必要人数:2人
時間:7分
ワーク内容:
1人がアクションし、もう1人がサイドコーチ
アクション側は目をつぶって自分がいる場所の風景や音、匂いを感じる。サイドコーチは「今どんな気持ちですか」「何がそうさせていますか」を皮切りに、気温、時間、音など様々な角度から質問をする。
例)「周りに何が見えますか」「今は何時ですか」「どんな服を着ていますか」

アクション側がある程度今の状況をイメージできたと思ったら、サイドコーチは「前から人がやってきます。どんな人ですか」と人を登場させ、どんな人か答えてもらう。最後にサイドコーチがその人物として登場し、2・3分のシーンを2人で作る。

ポイント:
■サイドコーチはアクション側にフォローイングする。
アクション側が感覚を研ぎ澄ましていく一方、サイドコーチは質問を繰り返すので受け取れる感覚に差が生じやすい。最後にシーンを作った時に、アクション側が作った世界に入りきれなかったという感想がありました。
サイドコーチも質問している中で、一緒にその世界へ没入していけるようフォローイングしていく意識が必要ですね。

■焦って答えを出さない
このワークはいかに周りの環境から影響を受けられるか、リアルに感じられるかが重要!サイドコーチへの質問に「早く答えなきゃ」と思って、見えてもいない風景を答える必要はありません。
私は登場人物によくある設定をつけかけましたが、違和感を感じて少し待ってみた結果、その時の自分の感覚や場所にあった登場人物の設定を見つけることができました。
同時に、サイドコーチも「早く質問しなきゃ」と焦る必要はありません。相手を見て、自分の興味が赴くままに聞いていけるといいですね。

ワーク2 Immersive scene

必要人数:2人
時間:4分
ワーク内容:
1人から始める。何かしらのアクション(手紙を書く・窓を拭く・ネイルをするなど)をしながら周りの環境を感じる。
1分ほどした後、パートナーも参加してシーンを作る。

ポイント
■頭で考えず、その空間から見つける
シーンを作るときは、登場人物の関係や今から起こることを決めていく必要があります。それらのことを、2人で作るシーンの中から見つけていくことが大切です。

例えば、1人が手紙を書いている所から始まったシーン。途中から入ってきた人はその空間を見渡し、書き直しになった大量の紙を見つけます。その紙を手に取りながら「すごいことになってるじゃん」とセリフを言う。動きも含めた様子から、空間で起こっていることを共有できます。

この時、自分の頭の中で考えて「お母さんに届けるためにそんなに手紙書いてるんだ。お母さんは3年前に新しい男を作って家を出て行ったよね。それから俺たちは2人だけで生活しているんだ」なんて言い始めたら、うっとおしいし、この空間からどんどん離れて行ってしまうこともあるでしょう。

あくまで空間から見つけ、見つかった分だけ出せばOK!そこから相手もインスパイヤを受けてシーンが進んでいきます。

■無理に決めなくてもいい。でも、決めることを躊躇う必要もない。
参加者の1人からの質問で、相手が見つけたものがあるはず。自分が見つけたものを言うことで世界を壊してしまわないか不安になったがどうすれば良いか。というものがありました。

それに対して、相手がどういう風にその物(今回は写真でした)を見ているかを共有して出したアイデアであれば、遠くない受け入れられるアイデアであるはず。怖がらずに決めてしまって良い。と回答を貰いました。

確かに、相手の様子を見ていれば、その写真に対してどのような印象を持っているかが分かります。詳細が先生なのか親なのか、父なのか母なのかにはさほど違いがないな、と感じました。

全体の感想

全4回の連続WS最終日ということもあり、どのワークにもすっと入ることができたなと思います。初回に比べ、どの参加者も間ができた時の焦りや頭で考える時間が大幅に減ったように感じます。言葉を発していなくても、動きや表情でその場に感情は生まれていること、待てば自然と状況やストーリーが見えてくる体験ができたことが大きいです。

本WSで、ショートシーンとロングシーンは作り方が全然違うのだと改めて感じました。ショートシーンは設定や状況を早く決める必要がある一方、ロングシーンは探していく時間が取れます。個人的にはロングシーンの作り方が好きだな〜。

今回のコースはこれで終了ですが、次にワークする機会に活かしていきたいと思います!

ご覧いただき、ありがとうございます!これからもいろんな体験や学びをシェアしていこうと思います。気に入ってくださった方は、サポートいただけると励みになります♪♪ どうぞよろしくお願いいたします。