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【エッセイ】不貞男。

こんばんは。

最近、エッセイを書くように、どういうことがあったかと思い返すようになりました。そこで、思い出した最低な人の話を書きます。




これは、私が20代前半の時の話です。全国に営業所がある大きな測量会社に入社した時のことです。

そこでは、急遽入った大きな仕事の為に、数名パートとして集められました。たまたま、小中の同級生もいて、すごく嫌だったのですが(笑)地方の営業所からも3人応援に来ていました。

そこで出会ったのが、N氏です。このN氏、出身は鹿児島で見た目からも九州男児感があふれているような、豪快な人でした。多分、当時は30代前半だったと思います。

私たちパートは、数か月で解散になる為、送別会をしてもらいました。私はその同級生がとても苦手でした。女を売りにしている感じが、とても不快で。

一応、その場で連絡先は交換させられましたが、きっと連絡を取ることはないだろうと思っていました。

解散し、暫くして別な仕事をしている時、知らない人からメールが届いたのです。N氏でした。

N氏は、同級生から連絡先を聞き出したそうで、もう1人の応援の人は同級生派だったけれど、俺は佃派だったからという意味不明の内容でした。

同級生には、なぜ連絡先を勝手に教えたのかと、メールしましたが、私が怒っていること自体、理解出来ないようでした。

それから、事あるごとにメールや電話がくるようになりました。電話っていうのが、N氏が必ず酔っぱらっている時に掛かってきて、絡まれるというとても迷惑な電話でした。

その何度目かの電話で、会社で好きな子が出来て、不倫をしているという話をしてきたのです。

N氏、妻子持ちです。しかも、奥さんの親にお金を出してもらって今のマンションも買ってもらったような状況。そして、子供がなかなか出来ず大変な思いをして、やっと授かった子がまだ小さいという中、何をしているんだろうって話です。

10歳以上年下の私に、そんなことで電話をしてきて、のろけ話をするってどうなってるの?と思っていましたが、いくら不倫をやめなさいと言っても聞く耳は持ちません。おまけに、その不倫相手の方が私よりかわいいとまで言ってくる神経も分かりませんでした。

不倫相手用に別な携帯まで持つ始末。どうしようもありません。

ある秋のこと。N氏が、こちらに1人で遊びに来るので、久々に飲みにでもいかないか?という話になりました。

私は正直、会いたくないんだけどを思いましたが、もうチケットも取ってしまったということで、仕方なく1日予定をフリーにし、会うことにしました。

合流して私の車に乗って、ドライブをして、その後、ホテルまで送って欲しいということで、そこまで車を出しました。

荷物があるので、部屋まで一緒に運んでくれないか?と言われました。その言葉を額面通り受け取ってしまい、荷物を一緒に運んでホテルの一室へ。

「中、見ていかない?」

と言われたので

「いや、それは別にいいです。」

と断りました。

その後、焼き肉屋へ行き、ご飯を食べて解散しました。

会ってからだいぶ経った頃、こちらに旅行しに来た時のことについて書いたメールが届きました。

”あわよくば、手を出せればよかった”

(実際はもっと卑猥な表現でしたが)と。

結局のところ、表面的に年齢を越えた友達を演出していたものの、それは演出に過ぎず、実際はそういうことが目的だったんでしょうね。

住んでいるところも、会社も違うし、もう会うこともないから、いい思い出とでも思っていたのかもしれません。

そもそも、私は連絡先さえ交換したくなかったのにと思ったけれど、いくらでも拒否する方法はありましたから、私にも落ち度はありました。

それ以降、気持ち悪くなったので、連絡先を拒否設定にしました。

しかし、それだけではすまなかったのです。


数か月経って、知らない連絡先から着信があって、出てみるとN氏だったのです。

「久しぶり~あれ、まさか俺だと思わなかった?出ちゃったねぇ~。」

って言うんです。もう、狂気ですよね。頭おかしいんじゃないかなぁって思いました。

それから、知らない連絡先から連絡が来たら、その人だと思うようになり、全部出ずに着信拒否しました。それでもめげずにFacebookにも申請が来たので、ブロック。

インスタもやっているんじゃないかって検索したら、アカウントがあったので、それもブロック。ちなみに、このN氏YouTubeもやっていて自分で作った歌をあげたりしているので、それもブロックしました。

大酒のみで狭心症も患っていたと思います。その後、不倫相手とどうしたのかは知らないし、家庭がどうなったのかも知りません。

私にしたようなストーカーまがいの行為の被害者がいなければいいなぁと思います。

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