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'22 ‐絨毯の旅‐ エチオピア

2022年10月、当時やっていた絨毯の仕入れのために、ルート作りに現地まで行こうと思い立った旅。
当初はトルコから入りイランらへんを周ろうと思っていたけど、
エジプトが近いことを知り出発地を変えたり、
テロが起きてイランに行けなかったり、
変更に変更を重ねた合計で一か月ぐらいの愉快な旅路。
ものすごい数の遺跡と人に囲まれたエジプト、
色んな人と出会ったトルコ、
そんな旅の思い出し記録です。


10月8日 日本出発

成田空港を夕方ぐらいに出発。
今回は2回のトランジットを経て、36時間かけて3か国を周るLCC、
成田~仁川(韓国)~アディスアベバ(エチオピア)~カイロ(エジプト)
これでたしか8万円ぐらいだったはず。安い。


今回の持ち物

  • 4日分の服

  • ノート

  • タオル

  • 肩掛けバッグ

  • 石鹸

帰りは絨毯を詰め込んで帰ってくる予定だったので、とりあえず主要なところはこんなもんで、いつものMacPacにいれて出発。


仁川空港を抜け、10時間前後(多分)飛び続けた機体は僕を初のアフリカ上陸へと導く。
エチオピアの首都であるアディスアベバ
明らかにお尻と腰はやられている。
そんなに大きい空港ではないけど綺麗。イミグレーションを通過して、一回空港を出る。

アディスアベバでの乗り換え時間は15時間。
長すぎるので、航空会社が無料で滞在用のホテルを用意してくれている。
しかも行きも帰りも送迎付き。
あっぱれエチオピアン航空。

空港を出てバスの待合所に向かう。文句なしの青空、砂の混ざった空気が鼻に入る。気持ち上々。

空港を出て少し歩いた空き地みたいなところに何台もバスが集まってるところがあり、それぞれ自分のホテルの名前が書かれたバンに向かう。意外とヨーロッパ人率が高い。それも親子。一人客は僕だけ。助手席乗りなよと促されるままに乗車。バンいっぱいに乗り込んだ他の滞在者と街中にあるホテルまで向かう。


アディスアベバ

アディスアベバはアムハラ語で「新しい花」。首都の人口は2017年で41万人。アフリカ有数の国際都市らしい。
一応道路は整備されているがよく観察してみると車線が無い。
縦横無尽に車が通り過ぎる。
エジプトに入ってからもそうだったが、乗ってるタクシーなんかが思いっきり斜めに突っ切るので、車線ある族の僕は硬直。
空港を出てすぐは、高いビルなどはなく、土色の背の低い住居が道路に沿って並ぶ。
街中に近づくとだんだんビルが増えてきた。近代的なビル。
周りの低い建物のおかげで高く見えているホテル。
とても綺麗。
部屋は一人では十分な広さ、シャワー付きで有難い。トイレは流れにくい。
それでも今回の旅で一番上等なホテルを用意してくれたエチオピアン航空には頭が下がる。
とりあえずシャワー。
ホテルの窓からは大通りを見下ろせる。

朝を少し過ぎた街は人が出歩き始めているのが見える。歩く人、お店に入っていく人、靴磨きの少年。治安だ何だと気にしてもいたが、現地で足ごみしててもしょうがないので、貴重品だけもって外出。

半袖長ズボン。日差しがギンギラ照りつける。
喧騒というほどの騒がしさはない。地理も何も知らないのでホテルを出て右方向に向かう。
歩道を歩く全員と目が合う。アジア人はさすがに珍しいだろう。
家電屋やお菓子の屋台、カフェ、とはいうもののすべて綺麗な建物ではなく、営業してるのか怪しいそれらが隙間なくびっしり軒を連ねる。
すべて個人経営みたいな大きさ。一番綺麗な建物で営業してるのは精肉屋。鮮やかな赤色を放つ、どう見ても牛な肉塊が店先にぶら下げてあるので見分けがつきやすい。
少し歩いたら大きな交差点に出た。ロータリー型で道が3つ伸びている。
周りは取り壊しを途中で諦めたようなビルと空き地が広がる広場で、みんな日陰に座って休んだりしてる。

そんな中、羊の群れが一角を占拠しているのが目に入った。みんな瘦せていてタグみたいなのが付いてる。ヒツジ屋さんだ。

恐らく50頭はいるであろうヒツジを尻目に隣ではサッカーボールを蹴ってる。
砂埃を上げながら走りまくる、超ストリートサッカー。
走り回る人もそれを見てる人も楽しそう。

交差点を少し過ぎたところで道が途切れたので引き返す。
道沿いの商店などはあまり変わり映えしないので、路地を入ってみる。

アスファルトは大通りだけ、砂地を歩くとまばらにバラックづくりの商店がちらほら。あまり人も歩いていない。

ホテルが何軒かあるがそれ以外はお店などはない。建物も相当年季が入っていて何年も使われていないように見える。
ここら辺の建物はみんな静まりかえってる。

アフリカ感満載の果物屋
もちろんハエもセットだけどおいしそうに見える

適当に歩き回り、道端で自転車を直していたおじちゃんと日本のプロサッカーの話をしたり、サッカー帰りの少年2人と並んで歩いたり、日本人が好かれているのか、結構な人が話しかけてくれて退屈しない散歩だった。

ホテルで少し時間をつぶし、送迎のバンに乗って空港まで、問題なく飛行機の座席に到達。
離陸。問題発生。
3列シートの通路側に座っている僕の周りはアフリカ系か中東系の人だらけ、体臭がきつい。気分が悪くなってきた。
飛行機が離陸し、シートベルトサインが消えると同時にトイレに駆け込む。トイレの水道水をがぶ飲み、ほんとに吐くかと思った。危機一髪。
これが初めての飛行機(体臭?)酔い。


ここから何時間かでカイロに着く。
色々見たいものがあるし、仕入れができる所も目星がついている。
大きい市場がある街をぶらつくつもり。
てなわけでとりあえずアディスアベバ編はここまで。
今度からエジプト編になります。

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