①マガジン原作大賞に向けて、第一話を分析してみた ~これ描いて死ね~

『これ描いて死ね』

あらすじ(マンガのあらすじを引用)

東京の島・伊豆王島に住む安海相は、漫画が大好きな高校1年生。何年も活動していなかった憧れの漫画家・☆野0(ホシノレイ)先生がコミティアに出展することを知り、いてもたってもいられず東京都内に旅立つことに…。そしてコミティアでの思わぬ出会いが相の人生を変える!

主題

創作の熱い魂!

パンチライン

漫画を描く漫画

構成(ページ数は目安)

起:P1 ~16 キャラクター紹介
承:P17~23 漫画は無意味 ☆・・・ミッドポイント
転:P24~41 漫画は自分で描ける
結:P42~48 漫画を教えてください

注目点

涙が、止まらない。。。
創作に対する共感が、嵐のごとく襲ってきます。
泣いてしまいます。(個人の感想です)
今回、あらすじは漫画に描いてあるものをそのまま使いました。
なぜならこの第一話は、最高の読書体験になるからです。
この体験はきっと、宝石よりも貴重です。
おそらく第一話は無料で読めると思いますので、一手間かかりますが、できれば今すぐ味わっていただきたいっ!

そして。
ここから先は読んでいる人向けです。
第一話を読んでいない人は、貴重な読書体験を失う可能性が高いので、覚悟を持った上で進んでください。

分析 ポイントを2点

ということで、①ミッドポイントと、②漫画ならではの点、について。

①ミッドポイントとは。
全体のおよそ半分、第二幕の中間60分ほどで起こる非常に重要なイベント(wikiから引用)
今回は「漫画は無意味」の部分がミッドポイントであり、話全体を通して大きな意味を持つ部分になります。今回は、ここが一番のキモに感じました。第一話を読んだ後でこそ分かる構成として上手さ。これはもう超一級品です。勉強になります!
ですが何より、文字ではできない、漫画ならではの特徴も見逃せません。

②漫画ならではの特徴。
この「漫画は無意味」のパートで、主人公はショックを受けます。その時の持ちは、主人公の表情から痛いほど伝わり、共感しかできなくなります。さらに、ある程度の人生経験があれば、主人公と手島先生、両サイドからの共感が襲ってくるので、恐ろしく破壊力のあるシーンになっています。
これをきっかけに、気持ちが主人公を応援する側に引き込まれしまいますが、これは絵がある漫画ならでは、だと思います。
文字では伝わりにくい「表情」や「感情」が絵では伝えやすい。
この部分は漫画原作でも、意識できる要素だと思います。

次へ:②ダブルアーツ

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#週刊少年マガジン原作大賞にむけて、色々な漫画の第1話を分析しました。漫画原作を初めて書く方や、絵には自信があるけれども、シナリオはちょっと、という方にオススメです。

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