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ふたり

幼い子らが我が家に来て、少し経った。
じめじめとした暑さに負けず、パタパタと走り回り、お互いを追っかけたりじゃれあったり。この時期忙しくて何も出来ずにいることをつまらなく思ってちょっとふさいでいたりしたけど、おかげで賑やかだ。
可愛い盛りのふたりを見ているだけで、時間を忘れてしまう。

猫を飼うのはこれが初めてではなくて、前にも飼っていたのだけど、その子も小さい時に飼いだしたのでとても苦労したことをしみじみ思い出している。
まず人に怯えているのをたしなめて、ミルクを飲ませようと奮闘した。それからトイレを覚えてもらおうとしたけど、警戒して全く行こうとしないから便秘にならないかと不安になって、どうしたらいいのかと半泣きでググった。オリーブオイルを綿棒に付けて、ひたすら肛門をマッサージして早くしないとお腹痛くなっちゃうよと泣いてお願いした。その日はそのまましてくれなくて、私の前でこの子は死んでしまったりしたらどうしようかと考えたら寝れなかった。朝起きると、まっさらのトイレに使った後があって、本当にほっとして、また変な泣き方をしながら初めてトイレを掃除した。感慨深かった。

今回はわりとすんなりとミルクを飲んで、トイレもすぐしたので、あれ?こんなに思い通りいくものなのか?と驚いてしまった。よくよく考えてみると、お母さん猫を見てちゃんと知っていたのかもしれない。先代は野良だったからなかなか慣れてもらうのに時間がかかったけど、今回はそうじゃなかったからだったみたいだ。

ひとつ大変だと思うのは、夜だ。日中仕事でなかなか構ってあげられなくて、ぐうぐうと寝ているので、夜に人が寝ようとしかけると、大運動会が始まってしまう。いや、ふたりはふたりで遊んでるし…と思い気にせずに寝ようとするのだけれど、あっちも本当にお構い無しで遊んでくれるので、寝ている人の上を駆けていって、お腹の上で掴み合っている。その勢いでガブっと尻尾に噛みつこうとしたが、噛んでるのは私のお腹だ。めちゃくちゃ痛い。起きあがると、ワッとまたどこかへ走り出していく。
朝も4時くらいから起こしてくれるから、朝起きれないことはないけど、ちょっと早すぎるのが辛い。

これは前もだった。どうしたらいいのか分からなかったので、とにかく人が寝るまでなるべく遊んで、人間も猫もパタリと寝るのを待つ作戦を実行した。成果は半々くらいで、良いときは寝たけど、盛り上がっちゃって眼が煌々としていて、こっちが先にダウンすることもあった。

今回はどうだろう。ふたりだから片方が起きてしまうともうどうしようもなくなってしまうのが難易度を上げている。今日もまた挑戦。

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