メスをおきたい外科医

メスをおきたい外科医

最近の記事

医師の働き方改革 本当のところ。

2024年4月から、医師の働き方改革が始まる…始まると言っても、より効率よく、運営することは、元々経営上必要な事で、各々の病院で行われていたことですが、要は国がそれに口を出してくる。 私は、中堅下っ端の身で、私の診療科でも高齢化が進んでおり、年齢や学年の割には、指示をするよりも上級医からされる方が多い立場。 要は、自分のペースで仕事をするよりも、ペースを乱される方が多い立場です。 そんな身ですが、昔から他病院、他科含めて、知り合い、お友達は沢山いて、色々と助けてもらってい

    • 働き方改革でチーム制?ちょっと待って!!

      今日は、病棟で入院患者を受け持つ際の、受持ち方を説明しようと思います。 チーム制の方が交代が可能で働き方改革的には、望ましいなんて言われますが、そんな単純な物じゃないというお話です。 入院患者の受持ち方には大きく、主治医・担当医制度(以下担当医制度)とチーム制度があります。その他、それぞれを組み合わせたhybrid的なものもありますが、大きく分けるとこの2つです。 担当医制度 これは、一人の医者がそれぞれ複数人の患者の病棟管理を行うシステムです。図で示すと以下のような形で

      • 外科医の考察…『お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?』

        よく、ドラマや映画である、例のアレです。 結論から言います。“医者”として、協力は出来ません!有能な“一般人”として、協力すべきだと考えます! 今日はその根拠を書いていきたいと思います。 ・初めての申し出 まだ5年目程度だった頃です。飛行機を降りて手荷物の受け取り場所まで制限区域内を歩いていました。途中トイレに寄り、出ると、CAさんかグランドスタッフさんかの人だかり。4~5名がしゃがみ込み、真ん中に人が倒れていました。 遠目で見てみると、30歳代程か比較的若い女性がぐっ

        • 現役外科医のつぶやき 通院に最適な服装はこれだ!

          ご覧いただきありがとうございます。 突然ですが、患者として病院に行く時、どんな格好で行かれますか? 今回は、診察時に、どういう格好だと嬉しいな!という話です。 結論から言うと、診察、検査、処置がしやすい格好です。 一般外来と、救急とに分けて記していきたいと思います。 お腹の病気で一般外来を受診された患者さん…Case① 一通りの病歴聴取を終え、 俺『じゃあ、お腹診せてもらいますね、そこのベッドに横になって下さい。』 患者『え?』 俺『え?』 俺・患者『…』 俺『あ

        医師の働き方改革 本当のところ。

          現役外科医が考える医者の過労死。労働時間?もっとつらい事いっぱいあるよ。

          悲惨なニュースです。やるせないです。 26歳専攻医が過労自殺、労災認定…3か月休日なし・時間外は月207時間(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース 賛否ある話題かと思いますが、医師の過労死について考察します。 らしいです。 結論から言うと、 昨今、過労で死に至ってしまうのは、うつ病を始めとする精神障害が多く、その理由として私は、法外な労働時間よりもむしろ、やりがい搾取と言われる体制、システムの方に問題があると思います。 自己の経験と共に、これを説明していこ

          現役外科医が考える医者の過労死。労働時間?もっとつらい事いっぱいあるよ。

          メスをおきたい外科医です。

          はじめまして。 ご覧頂きありがとうございます。 まずは自己紹介と、noteでどの様な話を記していきたいか、なぜ今、それをしようと思ったかを書いていきます。 私は、関東近郊のベッドタウンにある総合病院で、外科系診療科の医師をしております。私大卒業後、10年目超20年目未満です。基本領域、サブスぺの専門医を取得し、世間一般では、中堅どころに当たり、『脂の乗った』なんて揶揄される学年ですが、当院では(も?)深刻な人材不足と高齢化の進行で、脂の乗る余裕なく生きております。 外科

          メスをおきたい外科医です。