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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

これまでの記事で書き落としたことのまとめ,2024年3月7日


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注意

これらの物語の重要な展開を明かします。

漫画

『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』
『DEATH NOTE』
『ニチアサ好きのオタクが悪役生徒に転生した結果、破滅フラグが崩壊していく件について』

小説

『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』(web原作,書籍)
『二重螺旋の悪魔』
『幼年期の終わり』

『ニチアサ好きのオタクが悪役生徒に転生した結果、破滅フラグが崩壊していく件について』

テレビアニメ

『宇宙戦艦ヤマト2199』

テレビドラマ

『半沢直樹』(1,2期)
『相棒』

特撮オリジナルビデオ

『ウルトラマンG』

特撮テレビドラマ

『ウルトラマンティガ』
『ウルトラマンダイナ』
『ウルトラマンガイア』
『ウルトラマンコスモス』
『ウルトラマンネクサス』
『ウルトラマンマックス』
『ウルトラマンメビウス』
『ウルトラマンZ』
『ウルトラマントリガー』
『ウルトラマンデッカー』

はじめに

 今回は、『ギフト無限ガチャ』や『二重螺旋の悪魔』、『ニチアサオタク悪役転生』についてまとめます。



『ギフト無限ガチャ』のライトとエリーとミヤと『幼年期の終わり』

 『ギフト無限ガチャ』のweb原作の本編が再開して、ついに悪役の中に現実世界から来たことが明示される人物も現れました。
そこで今回は、主人公側の人物のミヤとエリーについて考察します。
 主人公のライトは元々、レベル100程度が限度の弱小種族で差別されるヒューマンの中でも貧農の次男で、年齢のわりに、役に立たないと思われた「ギフト無限ガチャ」を持ち、レベルが少し高い程度でしたが、「平等な世界を作ろう」と呼びかけられた、レベル500程度まで集まる他種族のパーティーに突然「ますたー」ではないかという疑いで殺されかけ、生き延びてダンジョンの魔力を吸収した無限ガチャで例外的に強いヒューマンのメイなどを召喚し、モンスターや資源も次々と生み出し、自分も強くなり、復讐や社会の変革を図ります。
 なお、レベル1000で「神話のようなモンスター」であり、敵のエルフ種のうちレベル3000で規格外だとされます。
 ライトは元々強さの数字の「レベル」が低いことで見下されていたのが、元々強く成長はしないらしいカードのヒューマンでありライトに忠誠を誓うメイやエリーの協力で、モンスターを倒す経験値の「おこぼれ」を受け取る「横殴り」で、劇中の現時点で最大の9999まで強くなりました。
 そうしてヒューマンを保護して行き、ライトの妹を偶然助けたヒューマン王国王女のリリスには積極的に協力します。
 しかし、他のヒューマンを強く出来るかについては、ライトの召喚出来るモンスターのうち、1000程度のスネークヘルハウンドなどは、ライトの部下のアオユキが仲間にしたためにもう強くなるためには殺せず、エリーが召喚する、敵にしかならない9000台のモンスターは強過ぎて、弱いヒューマンは「横殴り」でも鍛えられないので、ライトしか他種族を圧倒する成長は出来ませんでした。
 また、レベルで全てが決まるようにみなされても、ヒューマンのうち真面目に魔術師を目指していたミヤと、騎士にあこがれるその兄のエリオは、レベルが低いなりにライト達に認められています。
 ライトはレベルこそ高くても、カードで使えるふりをするだけで本来魔術は使えないのでミヤの方が優れているように言ったり、レベル10台らしいエリオがレベル1500の敵のカイトを、ライトの部下のゴールドに言われた方法で転ばせたりしています。
 そしてミヤは、現在漫画版でも始まっている獣人種との戦いで、「ヒューマンの聖女」として祀られるようになります。ヒューマンを保護する圧倒的支配者になろうとする「巨塔の魔女」のエリーも、それを認めているようです。

 しかし、ライトの部下、特に女性は、ライト個人に忠誠を誓うあまりに、ライトが守りたいヒューマンの安全や自由を軽んじるところもあります。ヒューマンを保護する街での犯罪を隠しているところもあります。ライト本人は謙虚で自分の政治が間違える可能性も認めていますが、エリーなどは自分の率いる「巨塔」の問題を報告していない可能性があります。
 一方ミヤは、ライトがなりすます仮面の冒険者のダークに好意を寄せていますが、その件について現時点でエリーなどと対立した様子はありません。仮にライトがレベル以外の努力などでミヤなどを高く評価すれば、エリー達はうらやましがるかもしれません。
 『幼年期の終わり』では、地球の人間社会をなるべく穏やかな手段で善く導く、いわゆるパターナルな支配をする宇宙人のオーバーロードが、実は人間を変化させるために、オーバーマインドというさらなる上位存在に従っていたと判明しました。
 オーバーロードがオーバーマインドに従うのには、何らかの「利益」があるらしいものの、人間には詳しく説明していませんでした。それは『ギフト無限ガチャ』のエリーが、ライトに「おみ足に口付け」をするのを褒美として望むような、主観的かつ、たいした利益と思われない可能性のある、なおかつ周りに知られたくないものかもしれません。
 オーバーロードは高い知性を持つものの、オーバーマインドが人間に求める特殊な変化を出来ないらしく、「人間のことをうらやましがっていた」と話しています。『ギフト無限ガチャ』のエリーも、やがてミヤにそう思うかもしれません。
 オーバーロードが人間の、自分達に逆らったときだけ痛みを一瞬味わうように、「自己責任」のようにして罰を与えるのも、『ギフト無限ガチャ』のエリーの街での罰に似ています。
 オーバーロードの独裁、下位概念が自分の上位概念に自分より認められる可能性をうらやましがる、上位概念から主観的な利益を与えられるのを望むらしいのが、『ギフト無限ガチャ』のエリーに通じるかもしれません。
 ライト、エリー、ミヤが、オーバーマインド、オーバーロード、人間に通じる可能性があります。

『宇宙戦艦ヤマト2199』のパターナリズムと「自己責任」論

 相手の望まない利益を一方的に与えるパターナリズムと、一見逆に思える「自己責任」論が結び付く可能性を幾つか挙げましたが、また1つ思い付きました。
 『宇宙戦艦ヤマト2199』では、宇宙で高貴な王族だとされるイスカンダルの惑星のスターシャの望みをかなえたい、好意を寄せているらしい隣の惑星のガミラスの指導者のデスラーが、スターシャの望む平和や発展のために、ガミラスの軍事力によってあちこちの惑星を支配しようとしました。
 テロンと呼ばれる地球の人間が、やって来たガミラスに先制攻撃したとはいえ、それでガミラスと全面戦争になり滅びそうなのを、スターシャは助けの技術を与えて旅に向かわせたのですが、ガミラスとの戦いを悲しむところもあります。
 スターシャの与えた技術を、地球の宇宙戦艦ヤマトは、スターシャの恐れる兵器の波動砲にして、それと前後関係は微妙ですが、ガミラスも同じ原理のデスラー砲を生み出しました。
 デスラー砲を先に知ったスターシャはデスラーに抗議したものの、デスラーは「君が助けたテロンの方が同じ兵器を生み出した」と反論しました。
 これは、元々デスラーがスターシャに、パターナリズムで「君のために私が宇宙を支配して平和にしてあげよう」と言ったところに、「君が助けた惑星も君の望まない兵器を生み出した」という「自己責任」論を重ねたと言えます。

 とはいえ、デスラーはそれでスターシャが物理的に傷付くのは避けたがる傾向があるので、スターシャの過去の行動を理由に切り捨てたくはないのでしょう。あくまでスターシャの未来の利益を守りたい精神はみられます。
 この意味で、パターナリズムは「君の未来の利益のために、君の現在の自由を奪う」というもので、「自己責任」論は主に、「君の過去の行動に基づき、君の現在あるいは未来に損害を与える」というものなので、相手の未来に利益と損害を与えるのが両立するならば、パターナリズムと「自己責任」論はやはり両立しそうです。

『ニチアサオタク悪役転生』の、幾つかのジャンルの客観視

『ニチアサ好きのオタクが悪役生徒に転生した結果、破滅フラグが崩壊していく件について』
(以下『ニチアサオタク悪役転生』)web原作では、恋愛ファンタジーゲームの世界に「主人公」として転生した元プレイヤーが、自分の思い通りに展開を進めようとする中で、「ニチアサオタク」でゲームの展開を知らない雄悟が「悪役」のユーゴとして転生したものの、その「破滅フラグ」を崩壊させて行きます。
 その中で、「主人公」の1人のシアンは、ユーゴの行動によりヒロインを奪われたり強くなれなくなったりして、ゲームのキャラクターとして仲間を粗末に扱ったためにパーティーを抜けられて、恨みに思っています。
 そして、転生前に見ていた「追放ざまぁ」の物語のように、「追放された」自分が新しい場所で活躍し、「追放した」メンバーが没落すると期待したのですが、それを知らないユーゴなどの行動で、後者が防がれています。
 ユーゴ達が特別に何もせずとも没落しているシアンは、それで復讐を図るようです。
 ここから幾つか考えたのは、『ニチアサオタク悪役転生』は、現代日本の多くの物語を客観視して、同じジャンルの別作品に対してありそうな批判を織り込み済みにしていることです。
 「異世界転生」は現実逃避なのではないか、という疑問を想定して、異世界を元々ゲームとして楽しんで現実逃避するような「主人公」の悪さ、ゲームだと知らずに異世界の人間を現実のように重んじる「悪役」のユーゴの誠実さや勇気が示されています。
 また、「主人公補正」を当てにして、「主人公」であるはずのゼノンが、ユーゴが不正をしたと決めつけて糾弾することでかえって印象が悪くなるのも、「主人公補正」の客観視があります。
 さらに、そのゼノンには改心の余地を与えることで、「主人公と悪役を入れ替えているだけ」で、ユーゴの側だけが肯定される「主人公補正」も避けています。
 そして「追放ざまぁ」の物語も客観視して、そのような展開には都合良くならないだろうという推測をシアンに適用したと言えます。
 シアンの相棒のような立ち位置で、あまりにひどいことをして「追放」されたエゴスも、「自分はこれから追放ざまぁの物語の主人公なんだ」と思い上がり、あとで完全に破滅しました。
 私は経済学や物語の知識から、「追放」の物語は、賃金と失業率の低く、ワーキング・プアの多いらしい現代日本の「転職したい」願望の表れだと推測しています。


2024年3月7日閲覧


 その意味で、『ニチアサオタク悪役転生』のゲームのプレイヤーが転生前の現実では社会的に弱い立場だったのを連想します。だからこそ「追放ざまぁ」の要素も好むのでしょうし。
 ただ、『ニチアサオタク悪役転生』の解説では、「ざまぁ」の要素は肯定されるところもあるので、「追放ざまぁ」の要素の全てが否定はされていないかもしれませんが。

「ざまぁ」と『DEATH NOTE』原作と『半沢直樹』と『相棒』

 また、私は個人的に「ざまぁ」の物語について、『DEATH NOTE』原作の夜神やがみらいとによる1人目と2人目の犠牲者の区別、『半沢直樹』ドラマ版の悪役の後半と前半の区別が付いていない危険性を考えています。
 『DEATH NOTE』原作では、名前と顔だけで人を殺せるノートを手に入れた月が、最初に殺したのは、既に何人も無差別に殺し、進行形で殺しかねない犯罪者でした。こちらは、仮にノートの能力が法的に認められても、正当防衛が認められるかもしれないと考えました。
 しかし2人目は、原作ではしつこくナンパをしてバイクで追いかけただけの男で、殺した月ですら即座に「死刑になるほどじゃない」と思っています。
 つまり、端的に言えば、「犯罪かはともかく嫌な態度で、それをやめさせるのが難しい」相手が2人目で、「誰もが厳罰や殺害を認める、進行形で人を殺しかねないなどの極悪人」が1人目なのです。
 『半沢直樹』ドラマ版では、銀行員の半沢が、嫌な態度の上司や取引相手の不正などを証明して社会的に破滅させたり左遷に追い込んだりしますが、それについて、『ぼくらは未来にどうこたえるか』では独特の評価があります。
 「現実の銀行に半沢の上司みたいな銀行員はいるけれど、半沢みたいな銀行員はいない。それは道徳心が足りないのではない。半沢にも個人的な復讐心などはあるけれど、それが世の中の繁栄や真面目な企業の救済などとそろう条件があり、現実ではそれがないからである」とありました。
 これをさらに掘り下げますと、「半沢の敵」が各回の前半で「嫌な態度で、それを自己正当化して反省や謝罪をしないからやめさせるのが難しい」、『DEATH NOTE』の2人目のような人間なのでしょうが、それは「死刑や社会的な破滅になるほどではない」はずです。
 その「半沢の敵」が後半で、半沢以外も「これは厳罰もやむなし」、「半沢より彼や彼女の方が悪い」と認める不正を証明されて処分されるわけですが、『DEATH NOTE』の1人目ほどではないかもしれないにしても、「大多数にとっての悪人」の認定をされるのでしょう。
 つまり、「主人公や読者にとって不愉快だが、それを自己正当化するなどでやめさせるのが難しい」相手にやめさせるために、「実はその不愉快な相手が大多数が社会的な破滅や厳罰を認めるほど悪いことをしていた」と判明する展開にしていると言えます。
 それが、「半沢個人の復讐と世の中の繁栄が一致する」とも言えます。
 現実にそうならないのは、前半の「嫌な態度」があくまで主人公や読者個人の主観でしかなく、後半の「裏での悪行」をしていなければ厳罰にはさせられず、そもそも現実には前半止まりの人間が多いためでしょう。
 現実の銀行員も、「半沢の上司の前半みたいな」人間が多いにとどまるはずです。
 『半沢直樹』各回の後半で「判明する」不正には、「政治家みたいな弁解」などの現実味はありますが、それは「ニュースで見るような不正」であり、現実の視聴者に身近な「嫌な人」のほとんどはそこまでしていないはずです。
 少なくとも、現代日本の『半沢直樹』を放送していた頃は、刑法犯が2021年までは減り続けていて、少年犯罪も減り、外国人犯罪も特に増えていないようです。
 池上彰さんの書籍では、「私が子供の頃は、地方での殺人事件など多過ぎてニュースにならなかった」とあります。つまり、統計上は珍しい不正だからこそニュースになるのであり、統計上、多くの人間の目の前にいるかもしれない「嫌な人」のほとんどはそこまでしていないはずなのです。
 そもそも、「半沢の敵」の中には、能力は半沢に認められている人間もいますし、彼や彼女の「自己正当化」も完全な間違いとも限らず、第1期の最大の敵のような大和田ですら、第2期終盤では、半沢の父親の融資を断った件については自己正当化しています。
 さらに、『半沢直樹』第2期では、半沢もその上司と同じように「嫌な上司」だと、部下にみなされている可能性も指摘されています。「嫌な態度」は主観でしかなく、主人公も見る人によってはそうなることを否定出来る保証はないのです。
 前置きが長くなりましたが、物語の「ざまぁ」というのも、この月による2人目、「半沢の敵」の前半のような、「嫌な態度だが、それをごまかしたり自己正当化したりしてやめさせるのが難しい」相手と、月による1人目、「半沢の敵」の後半のような、「誰もが厳罰や社会的な破滅を認めるほどの極悪人」の区別が付いていない、前者が実は後者だったことにしたいという短絡的な願望混じりの推測がありそうです。
 『相棒』シーズン14で、「警察嫌い」の青木年男が、主人公の右京や警察官に不愉快な態度を取るものの、あくまで事件について通報や証言をしないだけで犯罪はしていないとき、右京の相棒の冠城は、「あんなのは放置して、別のところから捜査しませんか?」と右京にすすめたものの、右京は青木に腹を立てたらしく、強引に面通しをさせました。
 これも、先述の「不愉快なだけで厳罰されるほどではない」相手と、普段右京が追い詰める殺人犯のような「極悪人」の区別が付かず、前者を後者のように扱い無理矢理「ざまぁ」しているとも言えます。

 

『二重螺旋の悪魔』とウルトラシリーズの関連

 小説『二重螺旋の悪魔』に私は注目しており、様々な影響を受けています。また、『ウルトラマングレート』の3年後の小説ですが、のちのウルトラシリーズへの影響も大きいと考えています。
 今回は、のちのウルトラシリーズとの関連を探ります。
 『ウルトラマンティガ』では、爬虫類の系統の恐竜などが人間と対立する敵である、犬は人間に味方する、最後に犬の生死が特殊な状態になるのが似ています。また、クトゥルー神話との関連も深いと言えます。
 『ウルトラマンダイナ』では、『新世紀エヴァンゲリオン』のような人類の一体化が、『二重螺旋の悪魔』にも通じます。
 『ウルトラマンガイア』では、女性という「弱者」の姿の強敵がおり、『二重螺旋の悪魔』の最後の敵がある「攻撃しにくい弱者」の姿だったのを思わせます。
 『ウルトラマンコスモス』では、素粒子で構成された敵が、「秩序」を求めていましたが、『二重螺旋の悪魔』も素粒子の敵が、「秩序」、正確には物理用語のネゲントロピーを求めていました。
 『ウルトラマンネクサス』の敵もやはり素粒子の影響を受けて生命を操作されていたようです。
 『ウルトラマンマックス』では、人間が敵により作り出された「失敗作」だと言及されており、『二重螺旋の悪魔』に似ています。
 『ウルトラマンメビウス』では、敵に対抗してやがて人類が強い能力を手にする、キリスト教のような敵として「ケルビム」がいるのが『二重螺旋の悪魔』に似ています。

 ここから何作品か飛ばしますが、『ウルトラマンZ』では、惑星を渡る「ゲーム」をする黒幕がいるのが、『二重螺旋の悪魔』に似ています。また、『二重螺旋の悪魔』では、時間を戻すような「ある現象」が起きているものの、それがいずれ『Z』の続編で起きる可能性を考えています。
 『ウルトラマントリガー』では、「光の人」と、爬虫類の系統の生物を操る「闇」の「人」が、互いに外見などから嫌悪し合っているところがありましたが、『二重螺旋の悪魔』の「人間」と「悪魔」の「お互い様」に通じます。リメイク元の『ティガ』も踏まえて、私には興味深いものがあります。
 『ウルトラマンデッカー』では、クトゥルフの要素が『トリガー』からのメガロゾーアにありますし、それと融合するスフィアは、リメイク元の『ダイナ』で『新世紀エヴァンゲリオン』の人類補完計画や『二重螺旋の悪魔』のようなことをしていました。クトゥルフと『エヴァ』の要素は『二重螺旋の悪魔』にも通じると私は考えており、『デッカー』には深い縁を感じます。
 また、『ダイナ』のディゴン、『トリガー』のダーゴン、『デッカー』のラゴンなども、クトゥルフの要素が考えられます。それに『エヴァ』の要素も含めれば、『二重螺旋の悪魔』に繋がりそうです。

まとめ

 今回は、それぞれの章の繋がりはないものの、重要な要素を挙げられたとみなしています。

参考にした物語

漫画

作画/大前貴史,原作/明鏡シスイ,キャラクター原案/tef,2021-(未完),『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,講談社
大場つぐみ(原作),小畑健(漫画),2004-2006(発行期間),『DEATH NOTE』,集英社(出版社)

烏丸英(原作),どんぐりす(作画),2023-(未完),『ニチアサ好きのオタクが悪役生徒に転生した結果、破滅フラグが崩壊していく件について』,小学館

小説

明鏡シスイ,『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,小説家になろう(掲載サイト)
https://ncode.syosetu.com/n9584gd/
2024年3月7日閲覧

明鏡シスイ,tef,2021-(未完),『信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』,ホビージャパン

梅原克文,1998,『二重螺旋の悪魔(上)』,角川ホラー文庫
梅原克文,1998,『二重螺旋の悪魔(下)』,角川ホラー文庫
梅原克文,1993,『二重螺旋の悪魔 上』,朝日ソノラマ
梅原克文,1993,『二重螺旋の悪魔 下』,朝日ソノラマ

クラーク/著,池田真紀子/訳,2007,『幼年期の終わり』,光文社古典新訳文庫

烏丸英,2023-(未完),『ニチアサ好きのオタクが悪役生徒に転生した結果、破滅フラグが崩壊していく件について』,カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16817330651963156715

2024年3月7日閲覧

テレビアニメ

西崎義展(原作),出渕裕(総監督・脚本),2013,『宇宙戦艦ヤマト2199』,TBS系列(放映局)

テレビドラマ

伊與田英徳ほか(プロデューサー),八津弘幸(脚本),2013,『半沢直樹』,TBS系列(放映局)
伊與田英徳ほか(プロデューサー),福澤克雄ほか(演出),丑尾健太郎ほか(脚本),2020,『半沢直樹』,TBS系列
橋本一ほか(監督),真野勝成ほか(脚本),2000年6月3日-(放映期間,未完),『相棒』,テレビ朝日系列(放送)

特撮オリジナルビデオ

會川昇ほか(原案),鈴木清(プロデューサー),テリー・ラーセン(脚本),アンドリュー・プラウズ(監督),1990,『ウルトラマンG(グレート)』,バンダイビジュアル

特撮テレビドラマ

村石宏實ほか(監督),長谷川圭一(脚本),1996 -1997,『ウルトラマンティガ』,TBS系列(放映局)
村石宏實ほか(監督),川上英幸ほか(脚本),1997 -1998(放映期間),『ウルトラマンダイナ』,TBS系列(放映局)
根本実樹ほか(監督),武上純希ほか(脚本),1998 -1999(放映期間),『ウルトラマンガイア』,TBS系列(放映局)
大西信介ほか(監督),根元実樹ほか(脚本) ,2001 -2002(放映期間),『ウルトラマンコスモス』,TBS系列(放映局)
小中和哉ほか(監督),長谷川圭一ほか(脚本),2004 -2005,『ウルトラマンネクサス』,TBS系列(放映局)
村上秀晃ほか(監督),金子次郎ほか(脚本),2005-2006,『ウルトラマンマックス』,TBS系列(放映局)
村石宏實ほか(監督),小林雄次ほか(脚本) ,2006 -2007 (放映期間),『ウルトラマンメビウス』,TBS系列(放映局)
田口清隆ほか(監督),吹原幸太ほか(脚本),2020,『ウルトラマンZ』,テレビ東京系列(放映局)
坂本浩一ほか(監督),ハヤシナオキほか(脚本),2021-2022,『ウルトラマントリガー』,テレビ東京系列(放映局)
辻本貴則(監督),中野貴雄(脚本),2022-(未完),『ウルトラマンデッカー』,テレビ東京系列(放映局)

参考文献

池上彰,2014,『池上彰の「日本の教育」がよくわかる本』,PHP研究所
大澤真幸ほか,2016,『ぼくらは未来にどうこたえるか』,左右社


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