2023/ベスト・アルバム/シングル&EP
2023年の確認のためのベスト。30枚を選び作品関連作と認識している作品も20作品併記します。
30 Paramore - Re: This Is Why 〈remixes〉
7曲目のRemi Wolf 「You First」からRomyの「Liar」、Claudの「Crave」が特に気に入ってる。
Paramore - This Is Why
29 Takeshi's Cashew - Enter J's Chamber
ポール・モーリアという日本と海外で認識に齟齬がある欠落部分を埋めることでイージー・リスニングの新たなかたちが浮き上がってくる。
Sven Wunder - Late Again
28 Yo La Tengo - This Stupid World
今後『And Then Nothing Turned Itself Inside-Out』や『I Can Hear the Heart Beating as One』、『Painful』級のアルバムを求めるつもりもなかったのだが、それらにじわじわ干犯し沁みてくるアルバムがリリースされてしまったのである。
Frog - Grog
27 Kassem Mosse - Workshop 32
アウトサイダーという言葉をハウスからの視座ではない意味として捉えることが、テクノとも異なる特質なのだと聴いていて思った。待っててよかった。
Tammo Hesselink - Beam
Best Track 1
Lake Haze - Ego Destroyer
Laurel Halo - Atlas
Orbital - Are You Alive? (feat. Penelope Isles)
George Clanton - Justify Your Life
Four Tet Three Drums
Patricia Taxxon - GDGEGDGCDEDHECETCHCOHTHOTOTO
DJ Shadow - She's Evolving
loscil/Lawrence English - Yellow
Colin Stetson - When We Were That What Wept for the Sea
Underworld - And the Colour Red
Arthur Russell - The Boy With a Smile
Loraine James - I DM U
Jon Hopkins - Tayos Caves, Ecuador (Meditation Version)
Aphex Twin - Blackbox Life Recorder 21f
26 Freda D'Souza - Windowledge
静謐フォーク。20年前じゃ考えられないようなアンビエントとの距離で表現される音が増えて嬉しい。
Svitlana Nianio - Transilvania Smile
Svitlana Nianio & Tom James Scott - Eye of the Sea
25 Glüme - Main Character
セカンドアルバム。意外な参加アーティストにも驚いたが変則的で非単線のビット・メロディが素晴らしい。いわゆるオルト・ポップ(オルタナティブ・ポップ)の境界に位置する作品だと思うが個人的にはシンセウェイヴの傑作として認識している。
Eartheater - Powders
24 Wil Bolton - Like Floating Leaves
今年もlaaps絶好調。リリース
作品全て選んでもいいけどこれが一番抜きん出てた。
23 Teether & Kuya Neil - Stressor
トラップの完全なアンビエント化によってドラムレスと相似になってしまわないようにビートのレイヤーが何層にも配置されている傑作。
By Storm / Injury Reserve - Double Trio[Single]
22 小久保隆 - Music for a Cosmic Garden
コズミック規模の環境音楽。
Aindulmedir - Star Lore
22 Evian Christ - Revanchist
2012のミックステープ「Kings and Them」から一体何年越しの初アルバムだろうか。しかも自分が苦手とするメロディック・テクノ(今年だとKölschが顕著かな)の領域に属したアルバムであるのにもかかわらず圧倒的なプレゼンスを発揮している。
21 ThumpMonks - Submachine Complete
「Submachine: Legacy」に向けてリリースされたゲーム用サウンドトラック。この作品が素晴らしいのは言わずもがなと言って終えたいのだが危惧してるのはこれが2024年あたりにフィジカル化してのちに高騰することを想定して購入しておかないと入手できない状況に追いやられることである。
鈴木康行 - 風のノータム - Notam of Wind -
20 KNOWER - Knower Forever
今年はめいめいの属する領域にジャズ的アプローチを持ち込んだサウンドが非常に多いような気がする。そして傑作が多い。
The Lahaar - The Lahaar
19 John Tejada - Resound
個人的に恐らく「Signs Under Test」を越えた位置にある今のところ最高傑作。シンプルさだけでテック・ハウスの持つキュリオシティーを持続させた点は喜ばしい。
Tom VR - Heart Can Still Somersault
18 Annea Lockwood - Glass World[1970]
Room40から傑作「Glass World」リマスター盤リリース。 Ergot Recordsからもリリースされたものとも併せて聴いて欲しい。スライス・オブ・ライフを音にしたようなものもあれば唯名論のみに陥らない曖昧なものを音にしたようないびつで面白い音の粒がたくさんある。
Ruth Anderson / Annea Lockwood - Tête-à-tête
Best Track 2
TLF Trio & Moritz von Oswald - March-Like, Wild (Moritz von Oswald Variation)
The Chemical Brothers - Skipping Like a Stone
Remi Wolf - Prescription
Oneohtrix Point Never - A Barely Lit Path
George Daniel & Charli XCX Remix - Welcome to My Island
Alva Noto - Die Untergründigen
Foo Fighters - The Teacher
上原菜々恵 - ⅲ. 雨 / Planetary Rain
Bambina & Baths - Boys Who Run
spill tab - Window
Gorillaz - Silent Running
bbno$ - still
The Beatles - Now And Then
Ingrate - There Is..
17 Tim Hecker - No Highs
Colin Stetson参加によってサックスとドローンという二つの支柱からミニマリズムを捉えたサウンドを発揮。
Yui Onodera - Mizuniwa
16 Various Artists - Latency at Villa Medici
ベストV/Aの一つ。HTRKが全て。
Rupert Clervaux & Dania - Acción y Destino
15 Proc Fiskal - Rt Hon
正直OPNの新作はこれなんじゃないだろうかと思ってる。
Rắn Cạp Đuôi - *1
14 Sprain - The Lamb As Effigy
やはり選ばざるを得ない。この楽曲だけでもエポック。
Patch + White Paper
13 yeule - Softscars
岩井俊二が参加したことで「リリイ・シュシュのすべて」とyeuleの組織化が
行われた。
Alice Longyu Gao - Let's Hope Heteros Fail, Learn, and Retire
12 LAMIEE. - CRUJ
ほとんどIDMなのか何なのか分類が困難な傑作。
Yuko Araki - IV
11 Various Artists - The Chants of the Holy Oyster
間違いなく今年のベストV/A。全ハウスやエレクトロニックファン必聴。
10 Sauf les drones - Versions du vivant
ゴッドスピード・ユー・ブラック・エンペラーの遺伝子が組み込まれているのだがポスト・ミニマリズムなテイストが漸増していくことで新たな平地を進んでいる。
09 Skeleten - Under Utopia
待望のアルバム。今年一番聴いたメロディー。
08 billy woods & Kenny Segal - Maps
今年はヒップホップをそこまで聴き込まなかったがこの作品は渺々と単線的なサンプリングが染み込んでくる。
07 Dario Zenker - Reflection
今年のアンビエント・テクノ/フットワークにおけるベスト・アルバム。
06 Ikd-sj - 死んだ雪白中毒者にキスを
アプローチの多様性と、時折見せるポップなテイストとの分岐に惚れ惚れする。
05 Erik Hall - Canto Ostinato
2023年の初めてのお気に入り。昨年のMaxime Denucの「Nachthorn」に続いて2023年もミニマリズムの年になった。
04 PoiL & Junko Ueda - PoiL / Ueda
現代に平曲とアヴァン・プログを組み合わせようとしたどうかしてる作品。
03 Fever Ray - Radical Romantics
今作も禍々しい。トレント・レズナー参加の曲は然るべき化学反応が起きたなと感じた。
02 Samuele Strufaldi - Davorio
この後に出た「t」もよかったがアフロテイストがプルーラルに位置づけられた
こちらをチョイス。
01 青葉市子 - Space Orphans
これしか考えられなかった。アルバムではなくこの楽曲が2023年のベスト
。
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