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【検証開始】「コロナショックで航空株はお買い得」という説

2020年3月現在、コロナショックで渡航が制限されつつあり、運輸・観光関連の株は軒並み打撃を受けています。
浜村はまず手始めに、エアアジア、デルタ航空の株を15万円ほど購入しました。
今後の状況次第で、航空株の追加購入を検討しています。
「コロナショックで航空株はお買い得」という説を、数年かけて検証してみます(笑)


§ コロナショック期間限定で、航空株を買ってみた

・軍資金:50万円
・第1回投資額:15万円。内訳は、エアアジア10万円、デルタ航空5万円。
・検証期間:最長5年くらいであってほしい。

・今後の追加投資タイミングの目安
①直近の高値ピークから20%下落時。すでに20%超えてる…。
②渡航制限が解除されたとき
※ただし、コロナショック長期化で東京五輪中止、あるいは金融危機などに発展すると、ヤバいですね。


§ 購入株(株価は3月10日時点。端数は切り捨て)

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・エアアジア
株価は1リンギット(25円)。
4000株で4000リンギット(10万円)を購入。

ちなみにマレーシア株は、最低100株から購入可能。
日本円だと最低数千円から購入できるものが多い。
現地非課税。特定口座だと日本にて20%課税。


・デルタ航空
株価は43ドル(4500円)。
10株で430ドル(45000円)を購入。

デルタ株の購入理由はバフェット氏が買っているから。素人の分析よりプロの真似。
ちなみに同時多発テロのとき、デルタ航空、ユナイテッド航空など、アメリカの大手航空会社は経営破綻している。


あくまでメインは、インデックスつみたて投資です。
割安株を買いあさりたくなる自分に対して、そう言い聞かせています。

私は相場師ではない、私は相場師ではない、私は相場師ではない…。

自己催眠をかけたところで、ちょっとした情報と雑感を。

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●エアアジア:
・マレーシアの会社。アジア最大のLCC(格安航空会社)。
値動きは新興国株をさらに激しくした感じ。2018年2月に高値ピークをつけて以降、絶賛下落中。

・2020年3月16日現在、株価は0.7リンギット=17円前後。直近のピーク値(2018年2月)から80%の下落。
配当利回りは驚愕の30%。Why?
もともとエアアジア社は、配当金の変動が激しいらしいが…。

・エアアジア社の株価下落要因:
2018年:米中摩擦。中国・マレーシアなど新興国全般が不調の年であった。
2019年夏:エアアジア社の業績悪化。負債を増やし、子会社への出資、先行投資など規模拡大を行ったためか?
2020年初:コロナショック。とくに航空関連は大打撃を受けている途中である。

つまり三重苦ってことですね。

・PER8倍、PBR0.7倍、ROE-5%、ROA-2%、自己資本比率27%
・売上規模3、お値打ち度5、安全度2


同じ株の買い増しはなるべく避けたいので、今後の購入候補を簡単にメモしておきます。

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※株価は2020年3月15日現在。
※安全度は売上規模に対する手元キャッシュで試算。
売上規模、お値打ち度、安全度は、5点満点。あくまで浜村の主観です。鵜呑みにしないでね。

§ 外国の航空株

●DAL(デルタ航空)
・アメリカの大手航空会社。同時多発テロの後、ハリケーン被害、原油高などを受け、2005年に経営破綻。
・コロナショックによる下落率35%は、他のアメリカ大手航空に比べて小さい。
・PER6倍、PBR2倍、ROE30%、ROA8%、自己資本比率23%
・売上規模5、お値打ち度4、安全度1

●LUV(サウスウエスト航空)
・アメリカの大手航空会社。売上規模は米トップ3(デルタ、ユナイテッド、アメリカン)の半分だが、世界7位でANA(全日空)と同じ規模。
・株価の値動きはデルタ航空に酷似している。コロナショックによる下落率30%は、他のアメリカ大手航空に比べて小さい。
・PER10倍、PBR2.4倍、ROE23%、ROA9%、自己資本比率37%
・売上規模4、お値打ち度3、安全度2


●UAL(ユナイテッド航空)
・アメリカの大手航空会社。コロナショックによる下落率は50%。全体的にデルタ航空と似た値動きだが、2019年が高値圏にあったため、デルタに比べて大きく値下げしたか。
同時多発テロのときに経営破綻。
・PER4倍、PBR1.1倍、ROE26%、ROA7%、自己資本比率20%
・売上規模5、お値打ち度5、安全度不明(1~2)


●AAL(アメリカン航空)
・アメリカの大手航空会社。同時多発テロのときは持ちこたえるも、2011年に経営破綻。
・2018年頃からトラブルに見舞われ、株価は不調であった。


●キャセイ航空
・香港を代表する航空会社。
株価は9香港ドル。1香港ドル=14円。
購入は最低1000株(12万円)から。

・2015年高値ピーク(20香港ドル)を付けた後、2020年に半値に下落(10香港ドル)。
コロナショックによる下落率は20%で、ほかの大手航空に比べて極めて小さい。2015年後半チャイナショック、2019年香港デモの影響で、すでに株価は下がりきっていた印象。

・PER17倍、PBR0.6倍、ROE2.5%、ROA1%、自己資本比率30%
→低PBRは低ROE(低収益率)によるもの。
→低ROEは、純資産(とくに固定資産)が大きく、経常利益が小さい点を反映。営業利益は2017年赤字だが、2018・19年は安定している。今後復活するか?

・売上規模4、お値打ち度4、安全度1


§ 日本の航空株

・JAL(日本航空)、ANAHD(全日空)が代表的。
・2020年3月現在、JAL・ANA両社ともに、直近のピーク値(2018年頃)から約50%下落。
・購入の目安は、直近のピーク値から20%下落したとき。すでに20%越えてる…。
・渡航制限解除、東京五輪開催の公式アナウンスなど、なにか好材料が出るまで、しばらく様子を見よう。
・外国の航空会社に比べると、両社ともに財務状況(手持ちのキャッシュ)は悪くない。
・JALは2010年に経営破綻、2012年に再上場した。そういえばスカイマークも経営破綻したっけ。

●JAL
・PER8倍、PBR0.6倍、ROE13%、ROA8%、自己資本比率50%
・売上規模4、お値打ち度4、安全度3

がんばれ航空!規制に負けるな!

§ 2020.6.5追記

アメリカをはじめ各国で、航空各社に政府支援が行われているものの、焼け石に水って感じですかね。政府支援といっても国民の税金なわけで、限度がありますからね~。
にもかかわらず、航空株価が上がるという不思議(笑)

早くも売り時を考える日がやってきました。


同時多発テロ時の米航空株価をこちらのブログ記事にまとめてみました。



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