スプリント区間が始まった、といっても目を△にして頑張るのはK子さんとS井だけ。行ってらっしゃいと２人を送り出し、再び海岸線を優雅に遊泳。

このあたりに津久井浜海岸がある。津久井浜はウィンドサーフィンのメッカ。理由は海がすぐ深くなり沖まで出る必要がない。風が沖から陸という縦方向ではなく、海岸と平行の横方向に吹くため波がたたない。かつ風が強いためウィンドサーフィンをするには絶好のコンディションなのだ。故にここでウィンドサーフィンのワールドカップが開催される。

何でこんなことを知ってるかというと、現在筆者が勤めているBS松竹東急にてこの津久井浜で行われるウィンドサーフィンワールドカップを放送するため、少し勉強したのだ。
マイナースポーツを知るいい機会になるのでぜひチャンネルを合わせてほしい。視聴率は１分単位で計測されるので目指す会メンバーは少なくとも１分以上の視聴を義務とする。
※放送日：11/11 12:00～（生中継）　11/25　19:00～（ワールドカップダイジェスト）

番宣はここまでにし次の目的地、あみちゃん坂を超えた先にある売店を目指すN本さん、S内さん、筆者の３人。
普段チャリに積極的ではないS内さんが全然余裕で僕らのペースについてくる。どうやら前回書いたS内さん車体への筆者メンテナンスが功を奏したようだ、本人は気付いてないけど。

ペースを上げると前方に敵チームを発見。さも我々が速いみたいな書きぶりだが実際には後ろのチームが速すぎるため、前回のチェックポイントで走行順を入れ替えてもらっただけ。

敵チームを引っ張るのはO田。「生意気な後輩」が単語として辞書に登録された暁には、説明文に「O田のような性格の同じ組織にいる年下、またはあとから入ってきた者」と載ることだろう。生意気なんだけど可愛い、そんな男。

彼もめっぽう速いのだが(特に平坦)、今回はスプリントは仲間に譲り縁の下の力持ちに回ったってことなのか。O田少しは大人になったってことかな。

どちらも相手を突き放すようなパワーは持ち合わせてなく、高いレベルではない抜きつ抜かれつの接戦なのか戯れなのかを繰り返す。
そしてとうとうあみちゃん坂に突入。坂道ではどうしてもペースがバラバラになる。登れない子はとことん遅い、というか諦めてチャリ降りて登山家になる。

あみちゃん坂の上の方でそんな登山家を１人発見。赤髪海賊団のずっと肉食ってるヤツの身長をグッと低くしたような体型のS田だ。チームからはぐれて１人とぼとぼと可哀相ね、とは微塵も思わずに抜き去る。
Ｓ内さんもせっせと登ってくれて3人とも無事に走破、第２チェックポイントへ到着。スプリントで頑張った２人は結構まえに到着していたとのこと、さすがの脚力だ。
ちなみに８月にロケハンで来たときは山パンが潰れていたんだけどなんか洒落た店がＯＰＥＮしてた。

普段自転車に乗りなれてない、もしくは運動不足の若者達にあみちゃん坂はかなりの歯ごたえがあったようで疲労困憊と下を向いている者もちらほら。目指す会は不思議とおっさん達のほうが元気なのだ。

そのときふと思い出したことがある。
荒川練習に久々に来た後輩が疲れてぐったりしていたのを見て、筆者とＥ原さんが「オレらとの遊びが足りないから体力ないんだよ」というと「仕事が忙しすぎて遊ぶ暇ないんですよ」と返された。遠回しに筆者とＥ原さんが暇なんだよと言われたのだが、あながち間違いではないので言い返せなかった。

ただ言いたいのは、ちゃんと寝て体力を回復するには体力が必要というのが科学的に証明されているってこと。つまり平日が忙しくて土日は１日中寝て体力回復に励んでますって子がたまにいるけどそれは大きな間違い。体力がないからシャキッと回復できない、だから土日を体力回復に使わざるを得ないのが実態。
そうなると好きな事に時間を割くことが出来ず、働くために生きているみたいになって自己肯定感が激下がり。最近ニュースになっている歌舞伎町での殺傷事件のスキームくらいひどい負のスパイラル。

疲れを取りたいヒトこそ体を動かして遊んで体力を付けよう、ということを声を大にして言う、遊ぶことが健康に繋がるのだと。
ということで今回はここまで。次回もお楽しみに👍