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目指す会 鋸山トレイルラン大会202402 ③

タイトル写真について。顔にモザイクした集合写真はなんだかふざけてたらいつの間にか犯罪をやらかしてしまった大学生集団みたいに見える。知らぬ間にオレオレ詐欺に加担ししょっ引かれて人生を棒に振った馬鹿者達。

でも実際はキラキラした男女グループの大学生活(世代的にオレンジデイズ)を送りたかったが残念ながらバイトと草野球とわたみんち時々THE和民に明け暮れた過去を持つどこにでもいるギリ青年と立派中年の集まり。悪い事なんて友達の家の冷蔵庫にあった天然水の中身を水道水に入れ替えたり、パソコン苦手な友達のデスクトップをAVのパッケージに変えたりしたのが関の山。昼間から大きな声で下ネタを話すおっさんがいる以外は人畜無害な烏合の衆である。つまりはみんなの味方ってこと。

話を鋸山トレイルラン大会に戻そう。鋸山名物? 天空への階段により各個己のペースで登ることとなりちりぢりになった僕ら。次に集まるのはゴール地点であることは間違いない、孤独との戦いが始まった。

自分より遅いペースのおっさんが前を塞いでいると無性に腹が立つが、自分より速いペースのおっさんに後ろからプレッシャーをかけられるのはもっとむかつく。そして余裕こいて仲間と談話しながら登ってる輩がいると後ろから膝カックンをぶちこみたくなる、それが永遠と階段を登り続けると言うこと。

打った瞬間ホームラン確定な打球を打たれたピッチャーのように、くわぁーっと天を3回ほど仰いだ頃、絵に描いたような断崖絶壁に出くわした。

石材採取の積み重ねでこのような壁ができたのか…?

右端の出っ張った部分をよーく見るとヒトらしき姿が見える。あそこは鋸山を別ルート(有料、車かロープウェイで行けた気がする。)から登る事で到達できる絶景展望台だ。筆者はトレランとは別で行ったことがある。

そのときの写真、結構な迫力を楽しめる

あそこでいちゃついているクソカップルに「ねぇねぇ、下の方でアリの行列みたいにぞろぞろしている変な人たちがたくさんいるよー」「ホントだ、キモいねー」
とか言われてそうな気がして届くものならつばをかけてやりたくなった。ここからつばを届かせられるならきっと13代目くらいの火影にはなれるかな、なんてことを考えながら階段を進む、さしてナルト知らないんだけど。

3カ月分は登ったんじゃないかかなー階段…って頃にやっと階段ゾーンが終わった。サスケ的に言えばファーストステージクリア、ようやくトレイルにランできる。ただし写真の通り足下には木の根や岩が保育園児くらい自由に這いずり回っているので注意が必要だ。

前日も天気が良く、足下がぬれてなかったのが幸い

これだけ凸凹が多いってことはそれだけ足首がグギってなるリスクが高いこと。トレランにいくとイチローの全盛期の打率より高い確率でグギる筆者にとっては決して良いコンディションではない。でも安全な踏み場を一瞬一瞬で判断しながら走っていくものトレランの楽しみの1つだったりするんだけど。

階段を上るよりは走る方が何倍も爽快、しかもながい階段のお陰でランゾーンの傾斜はほぼなく平坦なところが多い。軽快に飛ばしている山頂付近、不意に絶景に出くわした。登山にしろトレランにしろ、こういう景色を見るために山に入っているといっても過言ではないだろう。

絶景かな絶景かな!

ちなみに今日はトレランの大会。大会ということはしっかりタイムを測定されている。なのでこのような写真を撮るために足を止めると当然その分タイムが遅くなってしまう。
この日のために調整をしてきた筆者(前々週に高尾山にいって、前日はちゃんと早寝した)にとって、写真のためにタイムを遅くするという行為は「それでも男ですか!?軟弱者!!」とセイラさんに怒られてしまう愚行に該当するため決して許されない。なのでこの写真も筆者以外の誰かが撮ったということになる、自らのタイムを落として。

鋸山のコースは大きく3つのゾーンに分かれる。
➀階段ゾーン ②トレイルゾーン ③ランニングゾーン
最後のランニングゾーンはトレランというよりもほぼジョギング。砂利道をたまに登るが概ねスタート地点に戻るために下っていく。なのでここで求められるのはアップダウンへの耐性ではなくシンプルなスタミナだ。階段を上り林道をかき分け、脚をいじめ抜いた後最後に我慢のジョギング、を2周。中々タフな大会なのだ。

そんな③ランニングゾーンを走っている最中、急に後ろから声をかけられた。筆者の後ろにはE原さんとN矢。まさか追いつかれた!?んなばバカな。あの2人に追いつかれるくらいならトレランやめるわ、と後ろを振り返ったそこには筆者よりも前にいたはずのK子さんがいた。

え? このひともう2週目なのこのひと? 速すぎない? えぐ。なんで後ろいろんすか? という問い合わせにK子さん
「いやー景色キレイで写真撮ってたんだよねー」
ここにいました軟弱者。K子さんは一眼レフを背負ってチャリ乗って野鳥とか変な銅像をフィルムに収める趣味を持っている、絶景を撮らずにはいられなかったのだろう。

とはいえ撮影タイムを撮ったK子さんと結果同じペースの筆者、舐めやがって、ぜってーこいつには負けたくない! ってめっちゃ思ったのに、ちょっと長い登りであっという間にK子さんが視界から消えてって、筆者もまぁまぁ軟弱者っなんだなと痛感したところで次回に続く。

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