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【ミスをしたくてしているわけではない】

サッカーはミスの多いスポーツ。
目に見えるミスもあれば、目に見えないミスもある。
自分が原因でミスになることもあれば、相手にミスを引き起こされることもある。

ただ、いずれにしても一つ言えることは、誰一人としてミスをしたくてしているわけではないということ。

みんなミスなくプレーしたいと思っている。
みんな、確実なプレー、良いプレー、チームが勝つためのプレーを望んでいる。
その上でミスは起きている、ということを、周りは理解してあげなければならない。
自分から、仲間を、子どもを、理解してあげなければいけない。

自分がミスをした時どう思うか。
「ミスしてごめん」と思うはず。
そう、ミスをしようと思っていないから。
だとしたら、周りの人たちがやるべきことは明確。
ミスした人を責めるのではなく、ミスした人を励ましてあげる、助けてあげる。

また、ミスが起きにくくなるような働きかけをしてあげる。
過剰なプレッシャーは厳禁。
自分の中の焦る気持ちを、相手にぶつけてはいけない。

コーチは、ミスを責めるのではなく、ミスが減るように、より思い通りに正確にプレーができるように、練習を考え、練習を行い、声をかけ、適切なアドバイスをし、プレーすることの楽しさを教え、できることを増やしてあげ、自信をつけさせてあげる。
鞭で叩いてやらせるやり方では、短期的な効果はあっても、長期的にはマイナス。
心が疲弊する。

選手として、親として、指導者として、それぞれの立場で、ミスした選手を理解し、取り組んでいくことが大事。

ミスなく完璧にプレーできる選手は誰一人としていない。

それは、親も指導者も同じ。
完璧な人間は存在しない。
自分がミスをした時の、周りの反応を思い浮かべると、自分がどう振る舞うべきかを理解できる。

「なにやってんだ、ちゃんとやれ」。
そう言われたらどう思うか。

逆に、
「気にするな。大丈夫」。
そう言われたらどうだろう。

どちらの方が、前向きになれるか。
どちらの方が、より力を発揮できるか。
どちらの方が、人として好きか。
どちらの方が、人間として、器が大きいか。

前者は自己中心的。
自分がミスをした時にみんなに助けてもらっているということに気づけていない。

後者は、相手の気持ちがよく分かる、誰からも信頼される人間、プレーヤーへと進化していく。

2人のプロ選手、前者と後者、どちらの選手が、ファンやサポーターから愛され、応援されるか。

自分なら、どちらの選手を応援したいか。

応援していると公言したくなるほど、誇らしい選手になってほしい。

プロ選手になれなくても、会社で、グループで、そんな人になってほしい。

サッカーを通して未来の日本に関わっている、そういう使命を持って、私たちは指導にあたっています。



代表 森  一哉
 

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