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「マーケエンジニア」ってなんだ!? 仕事や素質について座談会で語ってみた!

マネーフォワード分析推進室/室長の酒井です。

突然ですが今、分析推進室は新しいメンバーを募集中です!
新しいメンバーは、マーケティング領域のエンジニアリングもできる方が良いなと思っており、なんとなく「マーケティング・エンジニアを採りたい!」と折々言っているこの頃です。

ただ、募集要項を作るなどしているうちに、そもそも「マーケティング・エンジニア」ってなんなのかが段々とわからなくなってきてしまいました……😇

そこで、今回、社内でマーケティングに携わっているエンジニアの方を呼んで、職務内容や求める資質、やりがいについて聞いてみました!

いろんな部署から呼んできました!

図1

左上から時計回りに、
CTO室 データ分析基盤グループ 太田さん
HRソリューション本部 ビジネスマーケティング部 辻さん
経理財務ERP本部 グロース部 阪口さん
分析推進室 佐々木さん

—— 今日はよろしくお願いします!まずは皆さんがどんな業務をやっているのか教えてください。まずは、マーケティング組織に属している、阪口さんと辻さんお願いします。

阪口:「マネーフォワード クラウド」の、デジタルマーケティングにおけるエンジニアリングと、データ計測・分析の推進をしています。具体的には、オウンドメディアのグロースハック、マルケトやSalesforceなどのCRMツールの設計、Googleアナリティクス360(以下、GA360)やGoogle Tag Manager(以下GTM)とBigQueryやBIツールを活用したデータ分析をしています。

辻:クラウド勤怠・給与など、人事や労務の方に使っていただくプロダクトを売る本部に所属しています。エンジニアリングのみならず、マーケティング・営業企画を中心に行っています。Salesforceのデータを日々見ながらマーケ施策を企画したり、GA360などデジタルマーケティングツールの導入をしています。

—— 次に横断的に動いているお二人からお願いします!分析の実装をしている佐々木さんと、主に基盤を作っている太田さんです。

佐々木:分析推進室で、データアナリストのような動きをしています。プロダクトのデータや、MA・CRMツールのデータを組み合わせた分析の設計と実装をしています。また、全社の分析を推進すべく、集めたデータを誰もが使いやすいように整備することなどもしています。

太田:データエンジニアとして、プロダクトやGA360などの各種データを、BigQueryなどデータウェアハウスに集める仕事をしています。阪口さん同様、GTMの設定など相談を受けてやることもありますね。

—— 今回は『マーケティング・エンジニア座談会』なんですが、実はこの中で「マーケティング・エンジニア」を自認しているのは阪口さんだけです(笑)

阪口:そうなんですね(笑) たしかに「マーケティング・エンジニア」という職業名は僕たちが勝手にそう呼んでいるだけですし、なんでも屋なところがあるので他にいい言葉がないんですよね……(笑)

太田:例えばSEO一つとっても、エンジニアリングの部分とそうでない部分もあるし……。エンジニアリングにしても、例えばA/Bテストするときはフロントエンドの知識や実務が必要になりますし、簡単に線引きはできないですよねえ。

—— 間違いないのは「ビジネスとエンジニアリングの間にいる人」程度なのかもしれないですね。

バックグラウンドがすごく多様。

—— 阪口さんは、前職はなにをされていたんでしたっけ……?

阪口:前職では5年間ゲームアプリの開発をしていました。インフラ、サーバサイド、フロントエンド、最後はUnityと、現在の業務とは全く違うことをやっていましたね。今に通ずるものでいうと、リーダー職をしたときに、デザイナーやプランナーと調整なんかもしていました。

—— 太田さんと、辻さんは前職同じでしたよね。

辻:そうですね、太田さんとGA360の販売などをしていました。当時はデジタルマーケティング、もっというとGoogleアナリティクスがすごく重要だと思っていましたが、いま自ら展示会に立つことなどを経験して、あくまでマーケティング業務の一部だということに改めて気付かされました。

太田:当時は、基本的に営業がとってきた内容のある程度決まった案件にアサインされることが多かったです。より自由度高く設計・実装したいなという感覚があり、事業会社としてマネーフォワードを選びました。

辻:販売代理店として提案できる商品=活用できるサービスが限られていましたが、いまは星の数ほどあるツールから情報収集して最適解を見つけるというのが難しさであり、面白さですね。

—— 佐々木さんは、ビジネス的バックグラウンドですよね。

佐々木:辻さん太田さん同様、クライアントワークをしていました。データの活用提案と分析が主な業務でしたね。クライアント社内外のデータを俯瞰し、ベストプラクティスを探すところなどが今の仕事につながっていると感じています。

様々な角度の相談が飛んでくる

—— 皆さんの元には色んな相談が飛んできますよね。

辻:最近はKARTEを導入しました。「ちょっと気になるなー」と思って打ち合わせに同席していたら、いつの間にかメイン担当になっていました(笑)

阪口:「エンジニアなら何でも知っているだろう」と思われていますよね(笑) 実際には僕らも新しいツールは毎回調べているのですが、ちょっと得意な僕らが「知らないよ」って言ってしまうと、そこで止まってしまうので責任感を感じています。その結果として、見識が広がるのはやりがいの一つですね。

—— たしかに「身近なパソコンの先生」という向きがあるかもしれませんね(笑) SaaSの普及もあり、ツールは増え、またツール同士のコラボレーションも重要になってる中、皆さんはキーパーソン、もしくは救世主みたいなものですね。

阪口:「なんでも屋」なんでしょうね(笑) マーケターという職種も幅広いので、Webの例えばフロントエンドの知識など無い方もいます。そういった方が開発チームや業務委託先と対話する際に、通訳のようにコミュニケーションを補うことも存在意義の一つだと感じています。

太田:限られた人しか知らない・知らなくていい知識もありますもんね。

佐々木:その中、ビジネス理解は重要ですね。僕らはビジネスも理解しつつ、テクノロジー領域でも話せるというのが強み。実際に僕はマーケティング部も兼務していますが、兼務して以来ビジネスの解像度が上がって仕事の質も上がりました。ちょっと抽象的な依頼にも応えやすくなりましたね。

大事なのはハードスキルじゃない!

—— マーケティング・エンジニアの採用要件ってなんなんでしょう?例えばどういうスキルが必要なんでしょう。

阪口:あえて言えば、何かしらの開発経験でしょうか、特にフロントエンド。とはいえ重要なのはソフトスキルやマインドセットだと思います。

—— なるほど。

阪口:例えば開発経験がなぜ必要かというと、社内の既存コードを自ら解き明かす経験や能力がマーケティング・エンジニアには必要だからなんですね。もちろんドキュメンテーションや、コミュニケーションでのフォローもしますが、色々なプロダクトやツールが絡み合う中で、それらを横断的に見ていかないといけないので、そういう経験があると安心できます。

佐々木:たしかに、社内外の情報を調べる能力は重要ですね。あとは、インプットし続けられる能力でしょうか、言い換えると好奇心

辻:ですね。テクノロジーが好きであることは絶対条件です。その上で、数字を伸ばすために何をすればいいか、自分で考えられる事も大事。必要な前提知識は、根本的にWebサービスがどう動いているかの理解くらいでしょうか。

太田:クライアントの気持ちを学んだ経験・マインドセットは今に活きていますね。幅広く会社のマーケティング全体を見通せないといけない。小手先のテクニックは、必要に応じググりながらやればいいと思います。

阪口:自分自身、前職ではGoogleアナリティクスやWordPressなど全く触っていなかったですからね。

—— たしかに、阪口さんがそうだったように、マインドセット、ソフトスキルがまずあって、その上で、臨機応変にハードスキルを身につけていけばいいんでしょうね。

阪口:ひとつひとつは難しいことをやっていないんですよ。アドリブ力が重要。大から小まで色々な問い合わせや課題が出てくる中で、それらを平等に扱える気持が大事なんじゃないでしょうか。頼られるのが好きなんですよね、HTMLタグひとつ直しただけで喜ばれることもある(笑)

佐々木:頼られるのが好きというのはありますね(笑) 前職のクライアントワークでも大事にしてきた、できないと言わないということは意識していますね。「こうやればできる」を自分で導ける。

阪口:まあ、ここにいる人のバックグラウンドや性格かもしれませんが(笑)

手段が無限に広がっている

—— 最後に、業務のやりがいをお伺いしたいです。

阪口:もともと、ビジネス側で数字にコミットしたいと思い転職したのですが、まあまあ叶えられています。積極的に提案をし反映され、それが結果に繋がるということができています。納期に向かって開発しているエンジニアとはまた違った面白さがあると感じていますね。

辻:自分で施策を作って回せるのは事業会社ならではですね。ツールの縛りがないのも、やりやすさを感じます。

太田:たしかに幅広くやれていますね。自分が一番いいと思うシステムを導入することができていると感じています。

佐々木:自分はデータアナリストとして「見えないものを見えるようにしていく」ことを楽しさとして働いています。その中、テクノロジーを理解していることで、手段が無限大に広がっている感覚、最適な課題解決の手段を提供できている感覚が、やりがいにつながっています。

おわりに

4人の話を聞いて、いかにマーケティング・エンジニアが重要か、そしてどのような人が向いているかの理解が深まりました。

今回の話を聞いて分かる通り、何より大事なのはマインドセットやソフトスキルですので、マーケティング・エンジニアに興味がある方は、ぜひお気軽に下記求人にご応募くださいませ!

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