テンション量

具体的な修理やコツについて、今後も忘れた頃に投稿を続けたいと思います。

今回は テンション量に付いて。
まずは写真からご覧ください

鋸の内側(鋸車に当たる面)になります。
中央部分に汚れが付いていますが、この部分が腰が多い事を意味します
誤解しないように書けば、「他の部分と比べて」です また緊張鯛付近は逆に綺麗ですよね 腰が無いからですね 正確には鋸車と接する面と接しない面が有るからですが、この現象は普段ご覧になる事が多いかと思います。
また 筋状に鋸車に当たっている鋸とか普通に見られると思います。

簡単に解説すれば 腰入れは「地金を伸ばす(ヒートテンションでは縮める)」事ですが、伸びた所は鋸車との接触が少なくなります つまり製材機で張った時に短い所が接触し、長い所が接触しないからですが この説明で判るかな〜

も少し解りやすく書くと 紙の工作をイメージしてくだい、短い短冊2本の中央に少し長い短冊を同じ長さで貼り付ければ、中央はたるみますよね 逆を言えば両端は引っ張られた状態となります。

鋸車の安定走行とか発熱とか難しい話もありますが、製材機で鋸を張った時に刃側とバック側に大きな力が掛かる事がイメージ出来ると思います。

腰入れしてないと鋸全体に均一に力が掛かるのでベタッとした接触面が出来る事になります。
これも理解できるでしょうか?

鋸車との接触面を見て、腰入れを行う必要はありませんが 不調時には大いに参考となる印となります、この線に腰が多いとか少ないとか また歪の出方にも影響があります。

誤解して欲しくないのは、腰の量はテンションゲージを優先しますが 「汚れ」で定盤に上げる前に腰の状態を想像できますし 内側の汚れと外側の汚れの比較 ツヤ等 正常な鋸を多く見てください 異常な状態の鋸はどんな汚れ、色等か理解すれば 修理時の修正箇所のヒントになるかと思います。

走行中の腰の状態を見る事は不可能ですが、痕跡はこのように ある程度、把握できます 参考にしてください。 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?