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「次世代を担う子どもたちの海岸防災林保育活動」

 8月31日(水)に仙台市荒浜地区にて、宮城県緑化推進委員会が行っている「緑の募金」の助成を原資とした『令和3年度「岩沼・荒浜潮除須賀松の森」保育事業』を、仙台市立錦ケ丘小学校5学年の全児童の半分、80名が参加し行いました。
 開会式では宮城県緑化推進委員会の田中事務局長より宮城県の海岸防災林の歴史や、これまでの再生の取組みについて触れつつ、ご挨拶をいただきました。

開会式


 
 当日、子ども達が到着した時は霧雨の降るあいにくの天気でしたが、作業が始まる頃には天候は回復していました。7月8日(金)にも同校は活動を行っていましたが、今回はその続きとなります。海岸防災林では苗木の周りに繁茂した雑草や、絡みついたツルマメ等の除草作業を行いました。7月に保育活動を実施していたとは言え、雑草はまだまだたくさん生えており、子ども達も驚いていました。それでも苗木の周りの草を少しずつ丁寧に取り除き、非常に植樹地がスッキリしました。

除草


 除草作業の他に植樹地では周辺の自然観察もしました。ハマヒルガオやハマニンニク等、海岸特有の植物の他にニセアカシアや、ドクウツギといった気を付けなければいけない植物を勉強しました。前回の葉っぱ遊びではヤエムグラをくっつけるイタズラや、セイタカアワダチソウやカワラヨモギの槍投げが人気でしたが、今回はクズのツルを使った冠づくりが人気でした。

自然観察


 海岸防災林だけではなく、砂浜や貞山堀でも活動を行いました。砂浜でのビーチコーミングでは、マイクロプラスチックゴミを回収しつつ、児童は貝殻やシーグラス、コウイカの骨等を宝探し感覚で拾っていました。貞山堀では釣りに挑戦。

釣り

 
 ビーチコーミングから帰ってくると子ども達は貝殻の他に、大量のマイクロプラスチックゴミを拾ってきてくれました。この細かいゴミは海中を漂い、小魚の誤食等が問題になっています。今回もたくさん拾えましたが、砂浜にはまだまだたくさんのマイクロプラスチックゴミが落ちていました。

ビーチコーミング
ビーチコーミングで出たゴミ


 
 2回の活動を通して100人を超える子ども達に参加してもらい、保育活動を実施しました。これからも除草や間伐等、多くの人と協力してやっていかなければいけない作業が待っています。今後も様々な学校や団体等と力を合わせて保育活動に取り組んでいきます。






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