取材のアポ取り、苦手ですか?それならまずは、○○に取材依頼しよう

私はライターから編集者になったのですが、ときに新人ライターさんから「取材ができるようになりたいです」と質問を受けることがあります。


ライターにとって取材ができるかどうかはとても大事。取材ができないライターは自分の知っていることや世に出ているWEBコンテンツや書籍から知見をひっぱってくることになりますが、取材ができるライターであれば、詳しい人にアポを取って聞けばいいからです。当然、より詳しく生の声が聞けてクオリティは上がる。

私が今関わっているグルメや旅行に関するWEBメディアの場合、取材できるライターさんは大歓迎。できない方には掲載許諾だけはしっかり取っていただくものの、取材に関しては強制はしていない。が、やはり取材ライターさんとそうでないライターさん間のクオリティはかなり差があるのが現実です。

前置きが長くなりましたが、今日はそんな取材の仕方、とっかかりのアポ取りについて書いてみたいと思います(ココをハードルに思う取材未経験ライターさんがとても多い様子)。様々なパターンの取材があるが、仮にタウン誌などで飲食店取材をする場合についてまずは書いてみます。

・まず媒体名と、ライター名を名乗る
・媒体の概要を伝え、紹介したい趣旨を伝える
・無料の場合は必ずその旨を伝える(コレ大事)
・掲載の許可をもらえるか、取材は可能かを聞く
・日程調整をする
・最後に、媒体概要やURLなどを送りたいので、と言ってメールアドレスを聞く

一般的なアポ取りの流れは上記のとおり。私が取材するときはこのような内容をまずはお店のメールアドレスかお問い合わせページから送ってみて、反応がなければ電話で聞くことにしています。

基本は流れに沿って話し、相手の反応を見ながら「写真何枚でテキスト何枚くらいか」「どういう内容で紹介したいと思っているか」などを加えながら話す感じ。

取材が初めてであれば、事前に取材したいお店に行ってみるのもいいと思います。紹介したい切り口や、そのお店で推したいであろうメニューなどが分かれば話もしやすい。

いずれにせよ大切なのは「相手の状況を想像すること」。忙しい時間に電話を掛けないのは当然のことで、もし掛けた時間がたまたま忙しそうであれば「お時間、あとの方が良いですか?」など一言添えてみるのもいいですね。

取材のアポ取りは慣れるまで少々時間がかかるかもしれません。
もし、どうしても苦手という人がいれば試してみてほしいのは、プレスリリースを出している施設やリニューアルした施設、新規オープンした施設に取材依頼すること。

プレスリリースを出す=取材してほしい、取り上げてほしい
ということだから、取材を申し込んだ際の反応はとてもいいです。これは当然で、相手もちょうどメディアに取り上げてほしいタイミングだから。
テレビみたいな影響力のない、ごく小さなメディアでも、あまりに変な企画でなければ取材依頼は歓迎してもらえるはず。

そんなわけで、私は新人さんには積極的にプレスリリースを見て、取材歓迎のタイミングで行くことをまず勧めることが多いです。
お互いのメリットが合致すれば、いい取材ができる可能性も高まるから。

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