タケマサ83

文字数制限のない場所でやってみようと思いましてん。

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最近の記事

グレンダイザーUへの道

今年放送開始予定のグレンダイザーUについて、第1弾PVや現状明らかになっている情報を元にいろいろと考えをこねくり回していたので、整理する意味もこめて記事にしてみました。 UFOロボ グレンダイザーの特殊性 UFOロボ グレンダイザー(1975)は、マジンガーZ(1972)から続く東映動画(現東映アニメーション)×ダイナミックプロのタッグによる、マジンガーシリーズの3作目とされている作品である。 しかし、その製作過程には紆余曲折があり、当初ダイナミックプロ側・・・というか原

    • ウルトラ警備隊35年の歩み<1967~2002>

      はじめに昨年から今年にかけて、平成ウルトラマンシリーズにおける防衛チーム(怪獣やっつけ隊)の変遷について綴った記事を3本ほど投稿しました。 とりあえず、現行のウルトラマンシリーズに対しての所感と、防衛チームについての私の考えをまとめられたと一息ついていたのですが・・・ 「いや待てよ?平成の世に活躍した防衛チームはまだあったな」 と、ふと思い当たりました。 それは昭和から平成にかけて、足掛け35年間メンバーを変えながら地球防衛の前線に立ち続けた、あのチーム・・・そう、ウルトラ

      • ガメラ復活記念!ガメラの強みを考える

        9月7日よりNetflixにて新作アニメ『GAMERA -Rebirth-』が全世界配信されたのを(勝手に)記念して、ガメラという怪獣についてのあれこれを綴ってみようかと思います。 自由な怪獣ガメラ ここ日本で、いや世界で一番知名度のある怪獣というと怪獣王ゴジラである、ということに異論はないと思う。 特に東宝とレジェンダリー、日米で交互に新作が発表されている今日では、その地位がさらに揺ぎ無いものなった印象さえある。 一方のガメラはというと、昭和に8作品制作され一時代を築き

        • キャラクターの一人歩き現象から見るGS美神

          キャラクターの一人歩きとは 漫画、特にリアルタイムで長期連載されている作品において、しばしば作者の口から語られる言葉として「キャラクターの一人歩き」というものがある。 世界観を設定し、物語を紡いでいるのは作者であるのにも関わらず、時としてキャラクターが想定した方向とは真逆の行動をとったり、思いがけない台詞を発するといった現象がそう呼ばれているようだ。 これは、既にキャラクターが作者のコントロール下を離れ一人格として独立したとも、世に出たキャラクターが受け手である読者によっ

        グレンダイザーUへの道

          キャラクターの活用から考えるウルトラ怪獣の魅力

          6月12日に行われた、2023年度の新シリーズウルトラマンブレーザーのプレミア発表会において、劇中に登場する怪獣たちが新旧交えて舞台に登場するという一幕があった。 これには心底驚いた。 なぜなら、直近の東京おもちゃショー2023で展示されていたのは、バザンガ・タガヌラー・ゲードス・レヴィーラ(バザンガ以外の3体の名称は展示では伏せられていた)の4体のみだったのに、今回の発表では上記の4体の新怪獣に加えて、数だけで言えばおそらく前半分12話までに登場する怪獣が一気にお披露目さ

          キャラクターの活用から考えるウルトラ怪獣の魅力

          新世代の特異点となるか?ウルトラマンブレーザー

          ニュージェネレーションウルトラマン10周年 ウルトラマンギンガ(2013)から数えて10年、作品としては11作目となる新ヒーローウルトラマンブレーザーが、予告されていた通り昨日4月21日に情報解禁された。 10年と簡単に言ってしまったが、十年一昔とは本当で、紆余曲折ありつつもウルトラマンが連続して11作品も製作されてるという事実に、まずは驚きと喜び、そして感謝で胸がいっぱいだ。 これまでの私の拙文をひとつでもお読みになった方には耳にタコかもしれないが、所謂一般向けドラマ

          新世代の特異点となるか?ウルトラマンブレーザー

          平成ウルトラマンにおける防衛チームの変遷~番外編~

          ※マーチャンダイズ(以下MD)とは、「商品計画・商品化計画」を意味します。 先の2本の記事にて取りこぼしてしまった平成期の作品の防衛チームについて、番外編という形で補足させていただきます。 ・ウルトラマンUSA(1989)-ウルトラフォース- アンドロメロスや映画作品はあったものの、新作TVシリーズが絶えていた80年代当時のウルトラマンシリーズだが、新シリーズ製作の動きがまるでなかったわけではない。 とりあえずの目標をウルトラマン20周年にあたる1986年に定めて、当時の

          平成ウルトラマンにおける防衛チームの変遷~番外編~

          シン・仮面ライダーを今のうちに言いたい放題してみよう!

          去る2023年2月10日。初代仮面ライダー(1971~1973)の最終回から50年目となるその日に、映画シン・仮面ライダーの公開日が発表されました。 3月17日(金)18時より全国最速上映。明けて18日(土)に正式公開の運びになったそうで。 公開まで残り約一ヶ月と、モラトリアム期間もあとわずかになりました。 今のうちに、前回の特報から現在までに公開されたあらゆる情報を交えつつ、いろいろ書き殴ってみようと思います。 まさかのシン・仮面ライダーチップスの猛攻 さてさて、以前書

          シン・仮面ライダーを今のうちに言いたい放題してみよう!

          改めて、見たぞ我らのシン・ウルトラマン

          2022年11月18日、Amazonプライムにて映画シン・ウルトラマンが独占配信されましたので、劇場以来となる鑑賞を経ての今の雑感などを書いてみようと思います。 まず最初に、私の人生における影響の濃さにおいて、いわゆるウルトラマンシリーズは頭ひとつ抜けた位置にいます。 (と、言いつつ最近は仮面ライダー関係の記事が続きましたが・・・) その為、初見時はいろいろと複雑な印象を抱き、拍手喝采とまではなりませんでした。 公開中に鑑賞したのはその一度きりで、その後今回の配信で見直すま

          改めて、見たぞ我らのシン・ウルトラマン

          小説版『仮面ライダー1971~1973』の話 後編-2023-

          ・はじめに 新年明けましておめでとうございます。 はたしてこの記事の後編を待っていてくださった方がいたかはわかりませんが、年跨ぎになってしまい恐縮です。 ・流星-1973-さて、前編でもお話したことでもあるのだが、完結編となる本作は2作目である希望-1972-から6年ほど間を空けて、出版社を講談社からエンターブレインに変え刊行されたという事情がある。 加えて、そこに補足する情報がある、と言うと少々大げさだが、前編の記事内で濁していた部分があったのをご記憶だろうか。 ーほ

          小説版『仮面ライダー1971~1973』の話 後編-2023-

          仮面ライダーSPIRITSという幻想

          The Legend of Masked Riders2000年12月。 仮面ライダークウガの展開も佳境に入りつつあった21世紀前夜。 講談社刊行の漫画雑誌月刊マガジンZにおいて、とある漫画がはじまった。 仮面ライダーSPIRITS 原作石ノ森章太郎/作・画村枝賢一による、仮面ライダー生誕30周年を見据えた大型新連載であった。 俺たちのフィールド等の少年漫画で培われた、村枝氏の確かなストーリーテリングと卓越した画力によって描き出される昭和の仮面ライダーたちの新たな活躍は、喝

          仮面ライダーSPIRITSという幻想

          シン・仮面ライダーの特報を深堀ってみよう!

          さてさて、世間ではシン・ウルトラマンが公開3日間でのスタートダッシュに成功したようで界隈はお祭り騒ぎですが、その話はまた別の機会に置いておくとして、シン・ウルトラマンの公開日である5月13日に突如として発表された、シン・仮面ライダーの第1弾となる予告編についてあれこれ突っついてみようじゃないか、という今回の記事。 庵野カントクのノスタルジー 予告を見た率直な感想は「これって式日じゃないか?」というものであった。 式日とは、2000年に公開された庵野秀明監督の長編実写映画で

          シン・仮面ライダーの特報を深堀ってみよう!

          小説版『仮面ライダー1971~1973』の話 前編-2022-

          仮面ライダー(1971)の成功の要因はいくつかある。                        怪獣ではなく、等身大の怪人という当時の子供たちにとって身近な恐怖感や、本郷猛から一文字隼人への交代による番組カラーの変化と変身ポーズの誕生、それに付随するなりきり変身ベルトという傑作玩具の誕生etc、etc・・・                                           偶発的なものから計画的に行われた番組強化策など、それらすべてが複合的に絡み合った結

          小説版『仮面ライダー1971~1973』の話 前編-2022-

          妄想企画ごっこ〈ライジングジャガー〉

          番組名 ライジングジャガー 内容 特撮アクション活劇                         対象 欲張って幅広く老若男女すべて 番組形式 TV放送、動画配信を想定した幅広いメディア 基本内容 縦軸の謎を設けつつ1話完結の活劇の面白さを重視する。 話数 26話以上 かつてピープロダクションが二度にわたってパイロットフィルムを製作したものの、ついに日の目を見ることのなかった幻のヒーロー〈豹(ジャガー)マン〉 加えて日仏合作予定であったシルバージャガーを含めれば、3人の

          妄想企画ごっこ〈ライジングジャガー〉

          平成ウルトラマンにおける防衛チームの変遷~マーチャンダイズと製作予算の狭間で~パート2

          パート1はこちら ※マーチャンダイズ(以下MD)とは、「商品計画・商品化計画」を意味します。 ③英雄たちと呼ばれるその日さて、好評の声はもちろん、さまざまな要因が重なり全65話5クールという長編になったウルトラマンコスモスが終了し、ウルトラマンシリーズはTV放送において2年弱のインターバル期間に入ることになる。                      かつては「円谷はウルトラマンを作っていないときの方が黒字だ」とまで言われるほど、怪獣ソフビのセールス等で安定した人気を保

          平成ウルトラマンにおける防衛チームの変遷~マーチャンダイズと製作予算の狭間で~パート2

          平成ウルトラマンにおける防衛チームの変遷~マーチャンダイズと製作予算の狭間で~パート1

          ※マーチャンダイズ(以下MD)とは、「商品計画・商品化計画」を意味します。 ウルトラマンギンガ(2013)からはじまる、所謂ニュージェネレーションウルトラマンシリーズ(以下NG)も平成から令和に跨り、今年早くも10年目を迎えようとしている。                                         それ以前のウルトラマンシリーズとNGシリーズのわかりやすい違いを挙げるとすれば、タイトルにもあるとおり防衛チーム※1の有無であろう。         ※1 

          平成ウルトラマンにおける防衛チームの変遷~マーチャンダイズと製作予算の狭間で~パート1