いつだったかテレビできいたことがある。
「レインボーブリッジの散歩がすきなんだよね」

（レインボーブリッジって散歩できるんだ…！！）

私は衝撃的だった。
この大きな橋を、それも高速道路が走っている橋を、人が散歩できるなんて考えもしなかったから。

私は東京に住んでいても、特にきらびやかな都会の夜景をみることはない。
でもこのレインボーブリッジを走る高速道路からの夜景はとても好きだ。そして海が好きなので、ゆりかもめからみる昼間の青空と海とビルの風景も好きだ。とくに「日の出駅」の風景は素晴らしい。この場所が好きなのだ。
ここを散歩できるならいつかしたいなあ、と思いやりたいことリストに入れた。

お正月明け、部屋のカーテンを開ける。
すみ渡る雲ひとつない青空。澄んだ空気。きもちのいい日差しとつんとひんやりとした心地よい風。決行の日は今日だ！
寝起き１０秒で今日の予定が決定した。

新橋駅へ向かう。大好きなゆりかもめに乗り込む。
目的地はスタート地点の「芝浦ふ頭」。ワクワク。

こんな角度から見たことあるだろうか！かっこいー！
そして興奮とともにビビる。人の気配がない。私はひとりぼっちでこの高く、長く、海の上の橋を一人で歩くのか…？ドキドキして心臓が体から離れそう。

途中にとてもかわいい住所を発見。
ちょっと癒される。あまりにキュート。姿も名前も天才である。

レインボーブリッジの遊歩道には芝浦からだと「芝浦アンカレイジ」という建物から入って渡ることができる。（写真は撮り忘れた）お台場の方まで続く道で、海側が見える南ルート、海とビルが見える北ルートがある。
夜は間違いなく北ルートが夜景が綺麗そうでおすすめ。お昼はどちらも良さそう。今日は南ルート→北ルート（帰り）の往復をすることに。片道1.7kmで往復3.4kmのコースである。
さて見て欲しい。なかなか一人では怖いこのコース。左は車、右は海、高いし揺れる、心細すぎてなかなかビビりながらの散歩。時間が経てばなれる。平日なので人は数人しか会わなかった。

ちょっと控えめに言っても最高すぎの景色。
お天気が最高！と思って昼間に飛び出してきたのが大正解。あまりに綺麗な風景に現実を忘れてしまいそう。海の上を走る船の航跡があまりにも綺麗でずっと見てられる。
正直、朝起きてすぐここまできて４km弱歩くのちょっと気負ってたところがあったけど今なら10kmでも歩けそうな気持ち。どんどん歩く。

南ルートはあまりビルはないけれど、お台場公園やフジテレビがあってこれも素敵。海の中に浮かぶ島がちょっと趣がある風景だね。ところでフジテレビってよく考えると不思議な建築物。

この景色がとっても好きだった！青い海と空に白い橋の曲線が映えてとても美しく、なんて素晴らしい建築なのだろう〜！と大興奮。この写真の構図のカットがとても最高。

そんなこんなで綺麗な景色を堪能しながら1.4kmの南ルートの片道を終え、北ルートから帰ろう！と連絡通路を見つけて渡ろうと思ったのですが、え・・ここ・・？
あまりにも怖くて5分くらいウロウロ、本当にここを渡るのか躊躇する。

エーーーン・・！！車の道路の下にさらに連絡通路用の小さな道が存在する。周りが完全に海になった。もし今何かが起こっても助けてもらえない、死を覚悟する自分（大げさ）、半泣きで隣に渡る。久々に生きてるな〜と思いました。

ふう！渡りきった！生き延びた！
さてさて、北ルート側に到着！すると南とはまた全然違う景色にときめく。まるで海外のよう。ここはジャパニーズ・サンフランシスコ。

すごいな〜なんて美しい景色なんだ。なんで今まで歩ってこなかったんだろう、と思うほど北も南もいい景色。東京に住む人はぜひこの散歩ルート試して欲しい。あるっている間、この景色や体験や感動を一人で抱きしめている時間がとても愛おしく、私の人生の中でとても記憶に残る日になったと思う。とても癒される時間だった。

今回は昼しか歩かなかったけれど、夜も歩いて見たい！
絶対に綺麗に間違いない〜！私が東京で好きな場所No1か2になるかも、と思うような場所でした。意外と言ったことない人多いと思うのでぜひ行ってもらいたい。間違いなく価値のある時間を過ごせると思う。

おまけ

橋にレインボーブリッジの構造が書いてあったのだけれど、知らなくてびっくり！！今回わたしが歩いたのはプロムナードで隣ではしっていた車は臨港道路を渡る車だった。間にゆりかもめが走っていて、その上に首都高の道があって走っているのだそうだ。知らなかった〜。