見出し画像

【本解説】エロ2.0

今回はえむゆみカップルさんが書かれた『エロ 2.0』を解説していきます。

『月収4000万円』PornHuberが実践した欲望を共有する最速ファンマーケティングというこれまでなかったマーケティング本となっております。

今回の目次は以下の通りです


  1. 動画ビジネス新時代

  2. ファンをつくる、熱を生む

  3. Z世代の愛

日本のみならず世界中で最も身近で手軽なアダルトコンテンツ供給源としてアダルト動画サイトがあります。XVIDEOSやFC2など様々なサイトがありますが、数百万、数千万タイトルものアダルト動画が基本的に全て無料で閲覧できるという点で共通しています。

そんなアダルト動画サイトの一つが2007年にカナダで開設されたPornHubです。このPornHubというプラットフォームを中心に、今新しいSNSビジネスが誕生しつつあります。

それが本書のタイトルにも出てくるPornHuberです。PornHubをもじった造語で、PornHubで活動するアダルト動画配信者たちという意味です。簡単に説明すると、自分たちのプレイ動画を自ら撮影しPornHubで配信しお金を稼いで生活しているカップルや夫婦、個人のことです。

要はエロ専門のインフルエンサーと言える存在です。
本書は日本初のPornHubである著者らが、その成功までの道筋を記したものになっています。


動画ビジネス新時代

この章では3つのポイントをピックアップして解説していきます。
解説するのは
1、2020年の動画一斉削除
2、サブスク型ファンクラブ
3、月収4000万円の給与明細
という3つのポイントでいきます。

1、2020年の動画一斉削除

PornHuberというビジネスが誕生したことは、SNSの個人配信やSNSをフォーマットにしたビジネスが企業や大人だけでなく、10代20代にとっても当たり前になっていたことが下地にあります。

ただそれだけでなく直接的な誕生の鍵があったと著者は言います。 PornHubが2020年末に行った大規模な運営方針転換。2020年末アメリカのニューヨークタイムズ紙にPornHubに対する告発記事が掲載されました。

PornHub上に未成年や本人同意のないアダルト動画が配信されている疑義があるということで、反ポルノ団体をはじめアメリカ国内から批判の声が上がりました。結果、PornHubは公開されていたアダルト動画のうち、不適切動画を全て実質的に一斉削除したんです。

著作権を侵害しそうな動画も全て削除することで運営会社が事情、法令遵守の姿勢を示しました。結果問題発覚前1350万本ほどあったアダルト動画が470万本にまで激減しました。

この自主規制が行われることでこれまでプロが送り出した商業コンテンツがあった場所にぽっかりと大きなスペースが生まれたといいます。ここに入っていたのがアマチュアの配信者たち、つまりPornHuberでした。


2、サブスク型ファンクラブ

もう一つ追い風になったのはサブスク型ファンクラブサービスの盛り上がりです。サブスクとは、サブスクリプションのことで定額課金制のビジネスモデルです。そしてファンクラブサービスはアーティストやクリエイターとその支援者。つまりファンを繋ぐ会員制交流サイトのことです。

プロ・アマチュア問わずアーティストやクリエイターは自分の作品を会員制サイト上に公開。そのファンたちは毎月数百円から数千円の一定金額をサブ スク課金することで、自分の好きなクリエイターを応援もしくは作品を楽しむことができます。アーティスト個人・クリエイター個人やその作品への熱烈な好き支えたいという気持ちをお金に変えてしまうという仕組みです。

この差別型ファンクラブサービスの登場によってPornHuberという仕事が成立するようになりました。自分たちのファンになってもらい、毎月課金してもらいそのリターンとしてプラットフォーム上で公開している自分たちの動画を楽しんでもらうという仕組みです。

3、月収4000万円の給与明細

3つ目のポイントは月収4000万円の給与明細
著者たちは最高で月収4000万円を達成したそうです。動画配信での月収というと広告収入がイメージしやすいかもしれません。しかしPornHuberとYouTuberで比較すると動画配信でのお金を稼ぐ仕組みが違っています。

PornHuberの収入の大部分を占めているのはファンクラブ会員の課金。すなわち『定額会費×ファン数』がメインになります。こうした収益構造になる理由は、PornHuberが動画サイトから受け取っている広告収入がYouTuberの広告収入よりも圧倒的に少ないためです。これはアダルト動画特有の問題で、アダルト動画サイトにどんどん広告を出そうという業種企業はかなり限られているのが現状だからです。

だからこそ前の項目で紹介した『サブスク型ファンクラブ』が大切になってくるわけです。



ファンをつくる、熱を生む

では続いてにファンをつくる、熱を生む
この章ではファンを作るための方法というテーマに関して3つのポイント
1、ニッチから見つけるセルフブランディング
2、主観を捨てる
3、ファン継続の鍵
という3つのポイントについて解説します。


ニッチから見つけるセルフブランディング

まず1つ目のポイントニッチから見つけるセルフブランディング
昨今あらゆるエンターテインメントで苦労して作ったコンテンツが飽きられるまでの時間が短くなっています。特にアダルト動画の世界はその傾向が強いんだと著者は言います。

ただ逆に、次に移ろうサイクルが早いからこそ誰でも新しいものが供給さえできればチャンスがあるとも言えるんです。著者の情報収集の仕方を端的に説明すると、ニッチなニーズや狭いエリアで起きているトレンドを集め、その中からさらにマスに広がりそうなものを探すというイメージです。

普通のカップルが普通のことだけやっていても引っかかりがないので、どこかに必ず一つは可能性を含んだひねりを入れるのがポイントだそう。

ただし、このひねりには確実に一定数以上のニーズが存在していることが重要です。ニーズが0のひねりでは意味がないです。

主観を捨てる

2つ目のポイントは主管を捨てる
著者が情報収集のためにルーティンにしていることがいくつかあります。まず一つはPornHubの関連記事や第2検索ワードのチェック。

サーチエンジンにPornHubと入れて検索をかけた時にどんな記事が上がってくるのか、それに続く検索ワードは何かを定期的にチェックします。これによりPornHubの中でのトレンドをざっくり掴みます。
2つ目は人気ランキングの定点観測です。定期的にPornHubのアマチュア人気動画ランキングを片っ端から見て、短期間で伸びているPornHuberをチェックします。基本は人気配信者がランキング上位に入りますが、たまに10本程度しか動画を上げていないにも関わらずランキング上位にいきなりPornHuberが入っ てくることがあるそうです。こういう動画は新しい視点をくれるため著者たちの引き出しを増やすことに寄与します。
3つ目はメジャー動画SNSのチェックです。YouTube、Instagram、TikTokをよく見るようにします。

これらは最新の動画トレンドが集まっている場所です。これらの場には著者たちが主戦場にしていないからこそ、著者たちにはない新たなや視点で作られた動画が絶対にあるというわけです。


ファン継続の鍵

3つ目のポイント、ファン継続の鍵ファン
課金額は安くはないお金を払っています。ですからその分シビアなんです現在著者たちのファンクラブ会員の継続率は50%程度と決して高い数字ではありません。1 ヶ月で退会してしまう人が半数。継続してくれた残りの半数も半年間継続してくれる人はまずいないそうです。

その50%の壁というものをどうしたら超えてもらえるか、どうしたら70%80%に増やしていけるか。これが著者たちの大きな課題の一つです。著者たちは自分たち自身のブラッシュアップがその答えになるのではないかと考えています。

著者たちのファンクラブの会員の男女比は6対4から7対3の間で動いており、意外と女性が多いんです。この女性たちのコメントからはこのカップルいいな、好きだな、応援したいな、ということが伝わってくるのだそうです。

そういったファンに入り口はアダルト動画だけれどエロ以外の部分、人間的な魅力を見せていく、伝えていく努力するということが必要ではないかと著書たちは考えているそうです。

Z世代の愛

では続いて、Z世代の愛
この章ではZ世代の愛というテーマについて
1、性のズレを理解する
2、尊重し合うためのリスト
3、お金より大切なものはリアルにある
という3つのポイントについて解説します。


性のズレを理解する

一つ目のポイント正のずれを理解する
著者たちが話し合っていく中で感じたのは、男性と女性では性行為によって得られるものが違うんじゃないかということです。

性行為で得られるものには、開放感と安心感の二つがあると言われています。女性にとっては安心感を得るものである場合が多く、一方男性の方は一瞬の快楽、開放感を求めている場合が多いと言われます。

また男女ではそもそものピークが異なるのだと著書は言います。行為において高まる時だけでなく、好きという気持ちがMAXになるタイミングだったり、結婚したいと思うようになるタイミングにも差があります。

こうした男女のズレやギャップというのは理解した上で、無理に埋めようとはしないということも、それがお互いを尊重することにであるというのが著者たちの考えです。


尊重し合うためのリスト

続いて2つ目のポイント。尊重し合うためのリスト
2人で生活をする中で著者たちはお互いが決めた時間、集中したい時にそれぞれのタイミングで仕事をしているそうです。1人がパソコンデスクで作業している真っ最中にその後ろでもう一人は大画面でテレビゲームをやっているということも頻繁にあるそうです。しかし、それぞれが担当する仕事ややるべきことを一つにまとめたToDoリストは共有しています。

どういう順序で進めていったらストレスなく無駄なくクリアできるかを考えながらリスト化することで、やらなきゃいけないことをゲーム感覚で進めることができ、お互いが今何をしているのかも確認することができます。


お金より大切なものはリアルにある

3つ目のポイント。お金より大切なものはリアルにある
著者たちはよくお金儲けのために他人にプレイを見せているんでしょうと言われることがあるそうです。しかしそれに対して、それは明確に違うと著者は言います。

お金を稼いではいるが仕事の中身はPornHuberでなくてもよく、2人で楽しくストレスなく生活していけるのならPornHuberにもSNSにも拘りはないそうです。

自由でいられること、大切な人と毎日を楽しく過ごせること、大切な人が笑顔でいるからこそ自分自身も幸せになれる。そのために必要な2人の時間と関係性こそが著者たちにとって一番大事なものです。

もっとお金を稼いでいこうと思えば、動画の投稿頻度を上げれば良いと分かっていても著者たちは1週間に1回は投稿したいくらいのペースで動いています。これが2人の生活を楽しめるペースだからです。

著者たちはあくまでも撮影ありきの生活ではなく、生活の延長線上に撮影があるという感覚で配信をしています。

まとめ

最後にまとめ
1、動画ビジネス新時代
   2020年の動画一斉削除
   サブスク型ファンクラブ
   月収4000万円の給与明細
2、ファンをつくる、熱を生む
   ニッチから見つけるセルフブランディング
   主観を捨てる
   ファン継続の鍵
3、Z世代の愛
   性のズレを理解する
   尊重し合うためのリスト
   お金より大切なものはリアルにある
これらのポイントについて解説しました。
今回紹介した『エロ2.0月収 4000万円PornHuberが実践した欲望を共有する最速ファンマーケティング』について、まだまだ紹介できていない部分が多いで。おすすめの本ですのでぜひ読んでみてください。リンクを下記に貼っておきます。


今回の知識が何か少しでもあなたの人生の役に立てれば幸いです。
本の解説と人生の役に立つ知識の紹介をしています
少しでもいいな!と思った方は❤️マークのタップをお願いします。
私の励みになります。

これまでの解説で人気記事は以下です!こちらも是非読んでください!

ではまた次の投稿でお会いしましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?