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ホテル業界に新風を吹き込む NOT A HOTEL

「週刊ホテルレストラン」のトップインタビュー記事

トップインタビュー NOT A HOTEL(株)
 代表取締役 濱渦 伸次 氏


NOT A HOTELとは、別荘や自宅として購入した住居を、旅行や出張など家を空けるタイミングで別の人にホテルとして貸し出せるビジネスモデルです。民泊をイメージするかもしれませんが、民泊はオーナー自身が運営を担うのに比べ、NOT A HOTELは予約受け付けや清掃、アメニティの用意など宿泊に必要な業務をすべて当社が引き受けます。また、新築の場合は建設予定地の選別から、パース制作、販売、アプリの開発まで当社が担うのも特徴となっています。


新しいかたちの「ホテル」

別荘を保有するとなると、イニシャルコスト(購入費・建築費)は元より、それなりの維持管理費(固定資産税、管理費、修繕費)が発生します。収益物件と違い、家賃収入は産まず、費用だけが発生するのが、従来の「別荘」でした。

そこに登場したのが「NOT A HOTEL」。自分で使わない日は、”簡単”にホテルとして貸し出すことができ、これまで費用負担だけが発生する別荘が、収益を産み出してくれるということがとても画期的です。

AirBnBなどのシェアリングサービスにより、保有する別荘を貸し出すことは従来からできたわけですが、実際に貸し出すとなると、民泊代行業者を探さなければなりません。

また、多くの別荘は郊外にある一方、民泊代行業者は東京や大阪・京都といった都市部に偏在し、必ずしも保有する別荘の管理代行を頼める事業者がいるとは限りません。また民泊代行業者に依頼できたとしても、業者によって管理・対応のクオリティは様々です。

NOT A HOTELの特徴

「NOT A HOTEL」は、初めからホテルとして貸し出すことを前提とした別荘を開発しており、宿泊業に必要な業務をまるっと代行してくれ、自分が利用する時以外は収益を産んでくれる。そして何より統一した「NOT A HOTEL」というブランドで展開することで、ブランド認知力が高まり、資産価値の向上も期待できます。

加えて、別荘の販売から管理まで、ユーザー(購入者)は全てアプリで完結するとのこと。DXが遅れている不動産業界にも一石を投じる動きだと思います。

日本の観光産業に与える影響

日本の観光産業において富裕層観光への取り組み、とりわけ高級ホテル・旅館の整備の遅れが指摘されてきました。

国を挙げて、5つ星ホテルと言われるラグジュアリーホテルの誘致に取り組んでいる訳ですが、悲しいかな、ラグジュアリーホテル・ブランドの多くは海外勢です。

NOT A HOTELは「ホテル貸しができる別荘」であり、投資リターンを期待していないため、従来のホテルであれば実現できないホテルが生まれるのではないかと勝手に想像を膨らましています。

かつて、王や教皇、資産家が、パトロンとして、音楽家、画家や彫刻家等を支えて、華やかな文化が生まれたように、贅を追求した別荘は、新たなホテルを形づくり、日本発のラグジュアリーホテル・ブランドになるポテンシャルを秘めています。

皆さまも1軒、いかがでしょうか?

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