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システムの設計ドキュメント作成サービス【β版】経過報告その1

先月の半ばにこんなサービスの立ち上げを始めました

これはエンジニアが実装を行わず、調査を行なって設計書を書き起こすというサービスです。
2021年4月19日〜4月26日の約1週間で5月の1ヶ月間だけβテスターになっていただける方々を募集しておりましたが、見事にゼロでフィニッシュしました。
やっぱりドキュメント起こしだけで市場には要望がないのかな…と考えてたのですが、とある方が「興味あるので打ち合わせしませんか?」と声をかけてくれました。
この打ち合わせで何かが決まったわけではないのですが、サービスにとって大事なことを認識させていただきました。
何が良くなかったのかの振り返りと合わせて、サービスの今後の展開などについても報告させていただければと思い、本記事を書します。


■振り返り:使えるスキルの整理

エンジニアスキルと経験
私は社長業を行うまでは現場でシステム開発のエンジニアを行なっていました。経験は10年ほどで、経験内容は色んな規模・種類のシステムでインフラ運用保守からアプリケーション運用保守までを担当させていただきました。
担当したプロジェクトの規模でいうと億単位から数百万単位のものまで経験させていただきました。
要件定義書、仕様書、設計書、報告書などは多分ソースコードを書くよりも多く経験してきたと思います。
個人的には仕組み作りが好きでシステム開発をやっているので、業務設計を考えるのが大好きです。
このエンジニアとしての経験から現場のエンジニアが抱えるペインの1つとして「仕様書や設計書がない or 更新されていないことで発生する問題を解消できないか」とこのサービスの構想に至りました。


マーケティングスキル(初級)
私は2021年1月からマーケティングについて本格的に勉強しております。
投資家を目指すと決めてからは散発的に勉強してきましたが、現在とこれからのビジネスシーンにおいてマーケティングができないと話にならないということを痛感する出来事が最近は何度もあって本腰を入れ始めました。

コロナ影響下でIT市場に目に見えた大きな影響はありませんでしたが前年比2.8%減となっています。
リモートワークやオンライン営業が増えるなど環境は徐々に変化しつつあります。今後のビジネスにおいてはtoB型のマーケティングについて注力して、会社の仕組みを刷新する必要があると判断しました。
システム開発としてのSEOだとかWEBマーケティングに対するエンジニア知識はあれど、ビジネス側としては初心者・初級といっても良いと考えています。


営業スキル(中級)
13年前にIT業界に入る前は金融の営業をしておりました。
その前はOA機器、電話契約、プロパンガスの契約などもやっており、社長となった今では会社の商品であるシステム開発を行うサービスの営業をしております。会社の利益を出せる程度には営業ができるレベルです。
IT業界だとあまり好まれないかもしれませんが、アポ電話や飛び込み営業で名刺交換などをやった経験からゼロから関係を作る営業が好きです。

主にこの3つのスキルが使えそうだと判断しました。
プロジェクトマネジメントとか経営だとかは、流れに合わせて取り入れていくスタイルなのであまり期待しないでいただけるとありがたいです。


■振り返り:何が失敗だったか?(目標設定編)

振り返りをする上で最も重要なことは何で評価するかです。
上手くいかなかったと思うことを小さなことまで全部対処してたら時間がいくらあっても足りません。ポイントを絞って洗い出し、対処していく必要があります。

目標の設定と効果測定
私が今回のβ版募集の取り組みで得たかったことは「βテストに付き合ってくれるクライアントを得ること」です。
0か1かでシンプルに判断できてしまうのですが、改めて考えてみるとサービスを継続する上で設計として良くないと考えました。
毎回ギャンブルのようなことをしていたら事業=サービスとしては成立しませんし、振り返りの度に「ゼロなのは成果がなかったということ」と判断していたら失敗を積み上げることも難しくなってしまいます。
β募集では「市場に需要があるか」という調査をしたかったのもありますので、目標を分けて考えるようにシフトします。

【OLD】βテストに付き合ってくれるクライアントを得ること

【NEW】市場において設計ドキュメント作成業務に需要があるかを把握すること
・市場規模算出(仮定):国内には21.4万プロジェクト存在する
・5人規模のプロジェクトが最も多く、ターゲットユーザと仮定する
・実態調査としてインタビューに協力してくれる企業を探す

[趣味:規模算出の計算式]
2021年の国勢調査によるとITエンジニアの人口は約107万人です。
プロジェクトの数は減少するどころか増加する一方で、プロジェクト数は簡単に増やせますが経験や知識が必要なITエンジニアの数は簡単に増やすことはできません。
プロジェクトの数だけ設計ドキュメントの需要は存在しますので、プロジェクト数をキーにして需要があると仮定します。
IPAによるソフトウェア開発データ白書によると新規開発プロジェクトでは5〜6人が最も多く、改良開発プロジェクトでは3〜4人でした。
1プロジェクトあたり5人が従事すると仮定して、総ITエンジニア人口を除算すると214,000プロジェクトが国内で走ってると仮定の規模算出できます。
総務省統計局の経済センサス活動調査では国内IT企業数が43,006社なので、1社あたりだいたい5プロジェクト抱えていると考えると悪い規模算出ではなさそうです。
目指す数字としては21.4万プロジェクトの1%で2,140件だとしても悪くありませんが、世の中に存在するプロジェクト数を調査していって精緻に近づけばもっと具体的な数字が出せます。
設計ドキュメントに関して調査協力してくれる企業やプロジェクトを探したいと思いました。

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■振り返り:何が失敗だったか?(手段と手法編)

目標やターゲットが明確になったら次に手段と手法の振り返りを行います。

・自分が持ってるスキルと連動していなかった
マーケティングスキルを習得しようとしていたのに、マーケティングの考えをしていなかったのは大きく反省すべき点です。
計測すべき評価項目を事前に設計していなかったことで、何が問題だったのかという実態がわかりません。
私はマーケティング初心者なのでファネルという考えを利用して、各レイヤーごとで評価できるようにシンプルに設計したいと考えました。
砂時計型のファネルですが、これは上から下に向けて消費者/ユーザーの行動を示しています。それぞれのレイヤーで状態を判断し、アクションを変えることでサービスの発展につながります。
例えばユーザーの認知から興味・関心への移動を促したければ動画広告を打つなどのアクションが必要となりますし、興味・関心から比較・検討への移動を促すためには比較してもらうためのメリデメが記載された資料などが必要になります。
私のケースだとTwitterとnoteでいきなり比較・検討から購入・申込を提示してしまったわけですから、好意を持ってくれた方が「ネットで見たから」と社内で決裁権を持つ人に情報共有してくれたとしても、その方々がどんな気分になったのかと思うと本当に反省しています。申し訳ありませんでした。

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【NEW】ファネルで考えてそれぞれのレイヤーでのアクションを決める
・認知→興味・関心:設計資料の悩みや解消方法を発信する(PV数計測)
・比較・検討→購入・申込:比較資料などをダウンロードできるようにする(DL数計測)


・ユーザーの姿を見ているようで見ていなかった
私はもともと現場でエンジニアとして働いていたので、エンジニアのペイン/苦痛がわかると思っていました。
現場で様々な問題解決や解消を行なってきたので「こうすれば良いのではないか」という提題に根拠のない自信を持っていました。
実は冒頭に書いた興味を持ってくれて打ち合わせをしてくれた方々とZoomでお話をさせていただいた際に、私が思ってる以上に設計ドキュメントについてのお悩みを抱えていることを教えてもらいました。
日頃、業務においてお客様に「ユーザー思考をデザインする」と提供しているのにも関わらず、いざ自分のサービスになると全然ユーザーのことを考えていなかったのは本当に恥ずかしくなりました。気付かせていただき誠に感謝しております。
初心にかえって「デザインシンキング」をもとにしてサービスへのアイデアを改めて設計し直したいと反省しました。

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【NEW】ユーザーを理解し、アプローチすべき問題を明確に定義する
・ユーザーインタビューを実施する →ペルソナの作成
・ユーザーの声から問題は何なのかを定義する →ストーリーの作成

早速、Twitterでご意見やエピソードなどを募集したところ数多くの声をいただくことができました。皆様ご協力ありがとうございます。
現場の声や実体験のお話を聞くと設計書において実に多種多様な問題や課題があることがわかりました。システム開発をする人間としても大変勉強になりました。
設計書の運用や、仕様書との関連、付帯する情報の伝達漏れや抜け漏れなどと戦うにあたり、私が考えている以上にリスクとコストが存在しているということも理解できました。


■まとめと今後の展開

思いつきで始めた設計ドキュメント作成サービスβですが、改めて振り返ってみて様々なことが置いてけぼりになってしまっていることがわかりました。

【NEW】市場において設計ドキュメント作成業務に需要があるかを把握すること
・市場規模算出(仮定):国内には21.4万プロジェクト存在する
・5人規模のプロジェクトが最も多く、ターゲットユーザと仮定する
・実態調査としてインタビューに協力してくれる企業を探す

【NEW】ファネルで考えてそれぞれのレイヤーでのアクションを決める
・認知→興味・関心:設計資料の悩みや解消方法を発信する(PV数計測)
・比較・検討→購入・申込:比較資料などをダウンロードできるようにする(DL数計測)

【NEW】ユーザーを理解し、アプローチすべき問題を明確に定義する
・ユーザーインタビューを実施する →ペルソナの作成
・ユーザーの声から問題は何なのかを定義する →ストーリーの作成


これらの実施には今以上に時間とパワーを使うと思いますが、もう少しだけこのサービスの設計をしてみたいと考えております。
正式な製品版やβ版募集としてお出しするまでにはまだまだ準備が必要で、リリースまで時間がかかると思ってますが、まだやりたいと思っております。
通常業務をやりながらなので進捗もよくないかもしれませんが、逐次報告させていただきます。

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