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道具

この前、書道教室で

「それ絶対失敗できないやつじゃん!」

って書道の先生にタメ口ききそうになっちゃった一件がありまして。

それは何かというと

書道具のうちの一つ、紙。

でも、紙は紙でも、人間国宝の方が作った紙。

つまり世界に1枚しかないもの。その紙を用いて作品を書き、展覧会に出品する。そんな強者がいるという事を聞きまして。(お教室の生徒さんではなく書家を生業にされてる方の話です)

いやぁぁ、恐るべし。。

その話を先生から聞いた時
「それ絶対失敗できないやつじゃん!」ってタメ口ききそうになるのをなんとかこらえて

え!失敗したらどうするんですか?って先生に聞いてみました。

そしたら

失敗しないよう別な紙で何度も何度も練習

いざ本番

書き終わった後
たとえ満足いかなかったとしてもそこで終了

作品を展覧会に出品

こういう流れだそうで。

うわぁ、凄い世界だなぁと。

と同時に、これって、医療の世界だったりスポーツだったり、あらゆる場面でも言えることだなと。自然と対峙する時や、人と人との繋がりもそう。

上手くいかなかったから「ハイ、またやり直し!」なんて事はできない訳で。

でも、だからこそ

悩んだり傷ついたり。

たくさん練習したり訓練したり。

ごめんねって謝って、また新たな関係性がスタートしたり。

そうやって色んな事を経験しながら、前に進んでいくんだなぁと感じたんです。

私は今、書道の展覧会に出品するために、何度も何度も書いて、練習して。それを繰り返しながら
その中で一番良いものを選んでいます。

なんて贅沢な事をしてるんだろう…

つくづくそう思いました。
だから、まずはそこにきちんと感謝した上で

いつか席上揮毫も取り入れてみたいと思っています。(書道におけるライブパフォーマンス)

ひと筆入魂、真剣勝負的な。

人生は一度きり、だし。

な〜んて言いつつ、まずは自由自在に筆を操れるよう、たくさん練習せねば!

ちなみに先生、上記のお話の最後にこう言ってました。

「書きたくても紙が一枚しかないんだもの。無駄に足掻かなくて済むから、ある意味効率的でしょ♬」

さすがこの道40年。
現代女流書家100人に選ばれるお方。

こだわるところはこだわって
どうにもならないところは潔く諦める
そして後ろは振り返らずに前だけを見る

書道具のお話から、そんな事を学んだ私なのでした。


※noteのトップ画像はインスタにUPしたものを縮小しています。そのため、かなりお見苦しいかと思いますが、何卒お許しください。(完全なる言い訳)

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