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備忘録「良心をもたない人たちへの対処法」書籍(マーサ・スタウト著)抜粋&要約

被害者を救うメッセージ

ただの備忘録を書いていく前に
まず「被害者みんな絶対読むべき!」と私が感じた、この本の特筆すべき点を紹介します。

この本の内容は、心理セラピストとして経験豊富なマーサさんからの重要なメッセージ。

モラハラ、パワハラ、セクハラ、ネットいじめなどサイバーリンチ、さらにはお子さんからのハラスメントまで、被害に遭われた場合のための、必要な知識と具体的な対処法が、専門的な立場から、語られています。

家庭や職場に、どなたか怖い人物がいて対処に迷っていませんか?

なぜか孤立してしまい、挨拶程度の人からの当たりがキツくなったり、身に覚えのないことで批判されたりして、孤独感を募らせていませんか?

自分は能力が低くて周りに迷惑をかけているから、何か少しでも役立たなければ、頑張らなければ、と不安に駆られて行動していませんか?

私は自分自身がモラハラ被害者なのではないか、と気づき始めた頃に様々な書籍から学び始め、徐々に自分をとり戻しているところです。(今も途中)
読了した書籍のほとんどが、診断名としては「自己愛性パーソナリティ障害(ナルシシスト、NPD)」を中心に扱っていました。

しかしこの本では、ハラスメント加害者の診断名としては、ナルシシストよりも、「反社会性パーソナリティ障害(ソシオパス)」を中心に説明が進みます。
7章にて、この二つの診断名の分かりやすい比較もあります。

どちらも人を支配しようとしますが、動機の違いがあり、より危険なのはソシオパスだということが分かります。

そして私にとって何より有用だったのは、私の夫がおそらく…ソシオパスだということです。だとすれば、先天的な扁桃体の機能不全が原因…つまり加害者更生プログラムも効果が期待できない。逆にナルシシスト(NPD)だったなら、自らプログラムに参加して更生する場合もあるそうです。

だけど!
結局は、被害者にとっては、どっちでも大問題な訳で。

どちらの場合でも共通で求められるのは、

一体どーしたらいいの!ってことなんです。

こちらの書籍を読まれると、非っ常〜〜に!具体的な対処法が明確になります。

どうしたらいいの?困った時に

私個人は夫が加害者ですので「法廷での親権争い」など4章が非常に役立ちましたが、加害者が子どもの場合(2章)、職場の同僚や上司(3章)、サイバーリンチやネットいじめ含む、命に関わる犯罪(5章)など幅広く、それぞれ具体的に必要なことを知ることができます。

ただし!
一番役立つのは第6章です。

加害者の影響圏を脱出できるように、10個のガイドラインが示されていて非常に安心感があります。大事なことですので10個のガイドラインについて抜粋、できる限り要約して書きます。

①相手の正体を正しく理解する

感情ではなく知的な洞察力にもとづいてアプローチする。
暴力的でなくても、精神的に常に危険な存在。
被害者を支配しようと勝負を仕掛けてくるが、「そんなつもりはない」と具体的な企みは決して明かさない。
被害者の判断や考えの方が間違っていると思わせてくる。

「良心をもたない人たちへの対処法」マーサ・スタウト著

どうか、あなたが、自分の考えに自信を持てますように。

②自分が正しき側に立ち、最後まで戦い抜く決意を固める

加害者との戦いは古い歴史があり、人間として重要な意味を持つ戦い。
自分に課された使命だと考えることもできる。
自分以外の人たちも、どこかで彼らと戦っていると考え、決意を支えてもらおう。

「良心をもたない人たちへの対処法」マーサ・スタウト著

③戦いの前提を変えて同じルールで戦わない

加害者は勝つことに執着している。
親権争いの例:加害者は子どもを利用して被害者を支配することが目的、実は子どもを育てたい訳ではない。
被害者は子どもの安全を守ることが目的。
子どもの安全を最優先し、目標を変更する。
・監護権を獲得する
・係争にエネルギーを集中させるのを控えて、加害者を退屈させて親権争いへの興味を失わせる
・子どもと対処法を考える。

「良心をもたない人たちへの対処法」マーサ・スタウト著

あなたの方針を決めましょう。

④目的の達成に集中する

優先させる目的を③の方針で決めてリストアップし、達成に取り組む。

「良心をもたない人たちへの対処法」マーサ・スタウト著

私は目的をリストアップして、日と週のルーティンを設定しました。

⑤望みのものを与えてはならない

相手の支配欲を満たす様な反応(怒る、混乱、傷つき等)を見せない。
加害者は感情シグナルの処理能力が通常よりはるかに劣っているので、はっきり分からない反応で見極めの判断を難しくする。
無関心な様子で、落ち着き払った応対をする。
その場に応じてできるものではないので、日頃から練習しておく。

「良心をもたない人たちへの対処法」マーサ・スタウト著

夫に対する時には、いつもそうしています。

⑥自分一人だけではない

気心のしれた者同士が集まって雑談中に、加害者の話題になり、
狙われていたのは自分一人では無かったと驚く時がある。
その時、診断名より、具体的な言動について説明した方がいい。
「口がうますぎる」「嘘つき」「たくみにつけ込んでくる」など
味方の数は多ければ多いほどいい。味方が増えていけば、状況も好転していく。

「良心をもたない人たちへの対処法」マーサ・スタウト著

私は、味方を増やすための行動を、若干卑怯だと感じていた自分に気づき、変えることにしました。

⑦戦いは一生続くものではないが、辛抱強く向き合う

長期戦になることも珍しくもないだけに、自分のペースをきちんと守らなくてはならない。生活はこれまで通り。加害者の駆け引きに生活の全てを奪われてはならない。友人や家族を遠ざけない。パニックになり強迫観念に飲み込まれて、自分を見失い、仕事や友人を失ったり離婚したり、そういう事態におちいらない様に気をつける。他のことにも関心を向ける。辛抱強さが求められる。

「良心をもたない人たちへの対処法」マーサ・スタウト著

モラハラに気づいた当初は、一日中考えて、トラブル対処に明け暮れていましたが、今では穏やかな日常を過ごしています。

⑧パニックにおちいってはならない

どのようなダメージが今日明日、あるいは翌月、翌年に起こるのか、起こらないのか、割り切って考えられるようになりたい。ダメージコントロールについて可能なものがあるかもしれない。
被害者には現実的な判断ができ、冷静な精神状態を維持することが求められる。
最悪のシナリオにとらわれると、不安と恐れで身動きが取れなくなってしまう。

【重要】この問題に関して他の人たちも自分のために直ちにかけつけ、被害者と同じ気持ちで取り組んでくれると期待してはいけない。
パニックで必死に訴えると味方を失うことになりかねない。冷静に訴えたほうが周囲の人たちから手を差し伸べてもらえる。

「良心をもたない人たちへの対処法」マーサ・スタウト著

⑨体調管理を忘れない

危機的状況への警戒が長期間になると、慢性的ストレスにさらされる。
長い目で見ると、狙われてしまうと身体面でも深刻な影響が現れてくるのだ。
ストレスマネジメントを対策の中心に置くことを考えても良い。早ければ早いほど望しい。加害者に健康まで台無しにされてはならない。瞑想、ヨガ、スポーツなど。

虐待により心に深刻な傷を残しているので、心的外傷後ストレス障害(PTSD)専門や、トラウマ療法に秀でたセラピストを探しておいても良い。適切なサポートと回復への道を示してくれる。

「良心をもたない人たちへの対処法」マーサ・スタウト著

私をターゲットとして狙っている夫が、実はどれほど冷酷で怖い存在だったのか、知識を得るほどに怖くなりました。

そのような日々では夜に考え出すと目が冴えてしまい、眠れなくなることがあります。

思いついた対処法のアイデアや解決策を朝まで覚えておきたいと願い、メモすることもありますが、冷静になった朝に見返すと、視野の狭い役に立たない案だと気付いたます。

不安や悩みは、思い切って夜は手放して眠ることで、解決策は不思議と朝に届いている、そんな風に安心できれば元気でいられるのでしょうが、いつもそう出来るとは限りません。深刻な状況ほど、悩みを手放すのが難しくて。

息子の児童精神科の主治医に、大人のためのメンタルクリニックをご紹介いただきました。
これから、母子でカウンセリングに通って元気になっていきます。

⑩ソシオパスの暴力から身を守る

暴力を振るう傾向が少しでもうかがえたら、予感を真剣に受け止め、警察に連絡。
本書では警察へ直接出向く方が良いと勧められているが、私の地元警察では電話したら「今日中に来る様に」強めに言われ子連れで伺いました。
終日施錠。ドア前に来たら開けずに警察に通報する。

「良心をもたない人たちへの対処法」マーサ・スタウト著

今振り返ると、私の場合は暴力が始まって割とすぐに警察に通報できた方じゃないかな、と感じています。
でも我が家はその後の対処が完了していないので、早めにしようと思っております。

続きは次回に

以上、全文を引用したいくらいです!
まだまだ続きます。

長くなりましたので、「夫婦間のモラハラ」テーマの抜粋・要約は次回に。

詳しくは、ぜひ本書を読まれることを強くお勧めします。

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