MiMi

執筆経験はありますが、物語に初挑戦です。願わくば、読んでくれたあなたが元気になりますよ…

MiMi

執筆経験はありますが、物語に初挑戦です。願わくば、読んでくれたあなたが元気になりますように。 実体験に基づいていますが、フィクションです。 執筆という行動が、自分を見つめる機会になって、夫からモラハラ加害を受けていたことに気付きました。それから色々と学んでいます。

マガジン

  • デコとボコの共同運営マガジン

    • 1,693本

    発達系の記事を発達系に興味がある人に届けるための共同運営マガジンです。ご自身が発達障がいの方、お子さんが発達障がいの方、発達を支援する団体の方など、発達障がいに少しでも関連があれば誰でも参加することができます。診断ついていなくても大丈夫です。参加希望の方はその旨のコメントをお願いします。

  • 『闇の底にて与えられん』

    小説まとめ『闇の底にて与えられん』 結婚して20年、妻に対する不満は我慢ならないところまで来ていた。俺が信頼するコンサルタント夫妻が仰るには、妻には発達障害の疑いがある、と。 鬱になりそうな俺と発達障害の妻、二人とも精神科への通院を助言されたが… 果たして、妻の言動の理由とは。 誰の意見を信じるのか?真実はどこにあるのか?人間の知性と理解力、無自覚の価値観、通じない会話、誤解と批判、自己防衛からの攻撃、、、状況が明らかになるにつれ、闇はさらに深くーーー ーー 小説を発表するためにnoteを始めました。 「闇の底にて与えられん」という物語は、私の実体験に基づいたフィクションです。 発達障害に対する無理解を解消して、当事者や周囲の方の幸せを増やしたいという願いから書いています。

最近の記事

  • 固定された記事

『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第1話「発端」(note創作大賞ミステリー部門)

第1話【発端】「…差別的に感じますので止めて頂きたかったです」 は…? ここまで読んだ瞬間、ドクンと脈打つ心臓が痛む。 強い近眼の眼鏡が邪魔だ。老眼が進んだ目をSNSメッセージの画面に寄せる。 読み間違いだったらいいのに、という儚い願いは一瞬にして散った。 おい…恩人に対するメッセージとして、非常識じゃないか? 空腹の肉食獣のように息が荒くなる。 妻に対する怒りで苦しい。 千佳の行動は、普段から読めない。 予想外の連続だ。 ぼーっとしているかと思ったら、突拍子も無

    • 備忘録「良心をもたない人たちへの対処法」書籍(マーサ・スタウト著)抜粋&要約

      被害者を救うメッセージただの備忘録を書いていく前に まず「被害者みんな絶対読むべき!」と私が感じた、この本の特筆すべき点を紹介します。 この本の内容は、心理セラピストとして経験豊富なマーサさんからの重要なメッセージ。 モラハラ、パワハラ、セクハラ、ネットいじめなどサイバーリンチ、さらにはお子さんからのハラスメントまで、被害に遭われた場合のための、必要な知識と具体的な対処法が、専門的な立場から、語られています。 家庭や職場に、どなたか怖い人物がいて対処に迷っていませんか?

      • アカウント整理のため、クリエイター名やアイコンを変更しました。

        • 『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第8話「コンサルティングの結果」(note創作大賞ミステリー部門)

          コンサルティングの結果車で20分ほどのデパ地下で、菓子折りを選ぶ。 コスパを考え、リーズナブルで、その割に高く見えるもの。 小夏ちゃん家は3人家族だから、個包装の6個入りにしよう。 ちょうど秋の味覚、栗の期間限定商品も出ているが、割高なので避ける。 こういうことは、妻の千佳には任せたら、予算オーバーしてしまう。 主婦なんだから、これぐらい自分でやって欲しいんだけどな。 帰宅して、千佳に聞く。 「お前まだ赤賀さんにメッセージ送って無いのか?」 「え…?」 「赤賀さん

        • 固定された記事

        『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第1話「発端」(note創作大賞ミステリー部門)

        • 備忘録「良心をもたない人たちへの対処法」書籍(マーサ・スタウト著)抜粋&要約

        • アカウント整理のため、クリエイター名やアイコンを変更しました。

        • 『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第8話「コンサルティングの結果」(note創作大賞ミステリー部門)

        マガジン

        • デコとボコの共同運営マガジン
          1,693本
        • 『闇の底にて与えられん』
          8本

        記事

          はじめまして

          noteを始めて1週間が経ったところで、自己紹介を書いてみます。 こちらのnoteは、小説を発表するために始めました。 執筆経験はあるのですが、物語形式は初めてです。 この「闇の底にて与えられん」という物語は、私の実体験に基づいたフィクションです。 固い言葉を使うなら、 発達障害に対する無理解を解消して、当事者や周囲の方の幸せを増やしたいという願いから書いています。 2023年3月を中心に、とても苦しい出来事があって、 そのときに「発達障害の疑いだからって、こんな扱い

          はじめまして

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第7話「次男の問題」(note創作大賞ミステリー部門)

          【次男の問題】 「………それは、どういうこと?」 馬鹿なのか?…そう、馬鹿なのだ。 俺は千佳を傷つける覚悟で、コンサルを続けさせるために、 「コンサルを止めるなら、結婚生活の維持は難しい」と伝えたんだ。 具体的な考えなどない。 「ええと………、自分がしんどくなるから、私にコンサルを続けろって言うの……?」 「そうだ! お前はな、自分の意見だけにこだわって、押し付けてきて、俺の意見を無視するようになるんだ。 お前は自分の状態が分かって無いんだ! 赤賀さんも、真未さ

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第7話「次男の問題」(note創作大賞ミステリー部門)

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第6話「妻の問題行動」(note創作大賞ミステリー部門)

          妻の問題行動千佳が真未さんに対し、謝罪を求めたそうだ。 ああそうか、あくまでビジネスライクに行く気か。 克己はSNSメッセージ画面を見つめた。 窓の外は気持ちの良い春の日差しだったが、目に入ることはない。 真未さんからのメッセージを読んで、妻への怒りが湧いてくる。 千佳の希望により、口頭ではなくSNSに投稿する形になったそうだ。 自分の価値観を押し付けてくるところが、彼女らしい。 いつもの悪い癖だ。 目の前に妻がいる、そうイメージして口パクで罵倒する。 「なぜ、真

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第6話「妻の問題行動」(note創作大賞ミステリー部門)

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第5話「防衛」(note創作大賞ミステリー部門)

          防衛千佳さんは、私の妻、真未との関わりについても困っていたと話し始めた。 「豊美母さんの形見の桐箪笥について、ビデオ通話で相談したことがありました。」 豊美さん…克己さんのお母様は、10年前に亡くなっている。 お葬式にも参列させて頂いた。 「義理のお母様の遺品の、和ダンスですね。」 「はい。私の部屋は、元はお義母さんのお部屋だったところを使うように、真未さんに指示されました。 その時に、和ダンスを部屋から出したいですか?と聞かれたので、はい、と答えました。 そのこと

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第5話「防衛」(note創作大賞ミステリー部門)

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第4話「発達障害のクライアント」(note創作大賞ミステリー部門)

          発達障害のクライアント克己さんが席を外したことで、ビデオ通話は千佳さんとのマンツーマン形式となった。 赤賀は、伝えようと思っていたことを一気に説明した。 彼女に合わせて、ゆっくり話すよう心がける。 「先日のメッセージは、まぁまぁ認知のズレを感じましたよ。 あんな風に書くと、ビジネスライクでいいってことになりますよ。 コンサルも2時間契約で、延長は追加料金とか。 そういう感じじゃなくて、これまで家族ぐるみでお付き合いしてきたのに。 今年はクリスマス会とか集まれなくな

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第4話「発達障害のクライアント」(note創作大賞ミステリー部門)

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第3話「妻に病む」(note創作大賞ミステリー部門)

          第3話【妻に病む】この日のコンサルの場に真未さんの姿は無い。 今回ばかりは、千佳の希望を通す形にしてやろうと、赤賀さんご夫妻と俺とで話し合ったからだ。 コンサルティングフィーを支払っている俺に何の相談も無く、真未さんの席外しを要求するとは、いい度胸じゃねぇか。 なぁ、真未さんに対する千佳の失礼な態度を詫びたりさぁ、俺の仕事ばかりが増えていないか? 俺は言いたいことをグッとこらえながら、黙って千佳の隣に座った。 千佳が言った。 「5日前のコンサルの件ですが、、、どうされま

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第3話「妻に病む」(note創作大賞ミステリー部門)

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第2話「メンタルの限界」(note創作大賞ミステリー部門)

          メンタルの限界昼間に妻がメッセージ送信してから、夜のコンサル開始時刻まで。 その間、 妻から俺に対する説明、釈明、弁解、言い訳、、、そのたぐいは一切無し。 つまりは夫婦の会話はゼロのまま、コンサルが始まった。 「あの話には、明確な意図があったんです。」 赤賀さんからの説明は、こうだ。 昨晩の通話メンバーの中に、ご家族の中に発達障害の疑いのある方がいらして、接し方にご苦労なさっている方がいらっしゃるということだった。 今日になって、その方に赤賀さんが連絡して聞いてみ

          『闇の底にて与えられん〜発達障害の陰陽』第2話「メンタルの限界」(note創作大賞ミステリー部門)