児童館にいたエモい女子小学生

その日は朝イチなのに、児童館がごった返していて

近所の小学校が代休とのことだった。


まじかーしくったなぁ帰ろかなと思いながらも、ここまで来たしで滞在することに。


活気ありまくりジャングル地帯と化した児童館は

まだ10ヶ月のムスメっこには危険すぎる。


避難しようと図書室にいったら

そこにエモい少女がいた。



子供用の小さい机に似合わない長い手足を揃えて座り

楽しそうに読書に没頭する少女。


周りのジャングルと別世界にいるように

マイペースに本をめくっていた。


ギャーっと笑いながら女子グループが入ってきて男子がどうのこうの言いながら

井戸端会議をはじめていようが


ヒソヒソ噂話をして盛り上がっていようが


全く気にすることなく

わくわくした表情で本をめくっていた。



ああ、この子ステキだなぁ。と

アラサーの目に眩しく映った。


わたしがこの子の歳くらいの時には

いわゆる女子グループの世界に存在していて

個性なんていらない、右向け右の

いま思うとくそつまらない世界にいたなぁと思い出した。



たむろしていないといけない思い込みの価値観によって

人の目を気にする臆病な人間になってしまったなぁ。


愛するムスメっこには

ぜひこのエモい少女のようにのびのびと生きてほしい。


育児していると

幼少期の自分が反面教師になる。


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