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表現するための「音楽」

やり場のない感情

 小さい頃は絵が好きでよく描いていたが、見たものをそのまま描くだけで、そこに感情を乗せることはできなかった。写真も、見たものをそのまま写すだけ。文章に関しては、高校の国語で挫折してから活字が苦手になった。
 ある時、とてつもなく強い感情が胸の中で暴れた。どうにかして表現したい、吐き出して楽になりたいと思った私は、ノートを取り出し絵を描こうとしたが、思うように感情を表現できなかった。次に文章を書いたが、あまりに稚拙でこれも断念。やり場のない感情を前に途方に暮れた時、部屋の隅にあったギターを見つけた。半年ほど触っていなかったギターを鳴らしながら、書きかけの文章を見た時、感情がメロディに乗って溢れ出した!
 私にとっての音楽は、自分の中に生じたやり場のない感情を表現する術であり、万人が共感し感動できるものとは言えない。それでも、音にぶつけた感情を誰かがそっと拾ってくれたら、似た感情を持つ誰かの心を癒せたら、この上なく幸せだ。

初めて作った曲

 あまりにドラマチックに書いてしまったが、初めて曲を作ったのは推しの誕生日である。大好きな推しのために絵を描いたが、好きという気持ちが思うように表現できず。言葉で表現しようとしたが、推しを前に語彙力を失くし断念。そのぐちゃぐちゃな文章を音に乗せ、加筆修正を重ねて完成させた曲「主人公」。いつかどこかでお披露目できたら嬉しいな。


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